ふみさんの日々雑感

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日本の男女格差について

2007-02-03 20:41:49 | Weblog
ある月刊のマネー情報誌に国別男女の賃金格差が載っていた。日本の男女の賃金格差は世界で119番目。そして、その差はさらに広がっていると書いてあった。

たしかに、私自身もそれは強く感じてはいた。娘も娘の友達や会社の女性の同僚も、「こんなに一生懸命に働いている私達が給料が安くて、仕事中にパソコンゲームをやっているおじさんや、たばこを吸ってしゃべっている男性が沢山もらっているなんて、悲しくなる」と嘆いている。

娘が始めて会社勤めをしたのは女性だけの会社だった。会社内ではもちろん差別はなかったが、対他会社ではやはり女と言うことで随分悔しい思いをしたらしい。イロイロあって別の会社に移ったが、ここは普通の会社。初めて娘は歴然と会社内に賃金や待遇等に男女差別があるのを知った。「お母さんが言っていた事が始めて分かった」と言った。

私は長年事務職として働いて来た。子供が小さい時はパートで働いた。同じ仕事を同じように、いえ、それ以上に頑張ったと自負している。でも、ふっと気が付いた。どうして、時間給に換算して2倍以上の差があるのか。仕事内容は好きだったし、同僚とは楽しく仕事をしていたが、正社員として別の会社に勤めた。

それから、15年。一般事務職なので年収はほとんど変わっていない。でも、男性は年と共に上がって行く。「ダンナがいるんだから、どうせ小遣い稼ぎだろ」とか「まさか男に事務職なんてさせれないだろ。男は家族の面倒を見ないといけないんだから」と言われた。

私が入社した時は女性は4人いた。でも、辞めても補充しないで今は私の部は私一人で同じ4人分をこなしている。もちろん、パソコンのお陰でもあるが。昔はワープロしか無かった。初めてパソコンが来た時は、「私が使いこなせるのかしら」と思った。でも、事務職の女性が辞めるたびに、イロイロと見直し、能率よく出来るように工夫して来た。こんなに自分の能力をアップし、会社にも貢献してきたのに私は女で一般事務職である。

男は喫煙所でどれだけしゃべっていても、何も言われない。でも女性がそこでタバコをすっていると、生意気だと言われ、サボるなと上司にいわれる。「稼いでいるのは男で、事務職は扶養家族なんだから」と。

最近の「女は産む機械だ、産む為の装置だ」とか言う発言は、柳沢さんだけの問題とは思わない。古い男性は本心ではそう思っているのではないだろうか。女は黙って、男の言うとおりにしていればいいのだと。生意気に人間としてとか自立とか言ってと。男と女が違うのは当たり前だと。格差があるのは当たり前だと。

最近、正社員とかパートとか派遣とかの格差問題が話題になっている。でも、そんな事はずっと昔からあったが、昔はそれは女性の問題だった。だから、政治的にも問題にされなかった。でも、バブルが弾けてからリストラや新卒の就職難でパートや派遣に多くの男性が加わったから、これだけ大問題になったのだと思う。

女性の差別問題が、やっと男性の問題でもあるのだと言う事に、時代が追いついて来たのだと思う。でも、柳沢氏のような長年権力の場に居る人達には、彼らが言っている言葉ほどには時代を理解してはいないと思う。

娘の年若い男友達で自由人の人たちがいる。仕事をしたり、国内外を旅をしたり、どこかの土地で暮らしてみたり。とっても屈託無く優しく楽しい人たちだ。年も年齢も超えてお喋りするのは楽しい。柳沢氏達のように国会に住んでいる人達には理解出来ない人種だと思う。でも、私は彼らに日本の明るい未来を感ずる。私は、日本の人口が減ったっていいではないかと思っている。平和で優しく楽しい日本なら。今のように人口が多くてもギスギスした日本より、よっぽどいいと思う。


コメント
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