２０２３年３月３日公開 １０７分 Ｇ
空に浮かぶ謎の三日月型の島を見つけたのび太（大原めぐみ）は、ドラえもん（水田わさび）たちと一緒にひみつ道具の飛行船「タイムツェッペリン」で、その島を目指して旅立つ。やがてたどり着いたその場所は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園「パラダピア」だった。ドラえもんとのび太たちは、そこで何もかも完璧なパーフェクトネコ型ロボットのソーニャ（永瀬廉）と出会い、仲良くなる。しかし、その夢のような楽園には、大きな秘密が隠されていた。（映画.comより）
アニメ「ドラえもん」の長編映画42作目は、空に浮かぶ理想郷を舞台に、ドラえもんとのび太たちが繰り広げる冒険が描かれます。未来デパートの配達員の声は山里亮太。
勉強も運動もダメなのび太が憧れる、誰もがパーフェクトになれる理想郷。
先生（藤本美貴）やハンナ（水瀬いのり）たちとの勉強は楽しく、初めは大喜びだったのび太ですが、しずか（かかずゆみ）ちゃんやジャイアン（木村昴）スネ夫（関智一）たちがどんどんパーフェクトに近づいていくのに対し、のび太だけは落ちこぼれたままです。乱暴者のジャイアンや意地悪なスネ夫が優しくなったことも最初は喜んでいたけれど、何かが違う、異なると感じ始めたのび太。
ある夜、侵入者マリンバ（井上 麻里奈）を捕まえたことで、ハンナからパラダピアを作った三賢人の真の目的を聞かされたのび太とドラえもんは彼らの計画を阻止しようとします。マリンバはハンナの両親に頼まれて彼女を救い、三賢人を捕まえようとしていた賞金稼ぎでした。
今作でものび太と仲間たちの友情の絆が世界を救うことになります。
三賢人を操っていたのは22世紀で人の心を操る研究をしていたレイ博士です。博士はのび太がかつての自分に似ていると言いましたが、孤独だった博士と違ってのび太には友達とドラえもんがいる。この差はとても大きいのです。ありのままの自分が一番というメッセージも伝わってきました。
ソーニャとドラえもんの友情も描かれています。できそこないだったソーニャは博士によりパーフェクトロボットに改造されていましたが、ドラえもんは自分の心に従って行動することを説きます。
捕まって虫にされたドラえもんとのび太の再会や、ソーニャの自己犠牲のその後も描かれていてまさにハッピーな結末です。
