2020年4月4日~5月23日放送 NHK総合「よるどら」
2020年12月5日・12日DVD視聴
いとをかし、次元ジャンプ! 平安貴族は働かない?
奇想天外ながら、ゆる~く笑える千年の時を越えた“いけめん"居候コメディ! !
「源氏物語」の中で、雅の世に生きていた平安貴族・光源氏が、まったく世界観の違う現代に出現。
あたりまえに見える現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだり・・・。
また、光源氏は千年もの間、絶対的美男子として数多くの女性たちをトキめかせてきた登場人物。
こんな光源氏をヒモ同然のように住まわせることになる、地味で自分に自信がない今風のこじらせOL・沙織。
はじめは違和感を覚えつつも、徐々に光の存在に癒されていく。
そんな矢先、ふたりのもとに新たな源氏物語の登場人物、あの中将まで現れて! ? (アマゾン内容紹介より)
あらすじ(NHKオンデマンドより)
1「平安のいけめん現る?」
藤原沙織(伊藤沙莉)は会社から帰宅した週末、非日常の解放感に浸るため、すだれとお香をセットしてうたた寝。すると、突然すだれを潜って装束をまとった男(千葉雄大)が現れる。不審者と思い男をバットで殴った沙織は、警察を呼ぶ。尋問される最中、男がイケメンで平安時代の扮装をしてるのがわかった沙織は、ふと“光源氏”と口にし、男はさも自分がそうだと言わんばかりに沙織を抱擁する。はたして二人の行く末やいかに?
2「ひもなのに朝帰り?」
沙織が会社に行ってる間に妹の詩織(入山杏奈)が家にやって来て光源氏と遭遇する。光は驚愕するが、彼女が沙織の妹だとわかり光は詩織に誘われて街に出かける。仕事が終わるや否や速攻帰宅する沙織。光がいないので心配するが詩織と共に帰ってきた二人にプリクラ写真を見せられて、あぜんとする。詩織に「恋人なの?」と聞かれて否定するものの同棲していることにかわりなく適当にごまかすが…。
3「だいえっとはお好き?」光源氏は、平安時代では口にすることがなかった甘いスイーツに夢中になり、だんだん太り気味になる。それにつられて自分の体形も気になりだした沙織は、ダイエットのために光と一緒に運動しようとするが、走る経験が無かった光は元いた世界への郷愁に駆られるようになっていく。そんな光の本心を知った沙織は、どうやったら光が元の源氏物語の世界に戻れるのか、いろんなことを試してみるが…。
4「らいばるにご用心?」
光源氏がどこかへ消えてから意気消沈の日々を送る沙織はある晩、すだれの音で目が覚めて狩衣姿の男の後ろ姿を発見。光が戻って来てくれたと思い喜んで抱きつくが、振り返ったら見も知らぬ男(桐山漣)で、話をするうちに源氏物語で光のライバル的な存在の頭中将(この時は三位中将)だとわかる。沙織は、もしかしたら光の居場所がわかるかもしれないと思い、しばらく中将を家に居候させることにする。
5「恋は食品さんぷる?」
光源氏に続き現代に現れた光のライバル・中将は、沙織の妹・詩織の友人であるカイン(神尾楓珠)の豪邸に居候することに。カインはホストクラブに勤めていて、中将はカインに連れられて体験入店する。一方、光と中将が元気にしているか語り合う日々を送る沙織はある日、職場の後輩に結婚を越されて、同僚とお見合いパーティに行くことを決意する。はたしてパーティで沙織は?
6「ないすとぅみーちゅー?」
沙織の泣き顔を見た光源氏は、詩織)に沙織のために何かできないか問う。詩織の助言どおり、沙織から悩みを聞き出そうとする光。だが、沙織は当事者である光に話そうとはしない。そんな折、中将を居候させているカインが主催のプールパーティーに訪れる光と沙織。詩織は、光と距離を取ろうとする沙織の背中を押そうとするが、沙織から光が物語の架空人物だと聞いて驚く。
7「ばっくとぅ京都?」
多元宇宙論の研究者であるフィリップ(厚切りジェイソン)から、光源氏を元の源氏物語の世界に戻すため京都へ行くよう言われた沙織。早速、中将も連れて訪れるが、光と中将は千年後の都に最初は戸惑いつつも、念願の抹茶パフェを食べて感動するなど観光気分に浸る。一方、姉たちが宇治の源氏物語ミュージアムに行くことを知った詩織も追いかけてやって来るが、そこで波乱の展開に。
8「光くんばいばい?」
光源氏は沙織との気まずい空気をなんとかしようと、中将を誘って居酒屋で酒をともにする。源氏物語の平安の世界では、契りを交わしたすべての女人を幸せにしたいと思っていた光だが、今は一人の女人だけを幸せにできればと思い直したことを中将に告げる。一方、沙織は、多元宇宙論の研究者であるフィリップ(厚切りジェイソン)からの電話を受け、光が源氏物語の世界に戻る方法を知るが…。
秀でたとりえもない容姿もそこそこな平凡なOLの前に突然現れた平安時代の物語の架空の人物・光源氏。名うてのプレーボーイ、妻子持ちで愛人あまたな人物としてのイメージとは裏腹、純粋で優しい男だったから、生真面目で恋愛奥手な沙織も次第に彼に惹かれていきますが、そもそも実在しない筈の彼に恋愛感情を持つこと自体にブレーキがかかりなかなか進展しない二人のぎこちない恋模様が描かれます。
沙織は美人で社交的な妹にもコンプレックスを抱いていますが、4話で登場する源氏の親友・頭の中将もまた、何をやっても源氏に勝てないという劣等感を抱えていて、二人の間には共通点が 7話で自分たちが架空のキャラであることを知った時も、中ちゃんは脇役人生は嫌だと現代に残ろうとします。気持ちはわかるな~~。ヒロインを演じた沙莉ちゃんが等身大の女の子を瑞々しく演じていました
彼らがやってきたのはこの世界とは異なるところだというフィリップに、彼を元の世界に戻そうと頑張る沙織がいじらしいの
でも、あのラストは個人的には無しで良かったかなぁ