シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

見慣れることの哀しみ

2008-03-12 23:34:19 | Weblog
ここは雅な京都の料亭

お庭・器・四季の花・・「金かかってんな~~」

女将もすげ~~きれいです。

ではでは、早速出されたお料理に箸をつけてみましょか。

一口いただきます。

・・・・・・

あの、キレイなお料理なんですが、味がわからないんですけどお~~

次のお膳もいただきます。

・・・・・・

あの、味が薄すぎてよくわからないんですけどお~~


ええいい~~塩持ってこんかい!!!


昨日レイトで「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を鑑賞。
全編を通じての感想はこんな感じ。

でも・・
原作は素晴らしいらしい。

よくね、出ますよ、予告編で「映像化不可能といわれた○○を今!」みたいな。

この「ライラの冒険」もおそらく昔だったら映画にはできなかったかも。

今や技術的に可能になった小説、童話、たくさんあるのでしょう。
でも、それが面白いかというと・・

映像は実現できても、必ずしも心を動かされるとは限りません。

3部作であることを冒頭にうたっている本作。

残念ながら、本作は
「これ、次回作作れるの?」
って感じ。

どうやら本国でも興行的にコケテしまったようで・・

まあ、これでは仕方ないかな。

二コールは美しかったです。
ダイモンは超リアルです。
クマはたくましく、これまた超リアルです。
サム・エリオットはかっこいいです。

でも120分近く、映画館で席に座っていて冷静でいられる冒険ファンタジーに意味はないでしょ。
映像にカラダをもっていかれることがない・・さみしい限りでした。