シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

わかったようなわからんようなオチで~~す・・「夕なぎ」

2006-03-18 19:49:01 | Weblog
72年クロード・ソーテ監督作「夕なぎ」

ロミー・シュナイダー、イブ・モンタン、サミー・フレイの三角関係の映画だ。

イブ・モンタンは中年の渋いおっさん、でも頑固で横暴な面もある。ロミーと恋仲なんだけど、彼女の以前の恋人、サミー君が出現したことで、何だかな~になっちゃう。

若いサミーの魅力も捨てがたいし、「私、困っちゃうな~~」状態。

これはロードショーで劇場で鑑賞したので、13歳ですね。

ませガキだったな~当時からサガンの小説とか好きで、「退廃的なことはかっちょいい」と思っていた。サガンの小説によく登場する「彼女はもうそのことはどうでもよかったのである」にしびれたね~

退廃的な子供を気取っていたのだと思うが、実はただのミツユビ・ナマケモノ。

なので~この映画も途中までは、いっちょ前にロミーの揺れる気持ちをわかったつもり・・になっていたんでしょう・・

ロミーはあっちにいき、こっちにいき、そのうち疲れて、ふたりともから去ってしまう。

残された野郎ふたりはガックっとしながらも、何となく互いを思いやり、生活を共にする(だったと記憶しています)

そこへ、ある日、突然帰ってくるロミー!!!

男ふたりの困惑した表情!!

微笑みを浮かべ、ふたりのところへゆっくり歩いてくるロミーの表情のストップ・モーションで終わる。

映画は結論を出さず、余韻をもって終わり、さ~~どうする、どうなる!?

でもさ~~あれで帰ってくるってのはないんじゃないの?せっかく落ち着いたのに、何てことしてくれるんで~~!!

子供心にも、このラストは釈然としなかったね。

いつの時代も男は翻弄され、お疲れちゃ~~ん・・ですな~~