日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)が発効したらしい。
オーストラリアからの輸入牛肉は関税が引き下げられる。さっそく特売が行われるようだ。
「わーい、オージービーフの大安売りだー。赤身の肉が好きだからたくさん買いたいなー」という気分になる。
だけど、ふと、オージービーフ放射能汚染説はどうなったのだろうということが脳裏をよぎる。
オーストラリア産の肉には放射能物質が多く含まれているという疑いは以前からある。
ウランの鉱山も多いし、核実験もよく行われていたし、疑われるのもしかたないかなと思うけど、きちんと検査がされていないようだから、本当のことがわからない。
ネット上には、汚染されているよ!という説も多い。
http://onodekita.sblo.jp/article/77418828.html
■オーストラリア(南半球)の核汚染(2013年10月4日)
http://blog.livedoor.jp/kazuyummy/archives/34646699.html
■オーストラリアの放射能汚染(2013年12月5日)
オーストラリア政府は、「オーストラリアには今も昔も原発はない。農作物などが放射能汚染される理由が見つからない。そのような事実はありえない」という姿勢で調査さえしていないらしい。
http://web.kamogawa.ne.jp/~noumin/noumin-_bbs/pslg480.html#491
この話題をはじめて知ったのは、2011年3月11日の津波&原発事故から半年ほど経ってからのことだ。
ある作家が、会員制有料ブログで言及していた。
↓
↓
■2011/9/25 安心!安全!オージービーフ。
(略)
昨今、牛肉は南相馬市の規定値を越えた事件があったことで日本産牛肉のイメージは地に落ち、市井では日本産牛肉を避け、オージービーフ(オーストラリア産)に走る傾向がある。
だが驚くべきことにこのオージービーフ、きわめて線量が高い。
最初に計った検体は房総の方のスーパーで買った1キログラムで、それが120ベクレルの数値を示したものだから驚いて、東京でも検体を入手し計測したわけだ。
その結果、東京のものはさらにそれより10ベクレル高い数値が出た(東京のオージービーフのパックにはご丁寧に「安心安全」というロゴが打ってある)。
これまでさまざまな食品50検体くらいを測っているが、これは安心レベルと言えるのかどうかは微妙だが、おしなべて線量は思ったより低い。
そんな中で100ベクレルを越えたものはオージービーフと静岡産の新茶(155ベクレル)のみであり、この100という数値は「相当のもの」ということが出来る(政府のとっている許容基準値500ベクレル以下は世界基準からするとただ恐ろしい)。
ちなみにドイツの成人の許容ベクレルは8ベクレル、幼児は4ベクレルだから、この100という数値にしてもこれがどういうものか推して知るべしだろう。
ただしこういった「名指し情報」は、公に出すことはなかなかナーバスなところがある(訴訟問題などのことも考えると私のオフイシャルサイトでも公表は難しいだろう)から、そういった意味ではこういった会員制のサイトは有効ということになる。
とりあえず当面(私の周囲にもたくさん居るが)和牛をやめてオージービーフに切り替えている方、すぐにやめるべきである。食すごとあなたとあなたのお子さんの健康は蝕まれます。
■2011/9/27 ベクレルカウンター情報追記。
(略)
ちなみに東京で購入したオージービーフのひとつの検体はスーパーの「ライフ」のものだが、精肉部に取材したところ、オーストラリア牛肉に関してはTBSという最大手の代理店があり、その中のビーフシティ工場から取り寄せているとのこと。
生産地区はオーストラリア南東部。
(略)
以上、ざっと引用。
TBSというのはThomas Borthwick & Sonsのことなのかな。
http://www.nh-foods.com.au/thomas-borthwick-sons/
作家の人は食品会社かどこからか訴訟を起こされるリスクを考えて情報をオープンにはしなかったけど、むしろ、食品会社やオーストラリア政府を訴えることだってあり得たのではないだろうか。
例えば、オーストラリア牛肉の代理店やオーストラリアの政府機関に問い合わせる。
「オージービーフから1キロあたり100ベクレル以上ものセシウムが検出された。その事実はそちらに伝わったはずだ。だがその後、正当な手順を踏んだ科学的検査を行ったのか。危険性が十分疑われるにもかかわらず、調査も行わず輸出を続けることは、犯罪に値しないか。日本人の健康に重大な悪影響を及ぼした可能性があるからまとめてウン百億円の賠償金を払え」
そのような集団訴訟が起こったら先方はどう対応するのだろう。
311以降、和牛を避けてせっせとオージービーフを子どもたちに食べさせていた家庭だってあるだろう。。。
きちんとセシウム含有量を計ったら、オージービーフより福島牛のほうが安全ということは大いにあり得るのではないだろうか。
そのことが明らかになれば、少なくとも「福島牛を避けてオージービーフを食べよう」という人の意識を変えることができる。
<参考>オージービーフ特売のニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000124-mai-bus_all
■<日豪EPA>早速「豪州産牛肉の特売」も…15日発効
毎日新聞 1月14日(水)21時1分配信
日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)が15日午前0時、発効した。豪州からの輸入牛肉にかかる関税の引き下げなどが柱だ。国内の一部小売店では、豪州産牛肉の特売を始めるなど発効を受けた動きが早くも活発化している。一方、豪州向けの自動車関税なども撤廃され、日本の輸出拡大に期待がかかる。
日豪EPAで最大の焦点だった日本の牛肉関税は15日以降、冷蔵が38.5%から32.5%に、冷凍が30.5%にそれぞれ下がる。その後も段階的に引き下げられ、冷蔵は15年目に23.5%、冷凍は18年目に19.5%となる。ワインは15%か1リットルあたり125円の安い方を選ぶ現行関税が7年かけて撤廃される。一部のチーズも無税で輸入できる枠が拡大する。プロセスチーズ原料用ナチュラルチーズの場合、当初4000トンの無税枠が20年かけて2万トンに広がる。
流通大手イオンは15日から4日間、全国約1200店舗で豪州産の牛肉などを値下げするフェアを開催する。牛肉はステーキ用が約10%、もも肉が約6%安くなり、ワインも最大約17%値下げする。
東京都内のイオン品川シーサイド店では14日、他店に先駆けてフェアを催し、大勢の客でにぎわった。イオンリテールの土谷美津子・食品商品企画本部長は「豪州に牛肉の直営牧場を持っている強みを生かし、お客さまに関税引き下げ分を還元したい」と強調。買い物に訪れた東京都大田区の主婦(27)は「初めて豪州産を買ってみた。おいしければ、これからも買いたい」と話した。(後略)
【松倉佑輔、田口雅士、山口知】
オーストラリアからの輸入牛肉は関税が引き下げられる。さっそく特売が行われるようだ。
「わーい、オージービーフの大安売りだー。赤身の肉が好きだからたくさん買いたいなー」という気分になる。
だけど、ふと、オージービーフ放射能汚染説はどうなったのだろうということが脳裏をよぎる。
オーストラリア産の肉には放射能物質が多く含まれているという疑いは以前からある。
ウランの鉱山も多いし、核実験もよく行われていたし、疑われるのもしかたないかなと思うけど、きちんと検査がされていないようだから、本当のことがわからない。
ネット上には、汚染されているよ!という説も多い。
http://onodekita.sblo.jp/article/77418828.html
■オーストラリア(南半球)の核汚染(2013年10月4日)
http://blog.livedoor.jp/kazuyummy/archives/34646699.html
■オーストラリアの放射能汚染(2013年12月5日)
オーストラリア政府は、「オーストラリアには今も昔も原発はない。農作物などが放射能汚染される理由が見つからない。そのような事実はありえない」という姿勢で調査さえしていないらしい。
http://web.kamogawa.ne.jp/~noumin/noumin-_bbs/pslg480.html#491
この話題をはじめて知ったのは、2011年3月11日の津波&原発事故から半年ほど経ってからのことだ。
ある作家が、会員制有料ブログで言及していた。
↓
↓
■2011/9/25 安心!安全!オージービーフ。
(略)
昨今、牛肉は南相馬市の規定値を越えた事件があったことで日本産牛肉のイメージは地に落ち、市井では日本産牛肉を避け、オージービーフ(オーストラリア産)に走る傾向がある。
だが驚くべきことにこのオージービーフ、きわめて線量が高い。
最初に計った検体は房総の方のスーパーで買った1キログラムで、それが120ベクレルの数値を示したものだから驚いて、東京でも検体を入手し計測したわけだ。
その結果、東京のものはさらにそれより10ベクレル高い数値が出た(東京のオージービーフのパックにはご丁寧に「安心安全」というロゴが打ってある)。
これまでさまざまな食品50検体くらいを測っているが、これは安心レベルと言えるのかどうかは微妙だが、おしなべて線量は思ったより低い。
そんな中で100ベクレルを越えたものはオージービーフと静岡産の新茶(155ベクレル)のみであり、この100という数値は「相当のもの」ということが出来る(政府のとっている許容基準値500ベクレル以下は世界基準からするとただ恐ろしい)。
ちなみにドイツの成人の許容ベクレルは8ベクレル、幼児は4ベクレルだから、この100という数値にしてもこれがどういうものか推して知るべしだろう。
ただしこういった「名指し情報」は、公に出すことはなかなかナーバスなところがある(訴訟問題などのことも考えると私のオフイシャルサイトでも公表は難しいだろう)から、そういった意味ではこういった会員制のサイトは有効ということになる。
とりあえず当面(私の周囲にもたくさん居るが)和牛をやめてオージービーフに切り替えている方、すぐにやめるべきである。食すごとあなたとあなたのお子さんの健康は蝕まれます。
■2011/9/27 ベクレルカウンター情報追記。
(略)
ちなみに東京で購入したオージービーフのひとつの検体はスーパーの「ライフ」のものだが、精肉部に取材したところ、オーストラリア牛肉に関してはTBSという最大手の代理店があり、その中のビーフシティ工場から取り寄せているとのこと。
生産地区はオーストラリア南東部。
(略)
以上、ざっと引用。
TBSというのはThomas Borthwick & Sonsのことなのかな。
http://www.nh-foods.com.au/thomas-borthwick-sons/
作家の人は食品会社かどこからか訴訟を起こされるリスクを考えて情報をオープンにはしなかったけど、むしろ、食品会社やオーストラリア政府を訴えることだってあり得たのではないだろうか。
例えば、オーストラリア牛肉の代理店やオーストラリアの政府機関に問い合わせる。
「オージービーフから1キロあたり100ベクレル以上ものセシウムが検出された。その事実はそちらに伝わったはずだ。だがその後、正当な手順を踏んだ科学的検査を行ったのか。危険性が十分疑われるにもかかわらず、調査も行わず輸出を続けることは、犯罪に値しないか。日本人の健康に重大な悪影響を及ぼした可能性があるからまとめてウン百億円の賠償金を払え」
そのような集団訴訟が起こったら先方はどう対応するのだろう。
311以降、和牛を避けてせっせとオージービーフを子どもたちに食べさせていた家庭だってあるだろう。。。
きちんとセシウム含有量を計ったら、オージービーフより福島牛のほうが安全ということは大いにあり得るのではないだろうか。
そのことが明らかになれば、少なくとも「福島牛を避けてオージービーフを食べよう」という人の意識を変えることができる。
<参考>オージービーフ特売のニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000124-mai-bus_all
■<日豪EPA>早速「豪州産牛肉の特売」も…15日発効
毎日新聞 1月14日(水)21時1分配信
日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)が15日午前0時、発効した。豪州からの輸入牛肉にかかる関税の引き下げなどが柱だ。国内の一部小売店では、豪州産牛肉の特売を始めるなど発効を受けた動きが早くも活発化している。一方、豪州向けの自動車関税なども撤廃され、日本の輸出拡大に期待がかかる。
日豪EPAで最大の焦点だった日本の牛肉関税は15日以降、冷蔵が38.5%から32.5%に、冷凍が30.5%にそれぞれ下がる。その後も段階的に引き下げられ、冷蔵は15年目に23.5%、冷凍は18年目に19.5%となる。ワインは15%か1リットルあたり125円の安い方を選ぶ現行関税が7年かけて撤廃される。一部のチーズも無税で輸入できる枠が拡大する。プロセスチーズ原料用ナチュラルチーズの場合、当初4000トンの無税枠が20年かけて2万トンに広がる。
流通大手イオンは15日から4日間、全国約1200店舗で豪州産の牛肉などを値下げするフェアを開催する。牛肉はステーキ用が約10%、もも肉が約6%安くなり、ワインも最大約17%値下げする。
東京都内のイオン品川シーサイド店では14日、他店に先駆けてフェアを催し、大勢の客でにぎわった。イオンリテールの土谷美津子・食品商品企画本部長は「豪州に牛肉の直営牧場を持っている強みを生かし、お客さまに関税引き下げ分を還元したい」と強調。買い物に訪れた東京都大田区の主婦(27)は「初めて豪州産を買ってみた。おいしければ、これからも買いたい」と話した。(後略)
【松倉佑輔、田口雅士、山口知】