波打ち際の考察

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波屋山人

あじさいの季節

2009-06-12 12:27:53 | Weblog
2009/06/10水、平年より2日遅れて梅雨入りしたらしい。
まだ、雨は降っていない。

アパート近くの公園でも、会社近くの住宅街でも、あじさいが美しい季節だ。
朝、駅に向かう途中のあじさいの一群は、たくさんの花を沿道に向けている。
白っぽい花、ピンク、紫、青みがかったところもある。
淡くグラデーションのかかったあじさいの一群は、遠くの北アルプスを連想させるくらいスケールが大きい。
会社近くの住宅街で見るあじさいは、鮮やかな青。
ひっそりと垣根から顔を出しているガクあじさいも趣きがある。

この季節はあまり他に花がないこともあり、ひときわあじさいが目立つ。
薄い雲のむこうから届く朝の光とか、日陰に届く間接的な日光が、あじさいの花の輪郭を際立たせている。

日本では、あじさいは梅雨の季節の花として認識されている。
湿り気の多い季節に、みずみずしい花が似合う。
だから、日差しの強い地中海の島であじさいの大輪が飾られているのを見ると、少しおどろく。

幕末にシーボルトを通じてオランダに移植されたあじさいは品種改良され、ヨーロッパ各地に広がった。
地中海沿岸でも、春の貴重な花として愛されているようだ。

イタリアのナポリ沖にあるカプリ島に3泊したのは、2年前の5月初旬のこと。
ホテルのエントランスの前には大きな白いあじさいの寄せ植えが飾られ、民家の2階の窓の傍らにもピンクのあじさいが飾られていた。

カプリ島は地中海に浮かぶリゾート地として知られているけど、亜熱帯には属していない。
松の木が多く、椰子の木は育たないのか、ソテツが植えられ、どことなく熱海や和歌山のリゾートを思い出させる植生だ。
あじさいは、花の少ない季節の貴重な彩りなのだろう。

カプリ島では、路地の奥にある広場でフットサル大会を眺めたり、ホテルのベランダで海を見ながら島のワインを飲んだ。
長いロープウェイにゆられて山を登ったり、町のジェラート屋さんをはしごした。
観光地のにぎわいの中、山の中や路地には静かな時間も流れていた。

日帰りで青の洞窟だけに立ち寄る人が多いみたいだけど、連泊がおすすめだ。
2日続けて見に行った青の洞窟は、予想外に美しかった。

あじさいの季節になると、カプリ島を思い出す。
当分、行くことはないだろうなぁ。お金もないし時間もないし。
写真は、カプリ島のアナカプリの店先でみつけたあじさいの鉢植え。


追記
次回イタリアに行くときは、安い船でクルーズを体験してみたい。
日本周辺のクルーズにくらべてはるかに安い。各地に寄港する1週間の船旅で10万円もしないものが多い。
カプリ島からも、白い航跡を残してゆっくり過ぎていく客船が小さく見えた。

・クルーズ.com
http://www.cruise.com/


コメント
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