Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『サヨナラCOLOR』

2005年08月23日 08時07分15秒 | 映画
2005年08月20日、バイクでおひとり、
MOVIX本牧さんにて、12時10分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
まさに男子のファンタジー映画です。
そこに、モテナイ映画好きの、という言葉を付け加えると、
よりしっくりとする気がします。

少し自分勝手でテキトーな部分もありながらも、
愛する人のために、自分なりに執拗に尽くして振り向いてもらう、
それだけで十分ですからね、羨ましいですよね。

美談ではなく、ズル過ぎ、とも思えますが、
そこは映画の雰囲気に沿って美談方面に進めるべきなのでしょう。

女性もこんな風にしつこく愛されるのが好きかどうかは、
さしあたって私にはよくわかりませんが、
ともかく思春期な頃の男子の夢物語です。

それは物語に限ったお話でなく、各種演出についても、
そんな手触りのする、手垢がついたような青い感覚が、
映画全編に染み渡っています。

実生活では、立ち止まって真剣な話をしてても、余計な人が通りかかったりとかしてて、
いわゆる映画みたいな、主役達だけがそこにいる場面にはならないわけですが、
その辺をあえて映画でなく、日常に合わせて演出しようとしているところが、
なんか自主映画っぽくて、青いんですよね。

結果、日常っぽく、いかにも自然っぽく撮ることの不自然さが、
とっても目に付いたというか、手作り感覚な手触りが伝わってきたんですけど、
むしろそれが思春期っぽい映画の雰囲気を、いい方向に盛り立てていました。

竹中直人監督作品ということで、親交もありつつ、サントラにも関わった、
たくさんの歌手がちょこちょこカメオ出演していますが、
決してそういうのを探して楽しんで笑う、ちまちました部類の映画でなく、
物語を大真面目に撮ってますからね、好感持てます。

単に楽しませるだけではなく、かといって芸術系に走ることなく、
手触りのする、憎めない、とっても優しい気持ちになれる映画です。

お気に入ってサントラまで買ってしまいました。

夏の終わり少年少女の気持ちで観て、ニコニコ笑いつつしっとり泣いて、
観賞後、心に秋か少し飛んで春かを感じてみてはいかがでしょうか。

サヨナラから はじまることが たくさんあるんだよ

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
青さ (現象)
2005-08-26 22:09:33
はじめまして。

コメント&TB失礼します。



>まさに男子のファンタジー映画です。そこに、モテナイ映画好きの、という言葉を付け加えると、よりしっくりとする気がします。



まさにそんな感じでしたねw

それが「手触りのする青い感覚」に繋がる感じでしょうか。

ミュージシャンの出演がこれ見よがし的じゃないのも好感が持てましたね。
返信する
ありがとうございます (aliz)
2005-08-28 22:20:07
はじめまして。

コメントとTBありがとうございました。



実際のところ、好きな歌手が出てるのと、

雰囲気が良さそうって印象だけで観に行ったんですけど、

映画自体の出来が良くって心温まりました。



こういう作品に出会えると、

映画観賞の面白さを強く感じますね。
返信する

コメントを投稿