Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『ONCE ダブリンの街角で』

2007年12月24日 21時53分25秒 | 映画
2007年12月19日、会社帰りおひとり、
横浜ニューテアトルさんにて、19時10分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
物語的にも、映像的にも、飾り気の少ない素朴さが漂い、
だからこそ主人公たちの細やかな心情がくっきりと引き立ち、
素晴らしい楽曲たちが心にしっとりと染み渡る、温かな作品でした。

くっつきそうでくっつかず、あえて互いに向き合わない、
少し距離のある恋愛描写が慎ましくも、いじらしく。

共に、花となり、水となり、
ふたりで成長し合う姿が美しい感動を呼びます。

男女ふたりの奏でる楽曲こそが、感情を映し出す確かな表現であり、
特に音が重なっていく出会ってすぐ協奏する場面では、鳥肌が立ちました。

終演後、サントラを求める観客が多数いらっしゃいましたが、
私もその後、新譜を買いに行ったHMVさんでサントラを購入してしまいました。

カップルで観ると、ちょっぴり複雑な気分も入りそうですが、
総じて温かな気持ちになれる、寒い冬にぴったりの作品だと思いました。

映画生感想『椿三十郎』

2007年12月24日 09時12分55秒 | 映画
2007年12月13日、会社帰りおひとり、
109シネマズMM横浜さんにて、20時40分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
普段時代劇を観ない私でも楽しかったと思える、
いい意味で、とってもマンガ的な展開で、
含み笑いのユーモアが漂う、わかりやすいヒーローモノ、活劇でした。

リメイク元は観ていませんが、同じ脚本で主演が三船ということで、
荒々しさとほのぼのさの対比が、最大の味の作品だったように思えて。

今作では、荒々しさやギラつきはなく、全体にほのぼのとした雰囲気が漂う、
誰もが楽しめる、お茶の間作品になっていました。

そんなほのぼの感が、今の時代に求められているヒーロー像といえば、
まさにその通りな気がして、人が斬られているのに安心して観られました。

面白い作品はいつ観ても、誰が撮っても、
多少の味は違えど面白いものなんだな、としみじみ思いました。