Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

2005年10月09日の服装

2005年10月09日 23時55分41秒 | 服装
横浜FCを応援するために、一応水色の服にしてみる。
しかし横浜FCはこの水色じゃないな。。。

とかなんとか、洋服のことを反省している以上に、
今日はもっと反省すべき出来事がありました。

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「いいか?お前、電話番号をなめんなよ。
 あの十一桁の数字を知っているか、知らないかだけが、
 赤の他人と、そうじゃない人を分けてるんだからな。」
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今年1、2位を争う面白さを誇った映画『運命じゃない人』では、
元々消極的な上に、婚約者に逃げられ気持ちが切り替えられず、
女の子を紹介されても全く積極的に行動しない主人公が、
味のある親友に、こんな風にいい言葉で諭されます。

さて、突然なんでこんな入り方かと言えば、
似たように消極的な私が、今日せっかくの出会いをフイにする、
大失敗をしてしまったのです。。。

天皇杯3回戦が終了し、
試合開始前に降っていた雨も止んでいる。

それならばということで、バイクで行く道も良く、
駐輪場もガラガラで、劇場内までもガラガラな、
休日用にお気にいってるMOVIX本牧さんに向かう。

ホントに観たいのは『ファンタスティック・フォー』だけど、
1時間半も時間あるから、間に合えば『シン・シティ』、
ダメなら『8月のクリスマス』か『SHINOBI』かな、なんて。

劇場についた時点で『シン・シティ』は無理で、
『8月のクリスマス』が予告終わりそうな頃かも、
なんて考え事の顔でタイムテーブルを眺めていたら。。。

さ、お待たせしました。
ここでようやく本題の登場です。

眺めていたら、突然同い年くらいな女性に、
「『ファンタスティック・フォー』のチケット買いませんか?」
と声をかけられたんです。

キャッチセールスと呼ぶべきか、逆ナンと呼ぶべきか。

でも開演時間が1時間以上も先なのもありますし、
「前売券を買ったんですけど余ってしまって…」
と話を続けてきたので、
彼氏と観よう前売券を買ってたものの直近にフラれて、
仕方なく劇場に来て、ひとりな男に声を掛けてみた、
っていう逆ナン方面の物語を私の中で勝手に作り上げて。。。

整った顔をしながらも、
私もよくする方向性のわからない服装をしていて、
なんとも惹かれる印象だったんですけど、
けど、そもそも1300円とか言うので私は1000円で観られますし、
1時間も初めての人相手に彼の代役とかするのめんどくさいな、
とか思って、うだうだしてて。。。

女性がなんとも淋しそうな表情で、
「『ファンタスティック・フォー』って人気ないんですかね?」
とか世間話モードに入ってきたんですけど、
そこで「大好きです」と答えられなくて、話を進められず。

私はアメコミ映画が大好きで『ファンタスティック・フォー』は、
企画が出る前、噂の段階から追いかけてましたからね、
逆に恥ずかしかったんですよ、まだ観てないのが。

ダメなオタ心理ですよね、その必要ない劣等感。

で、結局、私は混乱したら逃げるようにしてるのでw
その話にノらず『SHINOBI』のチケットを買ってしまったんです。

でも『SHINOBI』まで時間が20分くらいあって、
少し離れたロビーでしばらく女性の様子を見てたら、
落ち着かず、とっても淋しそうで困ってそうで。

失恋の痛手を消そうとしてるのに、
誰も手を貸さないのも違うよなって。。。

せめてチケットだけでも買い取ろうかなと。
今は観なくても、あとで観ますからね。

もし、私の超過分な300円で女性がスッキリするなら、
それはホワイトバンドよりも正しく寄付になりますし。

ということで、今度はこちらから声をかけて、
前売券をご購入することに。

そしたら女性がぺらぺらっと機嫌よく話し出して、
実は前売券についてた特典が全種類ほしくて買い過ぎて、
まだチケットが余ってるとか言い出して。。。

実はその女性、失恋でもなんでもなく、
単なるアメコミマニアさんだったっていう。

勝手な思い込みで余計な気を遣った自分が恥ずかしくなって、
「特典ってキューブリックですよね?」とか言えるのに、
そこで会話を膨らまさずまた逃げて。。。

そのまま自由席な『SHINOBI』行列に並んでたんです。

けど冷静に考えると、失恋したよりなにより、
逆にムチャクチャ趣味が合う女性だった気がするんです。

サッカーより根深い趣味ですからね、そこが合うと強いです。

女性と話をもうチョット膨らませて、リアルにアメコミ好きなら、
連絡先を教え合うなりして、友達になっておくべきだった。

…なんて『SHINOBI』観つつ、とってももやもやして、
出てきたら、その女性はもういない、っていうね。

勿体無かった。。。
せめて、もう一度お話してみたかった。。。

と、自分の愚かさ、消極的さを悔やみつつ、
本牧から山下公園、みなとみらいの海岸沿いを、
泣きながら一気に走って帰ってきました。



単なるキャッチじゃないか、というかダフ行為じゃないか。

とかも思うので、そんなにハマってはないんですけど、
お話を膨らませてみても罪はないですからね。

去年ひとりアウェイで声をかけられた後、
お話をちゃんと膨らませて積極的に連絡先を交換して、
今も付き合いのある地方ジェフサポさんもいるんですけどね、
今回はなぜ出来なかったのだろう。。。

オレのバカ!バカ!

もし該当な方がいらっしゃいましたら、
どうぞご連絡ください。

本牧に住んでて、渋谷でチケット買うなんて、
とっても絞られそうですし、どなたか?



なんにしても、自然と変なことが巻き起こって、
それを浮かれて動揺しまくる私の人生って、
ハタから観てると不器用で面白いですね。

…そんな私の人生よりも面白い『運命じゃない人』から、
もうちょっと台詞を抜粋してみましょう。

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「お前はいまだ人生に期待しちゃってるんだよ、
 ふつうに生活してれば、いつか誰かに会うだろう
 …素敵な女の子があらわれんるじゃないかな
 …まさかずっと一人って事はないだろうなってな、漠然と高校生みたいに」

「三十超えたら、運命の出会いとか自然の出会いとか
 友達から始って序所に惹かれあってラブラブとか、いっさいないからな。
 もうクラス替えとか、文化祭とかないんだよ。危機感を持ちなさいよ、危機感を」
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…ね、台詞だけでも、いい映画でしょ。
脚本も素晴らしいですから『運命じゃない人』は必ず観てくださいね。

しかし、つくづく服装関係ない話題過ぎだ。。。