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国語のおさらい:お参りに行かない

2024-05-16 06:29:29 | 日記
NHKの辞典

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
今週は「礼拝」の読み方が「らいはい」なのか「れいはい」なのか、
おさらいします。
 昔はそんなことはなかったけれど、最近やたらと増えたのが「この漢字、
何て読んだっけ?」と戸惑う場面。
さほど難しい字じゃないのに、この読み方で良かったのかと迷うことが
増えました。
 そのひとつが「礼拝」、どちらにも読める気がするし、片方しか正しく
ない気もするし、はて?
そう多くない人生の残り時間に、間違った読み方はしたくないもの。

 辞書をめくると二通りの読み方が載っていました。
<らいはい:仏を拝むこと。れいはいを参照せよ>
<れいはい:(キリスト教・イスラム教などで)神を拝むこと。
らいはいを参照せよ>(新明解国語辞典 より)
 これによればどちらの読み方も存在し、どちらで読んでも正しい様子。
となれば、どうして二通りの読み方があるのか、その背景を知りたくなります。
 こんな解説が見つかりました。
<「礼」の読み方には「呉音」のライと「漢音」のレイがある。
ライが先に日本に伝わったとされ、比較的古い時代の言葉や仏教用語に多く
用いられる。
NHKの放送では宗教宗派によって読み方が変わり、キリスト教やイスラム教
の場合はレイハイと読む。
NHK日本語発音アクセント辞典(そんな物があるんだ!)にはライの
読み方では礼賛、礼賛者。
レイの読み方では礼節、礼式、礼奉公(レイボーコー)
ライサンは今では一般に偉業や偉大さを褒めたたえたりありがたく思ったり
する意味とされているが、本来は仏教から来た言葉>(NHK より)

呉音と漢音

 同様の経緯で独特な読み方が定着した言葉は他にもあります。
<古くから国内に定着した読み方が現代まで残った例として、境内(けいだい)
やご利益(ごりやく)が上げられる>(ことば辞典 より)
何の疑問も抱かずにそう読んでいたけれど、改めて考えるとかなり無茶な
読み方です。
 礼拝の読み方に付いてはざっと理解できましたが、ひとつ分からないのは
NHKの解説に出て来た「呉音」
 <呉音(ごおん):古くに日本に入った漢字音。
和音と呼ばれていたが平安中期以降「呉音」と呼ばれる様になった。
北方系の漢音に対し南方系と言われる>(デジタル大辞泉 より)

 これにて今週のおさらいは完了。
キリスト教でもイスラム教でもないし、もう初詣も行かなくなったし彼岸の
墓参りも億劫になりがち。
 せっかく覚えた言葉だけれど、残りの人生で「らいはい」も「れいはい」も
ほとんど縁が無いだろな。
 
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