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雑草の日:その枝ちょうだい

2024-06-11 06:29:09 | 日記
憧れの赤い花

 毎週火曜日は植物にまつわる話題を取り上げていますが、今週のテーマ
は接ぎ木。
 庭にある1メートルほどのツバキ、毎年淡いピンクの花を咲かせてくれますが、
実はその色我が家では不評です。
そんな折、よそ様の庭に咲く真っ赤なツバキを目にしてしまったのでさあ大変。
あの色のツバキを咲かせたい、そんな願いを夫婦共々抱いてしまいました。
 でも猫の額では幾本も植えるスペースは無いし、かといって今のツバキ
を抜くのは忍びない。
 そこで閃いたのが庭のツバキに真っ赤な枝を接ぎ木する策。
でもその方面の知識なんて全くありません。
正しい接ぎ木の仕方とは?

 <2ケ以上の植物体を人為的に作った切断面で接着してひとつの個体にすること>
これが接ぎ木の定義。
 この場合上部にする植物体を穂木、下部を台木と呼ぶのだそうで。
<目的は植物の増殖、挿し木と異なり最初から根がある点が有利>
(引用は Wikipedia より)
概略は分かったけれど、どうして別の植物同士がくっつくのかは謎のまま。

カルスは万能細胞

 実際の作業をネットで見るとこんな具合でした。
<接ぎたい枝をナイフで40度の角度に切り、反対側の皮を2~3センチ
削いだ後、芽をひとつ残してカットする。
台木の皮を削ぎ、両方の形成層がピタリと合う様にグッと挿しこむ。
後は専用の接ぎ木テープで固定する>
 ここで出て来た専門用語が形成層。
<植物の体内にある養水分を移動させる経路を形成層と呼ぶ。
外皮の内側にある薄い層で、断面積のほとんどを占める木質部は単なる支え>
 接ぎ木を成功させるポイントはこの形成層にあるのでした。
 <台木と穂木の形成層を一か所でもピタリと合わせる。
すると断面の周囲に植物の遺伝情報を持ったカルスという万能細胞が形成され、
完全に固定し一体化する>(引用は マイナビ農業 より)
 カルスの発達には高い湿度が必要なので、絶対に乾燥させずに癒着を待ちます。

 接ぎ木には適した時期があるそうで。
<落葉樹は芽が動き始める3月から4月。
常緑樹は芽が伸びて来た5月から6月>(minorasu より)
 適期の残りは僅か、さあ困った。
と思ったらありがたいことにツバキの最適期は7月から9月だそうで。
これなら今年中に赤いツバキを接ぎ木できそうです。
 ここまでお膳立てが済めば、最大の関門が残るだけ。
チャイムが鳴って玄関に出たら見知らぬ男が唐突こう告げる。
「庭のツバキを少し欲しい」
どう考えても「はいどーぞ」とはなりません。
 あの魅力的な真っ赤なツバキの持ち主からどうやって枝を分けて頂くか、
それが解決できぬ最大の難問です。




身近な生き物:不思
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