Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン12 トップ5→4

2013-05-02 15:01:32 | アメリカンアイドル
ここ数日、昨年の「アメリカンアイドル シーズン11」
ラスヴェガス・グループ審査の映像を、じっくりと観てしまった。
今回のトップ10の内、カーティス、アンバー、ジャネル、キャンディスが再挑戦、
ジャネルは3回目だったということを追体験する。
ここでトップに入れるほどの人達が昨年度脱落している。
その原因を考え、足りない部分を努力しながら新たな挑戦へと向けて、
それぞれが一年を積み上げてきたかと思うと更にシーズン12が感慨深いものになる。

今回のテーマは一つは生まれた年の曲、もう一つはディーヴァ、アイコニックな女性歌手。

キャンディスは自分の生まれた年、1989年、ポーラ・アブドゥルの"Straight Up"
原曲に思い切ったアレンジを加え、トップバッターにふさわしいオープニングを飾る。
ここまできて正しい評価を受けるようになったキャンディスにもう迷いはない。

ジャネル、1989年、ヴィンス・ギル"When I Call Your Name"
子供の頃、この曲を聴くと泣き止んだそうだ。
泣いている人が観ていたら癒してみせるとの心意気で臨む。
前回はストレートだった髪に今回はウェーブを付けている。
ギターを手に歌うブロンドのジャネル、カントリーシンガーの風格がある。
マライア、ランディばかりかいつもジャネルに辛口のニッキーまで褒めているが、
この分野が専門のキースは厳しく「感情が充分に表現できてなかった。」
前回は「君はギターを持つべきだ。」と言ったキース。
今回は「ギターは余計だった。」

クリー、1990年、ブラック・クロウズ"She Talks To Angels"
何かあまりにも淡々としていて気持ちが伝わって来ない。
この人の良さ、余りわからないまま今に至っている。

アンジー、1994年、プリテンダース"I'll Stand By"
ボストンで事件が起きた直後の放送、ボストン出身のアンジーが「地元に捧げる」
とコメントして歌ったこの曲は特別な光を放つ。

アンバー、1994年、マライアもカヴァーした"Without You"
シーズン11のグループ審査でほんの少しだけアンバーの映像があるが、
その時は全く目立たない存在でカーティスと共に脱落していった。
シーズン12においては毎回、目覚ましい成長を見せスター性が輝いている。

第二ラウンド
キャンディス、マライアとホイットニーの曲"When You Believe"
信じることの大切さを歌ったこの曲もボストン、アメリカの人々の悲しみへの応援歌。
マライアは間近にホイットニーはきっと天国で、それぞれキャンディスに微笑みかけるような
素晴らしいパーフォーマンスだった。

ジャネル、ドリー・バートン"Bumb Blinde"
ジャネルがドリーのファンだということがわかるが、少し空回りしてしまったようで、
ドリーの楽しい雰囲気が出てこない。
しかし「ブロンドは無能じゃない」という曲、
ブロンドのジャネルには思い入れがあるのに違いない。

クリー、セリーヌ・ディオン"Have You Ever Been Loved"
アメリカの投票ではいつも上位で審査員達にも評価が高い彼女だが、
他のコンテスタントの見せるサプライズな一面、成長振りと較べると、
ここのところ停滞している感が否めない。

アンジー、ビヨンセ"Holo"
今の時点で最も旬なディーヴァ、ビヨンセの曲を歌うのは、もしかして一番難しいかも。
アンジーは技巧を排して直球で堂々とアレンジし、歌い切った。

アンバー、バーバラ・ストライサンド"What Are You Doing The Rest Of Your Life"
白のトップにスカート部分が黒のロングドレス。
今までと違うジャジーな一面を表現した。
難解な曲の高音と低音部分を見事に歌いこなしている。
技巧もこらしながらも歌の物語の世界に観客を惹き込んだ。

結果発表

オープニングがトップ5のドナ・サマーのメドレーと聞き、飛び上がる。
アンバーに始まり、キャンディスも最高だ。
アンジーも頑張っているが、ジャネルとクリーは残念ながらちょっと。
バックボーカル&ダンサーの男性たちも良い感じだ。
アンバーはドナ・サマーが凄く似合っている。
学生時代に観に行った武道館でのドナ・サマーのコンサート、
あの頃の楽しさが甦る。
できれば"Hot Stuff"も聴いてみたかった。
申し訳ないがラザロが抜けたことでトップ5、女性たちのパーフォーマンス、
バランスが取れてずっと引き締まっている。

キャンディスがポーラ・アブドゥルの曲を歌ったことで、
ゲストで懐かしのポーラの登場。
ランディー、ライアン、サイモン、番組のプロデューサーのナイジェルと共に、
この番組の立ち上がりから雰囲気を作った一人。

続いてクレイ・エイケン。
もともと障害のある子供の教育者であったクレイ、シーズン2に出た後で、
ユニセフ親善大使として途上国の支援、教育の充実のために貢献していたという。
歌は"Bridge Over Trouble Water"

シーズン3優勝者、ファンテージアも登場する。
"Love To Win"
白いドレスのファンテージア、前日に続き、この日もボストンの犠牲者や家族を思う
鎮魂歌が続く。
ソロ活動、ミュージカルの出演などを通し磨きの掛かったファンテージア。
来日時のビルボードのライヴ、逃してしまったのが悔やまれる。

トップ3はキャンディス、アンジー、アンバー(順不同)
ようやくアンバーの真価が認められた。

ボトムはクリーとジャネル。
脱落はジャネルだった。
三回目の挑戦のジャネル、昨年グループ審査で敗退したところから、
今回ここまでやってきた努力を称えたい。トップ5として胸を張って欲しいと思う。
クリーは初めてのボトム入り。
それをばねにして次回は挽回できるのか。