Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

MIYUJI 2012

2012-11-12 18:10:22 | ピアニスト 金子三勇士
11/21発売予定の金子三勇士の2ndアルバム"MIYUJI 2012"
既にアマゾン、タワーレコード等で予約が始まっている。
一足先に受け取ったアルバムを週末にじっくりと聴いた。

1stアルバムがエッジが効いた新進ピアニストというイメージであったのなら、
2ndアルバムはもう既にクラシック界では第一線の旬なピアニストとなった
今の金子三勇士の「らしさ」がストレートに表現されている。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」
バルトーク:セーケイ人たちとの夕べ
      ルーマニア民族舞曲
      オスティナート(ミクロコスモスより)
      ピアノソナタ
J.Sバッハ:フランス組曲第5番

ボーナストラック
バルトーク:子供のために

ベートーヴェン、バッハ、バルトーク。
クラシック音楽の3Bと言えば最後はバルトークではなくてブラームスだそうだが、
金子にとっての3Bはバルトークだそうだ。
金子のコンサートに足を運んだことのある方なら、このCDに収められた3大作曲家の曲、
お馴染みに違いない。

昨年、家人が大病をした折に病院に通いながら、
次回の金子のCDはぜひ「癒し」につながるものであってほしいと願ってきた。
最初のベートーヴェンを聴きながらそれが実現したと思うと大きな喜びに包まれた。

バロック音楽、バッハも金子三勇士には良く似合う。
ピアノのない時代の曲、ピアニストの品格と才能があってこそ、彩ることができる。

ボーナストラックのバルトーク:「子供のために」
まだ幼稚園にも入らぬ頃、ハンガリーの祖母からプレゼントされたコチシュのこの曲のアルバム、
それを聴いたことがピアノの道に進むきっかけになったという。
その曲を本人がとうとう自分の演奏でCDに収めることができた。
バルトーク、日本ではどうしても知名度が低い。
日本で人気がある作曲家の演奏と共にハンガリーで愛される作曲家の曲を、
紹介していくことも金子三勇士のこれからの使命だと私は思っている。