Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Ryu's Latin Night 2012

2012-11-10 16:23:03 | その他のライブ


スィートベイジル、STB139、行くのは10年振りくらい?
かつてはブルーノートのようにここでも海外からの来日アーティストのライヴが多く開催されていた。
ここでフィリップ・ベイリーのライヴを2回観た。スタイリスティックスも。
その後、コットンクラブ、ビルボードができたためか路線が日本のアーティストへとシフトし、
すっかり足が遠のいてしまった。

久々のSTB139、この日は友人が申し込んでくれたイベント"Ryu's Latin Night"
会場に15分ほど前に着いたが既に行列が入り口付近にできている。

中に入ると以前の見慣れた設えとは違う。
テーブルが長く並び、白いカヴァーの掛かった椅子とテーブルクロス。
一気にハバナのクラブの雰囲気に入り込む。
飲み放題、ビュッフェで\3,000というイベント。

作家・村上龍、キューバにのめり込んで久しいとのこと。
約20数年通い続けて来ているそうだ。
まず挨拶があり「目標を決めて達成するとかではなく、
自然と波に乗る、今はそんなことが大切なのかと思う。」といったお話をされた。

いつものライヴハウスとは違う客層。
何気なく申し込んで来てしまった人とサルサを踊ることを楽しみにしている人たち。
一人では適当に踊れるが二人一組で踊るサルサには手も足も出ない。

ライヴハウスに行くことが多いので服装がR&B向けの動き易いパンツ&チュニック、
などが多いが、こういうイベントはドレス、しかもスカートが動きのあるような、
タイトではなくて、足裁きができるような女っぽいものが似合いそう。

バンドに関しての知識はなく、全く期待していなかったのに、
ボーカルの女性二人、Tania Pantoja(タニア・バントーハ)、Haila Mompie(ハイラ・モンピエ)
タニアは情感溢れ、ハイラはアップテンポが冴え、また二人のコンビネーションも完璧だ。
ホーンセクション、パーカッション、ベース奏者、キーボード共に高いレベルの演奏を聴かせた。

タニアの歌う「愛の賛歌」鳥肌が立ち、涙が出そうになった。
日本語でも歌ったが、暗譜していて、言語が変わってもその魅力は褪せない。
フランスの歌がラテンのフレーバーが付き、更に哀愁を帯びたものになる。

帰りにお土産の紙袋を出口で頂くとずっしり重い。
中を見るとキューバのラム酒とタニアのCD。
どこまでも大盤振る舞いのイベントなのだった。

友人がこの雰囲気のまま、もう一軒行こうと、
イベント終了後はグランド・ハイアットのバー、マデュロへ。
ここではボサノバの生演奏が入っている。
モヒートを注文するとライムとミントがたっぷり。
バーカウンターでは葉巻をくゆらす人も何人かいて、すっかり気分はキューバなのだった。

バンドにボーカルの女性が登場し、歌い始めたのは"Feel Like Making Love"
エリック・べネイが今年5月の来日で歌った時の記憶が甦ってきた。

画像は村上龍氏と: