Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

DJ・TAKさんが選ぶDavid Foster繋がりのエリックの曲は?

2012-11-09 15:30:01 | エリックベネイの曲
名古屋のMID FM76.1、名古屋以外からもサイマルラジオで聴視可能。
http://761.web.co.jp/
DJのTAKさんから「午後1時からのデビッド・フォスター特集でエリックべネイの曲、
やりますよ。どの曲か当ててみて下さい。」と連絡を頂く。

さてデビッド・フォスターの曲でエリックに関係が深いものとして、
一番に浮かんでくるのは3rd アルバム"Hurricane"の中にある"The Last Time"
ライヴの時でもエリックはよく話に出す。
「デビッドフォスターとタイムレスな曲、
いつまでも歌われるような曲を作りたいって話し合ったんだ。」
この曲はデビッドの娘のエミーも作詞に参加している。

ラリー・キングのインタビューで「二人はどうやって知り合った、
というか、どっちが先に目を付けたの?」と聞かれ、
エリックは「僕が彼をストーカーした(笑)」
あるパーティーで出会って一緒に何かやりたいと話しかけたそうだ。

この時のエリックは2002年に完成したもののお蔵入りしてしまった"Better & Better"
で辛酸を舐める体験をしていたので、次にアルバムを出すとしたら、
ワーナーの上層部に絶対につぶされないような大物プロデューサーと組みたいと、
必死だったのに違いない。
エリックべネイは起死回生をかけてデビッド・フォスターにアタックしたのだ。

このことではエリックの妻、マニュエラの内助の功も大きかったと思う。
デビッドと同じカナダ出身のマニュエラ。
マニュエラはこの時期にデビッドフォスターだけでなく、
サンダンス映画祭で親しくなったCHIC、ナイル・ロジャースにもエリックを引き合わせ、
"We Are Family Foundation"のイベントで
エリックがデビッド・ボウイ"Let's Dance"を歌えるように導いた。

そして次に浮かんできたのは4thアルバム"Love & Life"の"Chocolate Legs"
これはキース・クローチが作ったエリックのための曲で、
デビッド・フォスターには全くゆかりがない曲であるのにもかかわらず、
2009年の"David Foster & Friends"のコンサートの際に、
デビッドはエリックの新しいアルバムから一押しのこの曲を歌わせ、
おまけに観客の前でデビッドが指揮をしながら歌唱指導、
皆に"Wrap your chocolate legs around me"と合唱させたのだ。

これにはエリックべネイもたまげた。
後のインタビューで「ジョッシュ・グローバンとかのファンの
白人富裕層の前でアフリカ系女性を賛美した歌をデビッドが歌わせてくれて、
皆もコーラスしてくれてね。この曲はヒットするという自信になった。」
デビッドフォスター、中々、器の大きな人と見た。

もう一つ、エリックとは関係がない話だが、
かつて「アメリカンアイドル シーズン5」で候補者の指導役として
デビッドはアンドレア・ボッチェリと共に登場した。
目の前で歌う候補者の女性について「彼女の髪は何色だと思う?」
視覚障害者のアンドレアに向かってデビッドは問う。
「何だって?」と怪訝そうに聞き返すアンドレア。
同じ質問をもう一度するデビッド。
ニヤっと笑ったアンドレアは「ブロンドだな。」と答えた。
プロンド美人という雰囲気が目が見えなくても伝わっているはずということを前提にしたとしても、
こんなことをアンドレアに言えるなんて凄い信頼関係があるんだなと恐れ入った。

さて私の予想2曲は見事に外れて、TAKさんの選んだ曲は3rdアルバム"Hurricane"から、
"Hurricane"だった。
この曲ももちろんDavid Fosterのプロデュース、日本のライヴでは2005年に歌い、
観客を涙させた。
日本でそして特に韓国で人気が高い曲で、韓国では多くの歌手がカヴァーしているためか
韓国のライヴでは歌うが、その他の国ではその後歌うことはない。
この時に罵詈讒謗の中にいたエリックの心の内をそのままストレートに歌った曲、
今、振り返って歌う気持ちになれないのかもしれない。
それだけに思わぬ曲がラジオで聴けたのは嬉しかった。

番組はケニーG「セントエルモスファイヤー」から始まった。
学生時代に仲良く過ごした男女がそれぞれ悲しい出来事も乗り越え、
大人になっていく映画のテーマソング、青春の追憶をたどるノスタルジックな調べ。

そしてもちろん私達の青春時代の金字塔、
アースウィンド&ファイヤー"After the Love Has Gone"
チャカ・カーン"Through the Fire"

ナタリー・コールが亡くなった父親ナット・キング・コールとデュエットするシーンで、
感動を呼んだリメイクの"Unforgetable"

"I Have Nothing"はホイットニー・ヒューストンではなく、あえてシャリースで。
そして忘れられない名曲、シカゴ、ピーター・セテラ"Hard To Say I'm Sorry"

改めて自分が好きな曲、お馴染みの曲にはデビッド・フォスターがプロデュースした曲が
たくさんあることを思い出させてもらった。
そして知らない曲、ヒットさせたのとは違う歌手の歌うバージョンなども楽しめた。
"David Foster & Friends"のコンサート、
今まで観ずに逃してきたが、次回は行ってみたい気持ちにさせられる。

カナダでウェディングシンガーをしていたマイケル・ブーブレを発掘したのも、
デビッド・フォスターだった。
「アメリカンアイドル シーズン8」で男女の人数比を合わせるために実力があるのに
落とされたマイケル・ジョンを早速"David Foster & Friends"に出演させたこともあった。

DJ・TAKさん、たくさんあるデビッド・フォスターの名曲の中から、
Eric Benetの曲を選曲して下さってほんとうにありがとうございました!