Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

ホリプロ50周年記念パーティー 10/15

2010-10-17 22:01:45 | 私の日々
グランドプリンスホテル新高輪で開かれたホリプロ50周年のお祝い。
場内は撮影禁止とのこと。
会場に至る通路にホリプロの50年の歴史を語るパネルが飾られている。
その中で1970~のコーナーを選び記念撮影。
それはもちろん、これから発売されるEric Benet"Lost In Time"が
70年代中旬に焦点をあてたオマージュだからだ。
日本における70年代の音楽業界とはどんな時代だったのか。
パネルを見ると和田アキ子、山口百恵、森昌子、藤正樹、そんな人達が飾られている。

会場は大人数で溢れていた。
現在社長をされている堀 義貴氏の挨拶。
「この不況の時代、世の中の人々を幸せにする仕事をしっかりしていきたい。」
乾杯の音頭は和田アキ子。
花柄が入った水色の訪問着、金の帯、帯締めも水色、清々しい。
10代後半から前社長、堀威夫氏に請われて上京し不安を抱えながら過ごした日々から、
現在までを振り返る。

堀威夫氏と初めてお会いしたのは15年ほど前だろうか。
私共のイベントにひょっと顔をのぞかせて下さったのだ。
テーブルに並べられている手作りの料理などをご覧になられて、
実は最近、沢庵漬けに凝っていること、持ってこようかと思ったけれど、
パーティーの雰囲気に合わないかと思ってやめて、お酒を差し入れに持ってきたこと、
これならピッタリだったのに残念、などとお話しして下さった。

堀氏はその場に集まった方達と自然にお話しされ、とても寛いでいらっしゃるように
お見受けした。
堀氏程の立場の方なら、出掛ける際には何人かのお付きの人を連れてくるはずだ。
それがふらっと一人でいらして楽しんで下さっている様子が嬉しかった。
最後に締めの挨拶をお願いすると「最近はタレントを育てさせて貰えないので
(もちろんご冗談でおっしゃっているんです)沢庵を育てています。持ってくれば良かった。」
お帰りになる時に「堀さんの沢庵が食べてみたかった。」と申し上げると、
笑っていらしたが、その後、夫と二人でほんとうに堀氏の赤坂の料理屋に呼んで下さり、
ご馳走して下さったのだ。
それ以来、ずっとお取り引き頂いている。

堀氏のお書きになられた「わが人生のホリプロ いつだって青春」
ミュージシャンとして一世を風靡した20代から裏方に廻り、プロダクション設立。
その間のいろいろな出来事の本音が赤裸々に語られている。

初めて和田アキ子と出会った時、この子を世界に通用するスターとして売り出したい、
と思ったこと。

山口百恵が引退し三浦友和と結婚すると打ち明けられ、それを心に一人しまっておかなければならず、
またその当時、収入の多くの部分を彼女に頼っていたので会社の先行きも合わせて、
たいへんな精神的な負担だったこと。

初めての海外スターをコマーシャルに起用するエピソード。
チャールズ・ブロンソンに確かなコネもないまま、コマーシャル出演と撮影の依頼に、
心細い状態で羽田から飛び立ったこと。

榊原郁恵を「ピーターパン」に主演させた後、
「女性は体調が悪いこともある、そういう中での連日の主演、フライングの場面などは、
辛かった。」と打ち明けられて、気付かずにかわいそうなことをしたと思われ、
それ以降はダブルキャストにしているというお話。

この業界を切り開いてきた方ならではの夢や苦労、
堀氏のタレントへの心配りや優しさが節々に表れていて読んでいて面白く、そして感動した。

さて場内を見渡すと、ホリプロ所属のタレントは胸に花、社員はネームプレートを付けている。
まず堀威夫氏にご挨拶をと思うと、そこには長い行列ができていた。
とりあえず並んだが、後で空いた頃にでも戻ってこようかなと列を離れようとした時、
私の前に並んでいた女性に目を奪われる。

小柄で髪はアップ、ゴールドがかったベージュの中国服を着ているが
ピアスがヒスイとエメラルド、胸にはヒスイのネックレス、
ブレスレットはパールとヒスイを重ねている。
ゴールドのミュール、ワインカラーのレースのショールに全く同色のネイル。
横を向いた時にそれがジュディー・オングだとわかった。
スタイルが良くて美しい。

ジュディーさんまで、こうやって並んでいるんだから、私ごときはやはり後ではなく、
始まって早々に、堀氏に挨拶するべきだと思い返してそのまま並ぶ。
あんまりくっつくのも失礼だと思っていたら、この業界の方達はたくましい。
どんどん割り込んでこられて、私は更に列の後ろに。

堀氏にご挨拶も済んだので、ビュッフェを頂くことにする。
和洋中、すべてが美味しく吟味されている。
そして堀氏の日本料理店、伊真沁(イマジン)のコーナーもある。
お汁粉や葛切りが絶品。

お食事を堪能した後はマンウォッチング。
場内を見渡すとそこら中にどこかで見たと思う方々が。
榊原郁恵さんもお着物。やはり鮮やかな柄。
テレビではふっくらした印象だが実際は小作りでほっそりとしていて綺麗。

石川さゆりも着物。こちらは無地に近い渋い色合い。
所属のタレントは会に華を添えるため、あでやかな着物姿。
外部の歌手は地味めな着物というのがドレスコードなのだろうか。
石川さゆりさんは堀さんが育てられた歌手だがホリプロを離席している。

片平なぎさ、中田嘉子などはお洒落なドレス。
一人、見たことがあるけれど、誰だろうと考えていたら、
そのお隣にも見たことがある男性がいらして、二人が並んだ時、
阿木曜子と宇崎竜童だと気づいた。
阿木曜子さんは実物の方がずっと華やかで、ふっくらした印象。

若いタレントもたくさん来ているのだが、余り日本のテレビを見ないので、
誰だかよくわからない。
しかし思ったのは、若手の存在には透明感があるのに対し、
この世界に長い方達の存在感はひたすら濃い。

また場内は大勢の方達の熱気で熱かったのにもかかわらず、
着物を着て後ろを付き人に仰いで貰いながらも、ずっと立って接客していた芸能界の方達。
やはりエンターテイメントビジネスで生きて来た人たちのタフさと根性はたいしたものだ。

この日に着物を着て、ヘアメイクするためには何時から支度に入ったのだろうと逆算。
朝早くから時間を掛け、どのような状況でも周りから期待された役割を演じる。
それを長年務めあげてきている、ホリプロが50周年を迎えられたのも素晴らしいことだが、
ずっと第一線を走られているタレントの方達もりっぱだと感服した次第。

知り合いとも何人か顔を合わせたが、大人数のパーティー、その後、はぐれてしまった。
偶然でも一瞬会えたことが不思議なくらい。
大盛況なパーティ―だった。

堀威夫様、ホリプロの皆さま、50周年おめでとうございます!
これからも更なるご発展、お祈り申し上げます。