Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

オバマ大統領ニューオリンズを訪問

2010-08-31 10:59:23 | ニューオリンズの旅
29日にオバマ大統領はハリケーンカトリーナの被害から5年になるニューオリンズを訪問し、
自然災害の被害にあっても復興を遂げた町としての象徴になるべきだと語った。

私は昨年7月ルイジアナ州ニューオリンズを訪れた際に、
ハリケーンカトリーナ被災地を巡るツアーに参加した。
全く更地のままの地域、家の形は残っていてもガス電気、上下水道などが復旧されていない為
ゴーストタウン化している集落、
一見、家の形状は整っている高級住宅地、
それなのに良く見ると窓は板で打ちつけられ住む人は無く「売家」の看板が出ている。

ブラット・ピットが中心になって建設を進めている復興住宅地も見てきたが、
高床式の三階建のスタイリッシュな住宅、
ガイドさんから「ちょっとお年寄りが住むのには違和感があるね。
でも次にハリケーンが来ても対応できるように考えたそうだ。
それに政府は何もしないのにブラッドはやってくれている。」と。
根こそぎなぎ倒された古木の代わりにまだ私の背丈にも満たない若い木が植樹されていた。

ニューオリンズで集まったエリック・べネイのファンクラブの仲間たちから、
政府、州、市の復興に向けての充分な対策が取られていないこと、
他の被災地ではもっと復興が進んでいるのにニューオリンズは遅れていること、
被災者用住宅、あるいはトレーラーハウス、
他州に避難したまままだ戻れないでいる人達がいることを知った。
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20090710

かつては古都として親しまれ観光都市であったニューオリンズ、
復興も進まず一時は観光客も減少してしまったそうだが、また盛り返しへと向かっている。

街を歩いていても見知らぬ人同士が親しみを込めて声を掛け合う南部の人々。
レースといわれる独特の鉄柵で飾られた高級住宅地は緑が豊かで高台にある。
そして比較的豊かでない人々が住んでいた集落も、家々の前にはポーチがあり、
かつてはそこで涼んだりしながら、近隣とも気楽に行き来していた様子が窺えた。
そういう街並みが戻って来て、
他州に避難している人達も自分の家で生活できる日が近いことを願う。

オバマ大統領のスピーチ、英語字幕も出る。
大統領就任前の4年前にもこの場所を訪れたそうだ。
そしてある女性から言われた言葉が忘れられないと。
「ハリケーンの前にも私たちは何も持ってなかった。しかし今はそれ以下になった。」
災害後に民間からのボランティアの努力や多くの寄付が国中から世界から寄せられたこと、
近隣の人々が助け合ったことなども語られた。

廃校になった校舎を立て直し、教育の充実、また病院も建設し医療体制も整わせること、
失業者の救済、また近くで最近に起きた原油流出事故に関しても
全力で回復へと取り組む約束をした。

ジョークもたくさん入る。
「この土地の名物のガンボやエビ料理が昼食に出て美味しかったんだけど、
これ以上食べるとスピーチで眠くなったらたいへんだからパンプディングは我慢したんだ。
でも取っておいてもらってあるから、後で食べるつもりだ。」
「大統領、姿が見えないんだ!」と叫ぶ人がいて、体をずらして「これなら見えるかな?」

また「ニューオリンズのフットボールチーム、セインツがハリケーンカトリーナの被害のため、
ホームのルイジアナスーパードームではプレイできなかったが、その年優勝した彼らは、
ホワイトハウスに招かれた」と話した時はひと際大きな歓声が上がる。

大統領のスピーチ中に涙をぬぐう人の姿も見られた。
オバマ人気が下降しているというニュースも聞くがいずれにせよ、大統領の来訪、
スピーチでこんなに盛り上がれるとは羨ましい限りだ。


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