行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

エストニア、IT先進国

2019-06-13 02:09:41 | 海外
バルト3国のなかで、跳んでるのがエストニアだ。ホワイトハッカーが多いのはトップクラス、EUのサイバーセキュリティセンターが、タリンにあるのはうなづける。人口130万の国が観光以外に見つけたIT産業は人材教育のおかげだろう。ウィンドウズに付属するSkypeの発祥もエストニア人で、目を付けたMicrosoftが買収した。
この国の国民はIDカードで全てを済ます。こうなると住所はどこでもいい。住民票もいらない。eストニアと言われる所以である。
日本のIT産業から視察団が大挙して押しかけている。一時、これを揶揄する報道がなされたが、現地の人たちは大歓迎と言っている。
もう一つの主産業は観光業で、世界遺産の旧市内はエストニアの歴史がぎゅっと詰まっている。長い間の支配者ロシア、ソ連は教会を始めツアーの夏の宮殿を建設、これが観光資源となっている。これらの建築物は現在首相官邸、国会議事堂等で利用されている。エストニア人は専業農業だったので、建築には多くのロシア人が移住させられた。現在も人口の25%40万人のロシア系住人がいる。帰れと言われても帰る所が無かったからだ。北方4島の住人も同じことで、侵略の犠牲になるのは庶民たちだ。
アレクサンドル ネフスキー大聖堂


公共建築物には三頭のライオンが入った紋章が飾られている。この意味は長い歴史の中で侵略をされた対スエーデン、対ロシア、対ドイツに抵抗した勇敢なエストニア国民を象徴している。
国会議事堂


タリンの交通は路面電車、バスが中心である。住民は無料でいつでも利用できる。外国人でも住民登録ができるようになると利用できる。
市長の人気取り政策であったが、もしかするとMaaSの先進国にもなるかもしれない。


世界遺産、旧市内
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