クリスマスマーケットのグリューワインは赤ワインに丁子やシナモンを入れた熱燗で、子供用にアルコール無しのもある。店によって若干味が異なるのは入れるハーブによるもので、2.5ユーロと安い。環境重視の国柄、5ユーロでカップごと買い、カップを返すと2.5ユーロ戻ってくる。カップのデザインが気に入ればお土産に持って帰れる。この熱燗とパンにはさんだ大きなソーセージで簡単食事となり、ランチはこれで十分だ。
ドイツワインというとリースニング種の白ワインだが、最近は世界の需要が赤ワインということでドイツでも3割近く赤ワインを生産しているとのこと。以前はライン川沿いの南斜面でのみピノノワール種の赤ワインを生産していたが、最近ではワイン生産の北限に近いフランケン地方でもレゲント種やピノノワール種の赤を生産している。地球の温暖化が幸いしていると言われている。
フランクフルトの大聖堂の裏手にゲーテがよく利用した古いレストランがあり、ステーキやラムを取り、ドイツ赤ワインを試した。日本と違い 肉は固いのでかんで味わうことが要求され、ワインの味はもう一つで、肉はソーセージ、ワインは白がご当地では最高だ。
最高級は貴腐葡萄のワインで、ライン沿いのワイナリーで試飲させてもらった。デザートワインとしてはすばらしい。ガイドに聞いた話だが、この辺の領地は遠隔地の諸侯により支配されていたため、ある時、葡萄摘み取りの許可を得るために使者が王のもとに派遣されたが、何かの事情で時間が掛かりせっかくの葡萄が腐ってしまった。捨てないでその葡萄でワインを付くったら極甘のワインができた。貴腐ワインは偶然の賜という話だ。
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