かつてはお正月というと、「春の海」の琴の音が流れていたが、最近では元日の恒例「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」だろう。ところが今年は能登の震災で中止となった。再放送が例年行われる土曜日、ゆったりとワルツやポルカを視聴して、正月気分に浸った。演奏される楽友協会大ホール(写真)は金色に輝き、入っただけで圧倒されるが、ニューイヤーコンサートには特別にイタリアや南フランスから取り寄せたバラなど豊富な花々で飾られ、至福な時が約束される。
2024年の指揮は、ドイツの誇るクリスティアン・ティーレマン、偶然年末視聴した第九も我が家のDVDは若き日のティレーマン指揮だった。彼はブルックナーの推しで、生誕200年を迎えるブルックナーの作品が初登場した。またシュトラウス一家の隠れた名曲も初演され、いつものニューイヤーコンサートと趣が変わった。
今年は曲目が多かったせいか、バレーの挿入が少なかったが、華やかな色とりどりの衣装を着たダンサーが古城の庭で舞い、例年以上に盛り上げてくれた。独特の楽器を使うウィーンフィルの演奏は歯切れの良いティレーマンの指揮と相俟って素晴らしかった。最後は例年のごとく「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」で終わったが、前者はプロシアに大敗し、意気消沈しているオーストリア国民を励ます曲で後者はラデツキー将軍を讃える曲だ。コロナパンデミックを克服した国民への励ましとも取れる。
2024年の指揮は、ドイツの誇るクリスティアン・ティーレマン、偶然年末視聴した第九も我が家のDVDは若き日のティレーマン指揮だった。彼はブルックナーの推しで、生誕200年を迎えるブルックナーの作品が初登場した。またシュトラウス一家の隠れた名曲も初演され、いつものニューイヤーコンサートと趣が変わった。
今年は曲目が多かったせいか、バレーの挿入が少なかったが、華やかな色とりどりの衣装を着たダンサーが古城の庭で舞い、例年以上に盛り上げてくれた。独特の楽器を使うウィーンフィルの演奏は歯切れの良いティレーマンの指揮と相俟って素晴らしかった。最後は例年のごとく「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」で終わったが、前者はプロシアに大敗し、意気消沈しているオーストリア国民を励ます曲で後者はラデツキー将軍を讃える曲だ。コロナパンデミックを克服した国民への励ましとも取れる。
2017年7月に訪れた楽友協会大ホール
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