マレーシア人の旧友からフェイスブックで、憤慨した便りがあった。以下概略
「くそっ! マレーシア政府はCOVID-19のパンデミックと戦うためにと8ヶ月の緊急事態を宣言して、少数派政府を守るため国会は開会と同時に中断した。民主主義と国の未来を無視する権力への執着で、国民の大きな関心事に期待しいるのに、 緊急事態が早く撤退することを祈る。国民の経済や生計に悪影響を与え、何千もの仕事が失われ、国民は心理的にも感情的にも苦しんでおり、悲惨な生活を送っています」
ロイターによると、18日、ムヒディン首相の3月就任後に初めて開かれた連邦議会下院がわずか1日で閉会した。政権は「新型コロナウイルスを完全に封じ込められていないため」と説明したが、マハティール前首相が提案する首相不信任案の採決を回避したと見られる。総選挙を経ずに政権を樹立したムヒディン氏とマハティール氏の政治闘争が収まっていない。ムヒディン首相は自らへの不信任案の採決を阻止するため、国会を1日で閉会する奇策を採った。
権力基盤が脆弱なムヒディン首相は常に倒閣のリスクにさらされながら政権運営を続けているので、コロナを理由に緊急事態宣言で国会をクローズしたわけだが、コロナ対策など国会での審議は全くできない。マレーシアは統治不能に陥った。
翻って我が日本も国会は緊急事態でも閉会中、閉会中審議という変則的な事態、コロナ対策は議院運営委員会で行っている。与党は首相の出席は認めず、菅首相は記者会見だけに出席、ところが文書を読み上げて、記者の質問も全て答えず途中で切り上げて退散。何が怖いのだろうか?国会に正々堂々と出席したらと思うのだが、また、記者の質問に全て答えるべきだろう。これでは支持率が落ちるばかりだ。