行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

北方領土棚上げ、蠢く政商

2016-12-20 22:49:28 | Weblog
プーチンさんは日本に来て、温泉に入ってサンキュウといって帰っていった。結果を見るとこういう感じだ。
2島返還の糸口ぐらいは期待していた国民は覚めてしまった。そして日ロの政商達は蠢きだした。とにかく事業で儲けることが肝心とばかりにニコニコ顔だ。テレビの報道で、プーチンと肩を抱き合い、にこやかに背中を叩く孫正義社長が登場し、今回の大げさな日ロの茶番劇が明らかになった。
 
領土返還問題で今回注目されたのは、2島返還の日ロの合意は返還でなくて引き渡しだとプーチンが強調したことで、それも上記の事業で実績を上げてからとのことだ。この問題は進展どころか1956年の日ソ共同宣言の時点に戻ってしまった。さらにプーチンがハードルを上げたのは日米安保がある限り引き渡しは出来ないということ、つまり、今回の日ロ首脳会談では領土返還は棚上げし、特別な枠組を造ってお互い、儲けましょうということが結論だ。これではおきまりの共同声明さえ出すのがはばかれたのだろう。
 
北方領土の元住民が墓参りできるようにすると政府は唯一の成果を強調するが、すでに、外務省発給の身分証明書のみで渡航可能になっており、リップサービスの期を出てない。
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