行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

インド、携帯普及率53%、トイレのない家58%

2015-03-07 23:48:51 | Weblog

携帯電話の普及率53.2%で経済発展が注目をあびているインドではトイレ付きの家に住んでいるのは人口の46.9%で、半分以上58%の6億2500万人が屋外で排泄をしている。世界的には人口の5分の3の人が屋外排泄し、非衛生的だ。これを解決するにはエコサントイレの普及が不可欠で、同時に有機肥料の生産も実現し、農業発展にもつながり、ユニセフやNGOが取り組んでいる。という報告を若い留学生から先日聞いた。

途上国の問題には関心があるので、調べてみた。ある環境NGOによると「エコサントイレとは汲み取り式でもない、浄化槽・下水道方式でもない、日本人の知らない新たな方法、それがエコサン(エコロジカルサニテーション)」というとで、別に途上国だけでなく、国土が広いオーストラリアや米国で普及しいる。確かにオーストラリアや米国の田舎に行くと、広大な畑で、隣の家は数キロ先ということは珍しくない。下水道はどうなっているのだろうと疑問を持ったことがある。

エコサントイレはスエーデンで考案され、トイレで発生した人糞・尿をその場で有機肥料に換える環境に優しいそして、農業生産に役立つ画期的な技術だ。詳しくはhttp://blog.sizen-kankyo.com/blog/2007/02/88.html


インドのように国土は広大でかつ人口の多いところもで下水道を建設することは気の遠くなる話で、水の調達さえ難しい。バイオの微妙な技術であるので、エコサン・トイレは適切に使用、維持管理されることが必要で、技術援助が必要な分野だ。バングラデシュにおいてもJICAの資金で日本下水文化研究会(JADE)は2004年からエコサン・トイレの建設、維持管理の支援をしている。

 

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