2010年3月29日のこのブログで把瑠都が大関に昇進し、いよいよ白鵬・把瑠都時代と期待した。しかしその後、把瑠都は性格的にも呑気で相撲も自分の巨躯にたより、稽古不足が目立ち、進歩が見られず期待はずれであった。
今場所は、先日1月17日書いたように新大関が誕生し、マスコミを含めファンは琴奨菊、稀勢の里に優勝への期待を高めた。これが把瑠都や琴欧洲、日馬富士を刺激して初場所は大いに盛り上がった。
白鵬は大関の挑戦を受けてたったが、刺激を受け発憤した琴欧洲と日馬富士にやぶれ、結果的に把瑠都の優勝を助けた。把瑠都の緒戦はかなり危ない相撲もあり、幸運に恵まれたと言えるが、後半は長い腕と体力を活かした押し相撲に徹し、連勝を重ねた。横綱戦ではその長い腕を取られ、全勝優勝は逃した。
この優勝で目覚め、欲も出てきたようなインタビューの様子で、稽古さえきちんとすれば曙以来の大型横綱が年内に誕生するだろう。これを阻むのは琴奨菊か稀勢の里か春場所が待ち遠しい。