コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

杣添尾根から横岳へ ~ 稜線までも行けず撤退

2021-02-11 19:33:09 | 登山



10日水曜日、2年ぶりに杣添尾根から横岳を歩こうと思い数日前からネットで状況を調べていました。
週末の土日にはトレースもあったようですが、月~火曜にかけて八ヶ岳は強風で降雪もあり
火曜日に北横岳へ行かれた方のレポを見たら、朝一は坪庭周辺のトレースさえも全くなかったようです。

コロナ禍でなくても、平日の杣添尾根に入山する人は殆どいませんので
トレースなどは期待できず、ザックにワカンを括り付けて家を出ました。

海ノ口自然郷の別荘地の一番上の方に登山者用の駐車場があります。
国道141号から左折すると、途中から凍結路になりました。
別荘地内は除雪がしてありますが、カリカリの凍結路です。

駐車場には8時到着、気温-12度、快晴の天気です。権現岳へ行く時は夜中に出て6時過ぎには出発しますが
杣添尾根は比較的楽に登れて危険個所もないので、この時間にスタートしても
夕方には戻れるだろうと思いました ~ この甘い判断に後でツケを払わされることに・・・・

思っていたとうり駐車場には私の車だけでした。準備して8時20分出発します。
薄緑色の登山ポストに入山届を入れ、別荘地内の遊歩道を歩いて登山口へ。









別荘地内を歩くこと30分、登山口に到着。
青空に横岳がクッキリ見えます。途中の遊歩道には踏み跡がありましたが、沢に架かる橋の上は風が抜けるので
踏み跡は消えて、ツボ足で行くと膝下まで潜りました・・・・・・・きっと途中からラッセルかな~と
思いましたが、この時点ではまだ気楽に考えていました。











チェーンスパイクを付けて沢を渡り尾根に取り付きます。
時計を見ると丁度9時でした。

















尾根に乗っかるまでは、けっこう傾斜のある斜面を登っていきます。
このあたりはトレースもハッキリしていて、その上に薄っすらと新雪がありました。









尾根に乗っかるあたりから積雪は徐々に増えていって踝の上~膝下くらいになりました。
展望のないコメツガ、シラビソなどの針葉樹の森をユックリと登っていきます。
森の中でも風が抜ける場所があって、そこはトレースも消えて真っさらな雪面になり
薄っすらと風紋も見られます。
何となくトレースがあったラインが見えますが、この杣添尾根のルートはトレースが
消えても点々と赤~オレンジのテープが短い間隔でありますので迷うことはありません。














ツボ足だと膝下まで常に潜るようになったので迷わずワカンを付けました。
ラチェット式なので、オーバーグローブでも簡単に装着できるはずでしたが
足場が悪く、結構戸惑ってしまった。(-_-;)  












今まで雪の雨池周辺で試しに歩いたりしたくらいですので
ワカンを付けて本格的に登山をするのは初めての経験です。
歩いてみると膝下まで潜っていた積雪が踝上くらいになって快適です。
しばらくは、雪面から浮くような感覚が気持ちよく、単調な登りも楽しくなりました。
少し脇道を歩いてみたら又下まで踏み抜いて、ワカンが樹の根に引っかかり抜けだすのが
大変でした。やっぱりトレースの跡をたどるのが賢明です。


















1時間で200mくらいしか登っていないペースです。
何とか稜線までは登りたいので、少しペースを速めます。
途中で暑くなってきたので上着を脱いでガンバリます。


ようやく周辺が少し明るくなってきて、長い樹林帯の登りも終わり
展望が開けてきました。















赤岳の迫力ある東面が見えてきました。












確か東屋があって、前回に来た時は屋根で休憩しましたが
雪で埋って何処だかわからないので、適当な所で大休止・・・・疲れた (;'∀')














汗をかいたので、なっちゃんが美味しい!














ここからの赤岳は迫力があり、見飽きません。















南アルプス~富士山~奥秩父から浅間山まで180度よ~く見えます。
あまりにも天気がよく風もないので写真を撮ったりしてゴロゴロしていたら
もう13時を過ぎてしまった・・・・・










この景色が見られたので、もういいかな~とも
思いましたが
まだ余力はあるので14時半をタイムリミットにして進みます。

見上げると、まだ稜線までは遠くトレースもないです。
視界が開けてからは積雪も増えて、ワカンを履いても膝下近くまで沈むようになり
1時間少々では行けそうにもありませんが、景色を眺めながら行けるところまで行ってみます。













振り返って見ると私の踏み跡の先には富士山から奥秩父の山並みが広がっています。



















ようやく冬山らしい尾根歩きになりました。


















私の足跡の横の斜面に、小さな動物の足跡が・・・・

ワカンの先を雪面に蹴り込んで行くと、2本の刃もあるので結構傾斜のある斜面もOKで
稜線手前の急斜面もアイゼンでなくても行けそうな気もしますが
だんだんと踏み跡が深くなってきて、踏み込んだ雪面からワカンを引き上げるのが
辛くなってきた・・・・・

結局はたいした距離を進めなくて時間切れになってしまい、ここで撤退します。 (-_-;)












いつも冬山へ行く時間どうり、あと2時間くらい早く出発すれば
行けた感じもしますが、この先の状況もわかりませんので何ともいえませんね。
今の自分の体力では、ここで引き返すのが丁度良さそうです。


帰りは景色を眺めながら帰ります・・・・今日頑張ったご褒美のような景色です。



















帰りは1時間40分で登山口へ、駐車場には4時30分に帰ってきました。
雪山の帰りは早いです。15時まで上にいても良かった感じもしました。

稜線までも行けませんでしたが、いつもザックに付けて行くだけで使うことがなかった
ワカンを履いて登る経験ができて良かったです。いつものアイゼン歩行とは違う筋肉を使っている感じがしました。
なれたら、もう少し快適に登れるかもしれません。





-・-・-・-・-・-・-・-





車で帰る途中、日が沈んでいく時間に八ケ岳高原大橋の駐車場を通りましたので
車を止めて、しばらく眺めていました。












エコーラインのように夕日に照らされた景色ではないですが
高度感があって清里方面の帰りには時々寄って眺めています。
以前は有料道路でしたが現在は無料になっています。

2月10日




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2 コメント

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Unknown (やまそだち)
2021-02-12 19:37:57
素晴らしい風景ですね。
手に汗を握って読んでしまいました。
返信する
やまそだちさん (サクラスミレ)
2021-02-13 05:38:51
積雪も増えて景色は真冬ですが、陽ざしは力強く、日照時間も伸びて春を感じました。
返信する

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