コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

セツブンソウ、フクジュソウ

2022-03-18 18:10:40 | 登山
早春に咲くセツブンソウ、フクジュソウが見頃かと思い
なるなるさんを誘って武甲山周辺を歩いてきました。

沢沿いにはハナネコノメは自生していますが、植林の森の中に入り
適当に歩いてみますが、自生している植物はアセビしか目に入りません。
そんな植生に乏しい山奥に、セツブンソウやフクジュソウの群落があります。
今回久しぶりに訪問してみました。

たまには大ドッケやシッコ平の自生地へも行ってみようかと思いますが
シッコ平は地味に遠いし、大ドッケはすっかり有名になっていますので
結局はいつも同じ山域で観察しています。

大ドッケの自生地は30年以上前に、ある山岳会の自費出版本で知りました。
当時大きな書店にはこのような本も置かれていて、丸一日立ち読みして
いました。ネットのない時代の貴重な情報収集でした。
広大な自生地ですので一度は行ってみようと思い出かけてみたことが
ありますが、春の積雪が予想以上に多く残っていたので
諦めて外秩父の里山探索に変更しています。

この季節、山の自生地は春の雪の影響を受けるので、見頃がわかりづらいです。
今でしたら雨と雪の境界線の標高をネットで調べれば分りますが
以前は行ってみたら雪の中に・・・・・という事がありました。










これは10年ほど前にいった時の写真です。
3月の末ですが、南岸低気圧が思っていた以上に寒気を引っ張ってきたので
山全体が雪化粧していました。
せっかく来たので、雪山登山に来たと思い自生地に寄ってみたら
思いもよらない雪の中の花景色がみられました。

今年は寒い冬でしたが、幸いここのところ暖かい日が続いていて
しばらく積雪も無かったので、雪が残っている心配もなく
そろそろ咲いていると思われます。
















春の日射しを受けて落葉や岩の隙間から
セツブンソウの花が咲いていました。
すでに咲き終わった株も見られました。











セツブンソウの花は落葉の絨毯の中にまぎれてしまうので
探す時は葉を見つけるようにします。










このように密生している場所は久しぶりに見ました。
ここは以前よりも花数が増えています。
丸っこい一年目の幼葉も点々といます。









花の自生地を久しぶりに訪問して
以前よりも花が増えていたことは滅多にないです。
どこを訪ねても食害が原因で花が激減していますが、セツブンソウは鹿が嫌う植物だと
いうことなのでしょう。

自生地は点在しているので、好きな景色を求めて移動します。















やっと撮影に良さそうな木陰の自生地を見つけました。
















フクジュソウの自生地へ・・・・















陽射しが入ると花は開きはじめます。






















セツブンソウも点在していて
寄り添うように咲いています。
















何度か大雨の影響で荒れたりしましたが
地中深く根を張るのか翌年は土砂の隙間から花芽を出してきます。
セツブンソウと同じく食害には縁がないので、このまま
いつまでも咲き続けてくれそうです。










淡い緑の葉が展開すると、ツヤのある黄色い花とのバランスが
とても良いですね。


他の植物では、ハシりドコロを見かけるくらいですが
カヤランは多く見かけました。ここも着生ランと鹿が好まない植物のみ
という感じです。









このカヤランの塊には花芽が凄くイッパイ付いているので
花が咲いたら豪華な花景色になります。

カヤランは花咲いたら一度は見てみたいな~という風景にはよく出会いますが
肝心の花が咲いた時期に訪れたことはほとんどありません。
けど、ここはいつか訪れてみたい場所です。



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先ほど自宅近くのソメイヨシノが少し開花していました。
そろそろ雪山も終わりかもしれません。

桜が満開になる頃、毎年タイヤも夏タイヤに履き替えますが
何とかもう一度、最後に雪山を歩くことができれば・・・と思っています。




3月16日






コメント (2)
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