コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雨の森で・・・・・

2016-07-06 20:16:37 | 登山


早朝に到着して歩き始めた時は、森の中に薄日も差して
まずまずの天気でした。








林床には、まだ蕾でしたがキバナノショウキランが顔を出していました。










しかし徐々に霧が立ち込めて暗くなってきたなと思っていたら
やはり雨が落ちてきました・・・・予報は曇りなんですけど・・・・・

雨は次第に強くなったり弱くなったりという感じで、樹を見上げてみても薄暗く、
霧も掛かっていて何かが着生していてもわからない感じです。

・・・・・これじゃ~ダメだな・・・・・

しょうがないから大きなイタヤカエデの樹の下で、しばらく雨宿りすることにしました。
イタヤカエデは大きな葉を密に広げていて、森の中で雨宿りには最適です。
じっとしていると、今日は北東からの風が入っているので森の中はヒンヤリしてきます。

周辺の樹には、ツルアジサイがよく絡んでいて、薄暗い森の中でも花が咲いているのが
よく目立ちます。ぼんやりと幻想的な花景色です。



















雨が止むと周辺が少し明るくなり、暗くなったな・・・と思うと
また降りだしてきたり・・・・・

カメラを出しづらいのですが少し止み間もあったので、その時に何枚か
撮影することができました。

林床に白い花が落ちているのに気が付いて、上を見上げてみると
ヒコサンヒメシャラが咲いていました。










相変わらず樹の上の方は薄暗くてわかりませんので、目線の近くに
着生している植物やキノコなどを観察しながら森の奥へと・・・・・・















これはアオベンケイですね、マツノハマンネングサなどは目線の位置に
多く着生していました。















森を奥へと歩いていると、時々立派なブナやカエデの樹に出会うことがあります。
苔や羊歯などが全体を覆っているので、霧の中ですと乳白色の中から
緑の大木が浮かんでくる感じで見えてきます。

雨は一時止みましたので、樹に近づいて見上げてみます。









こんな感じの樹には、何か着生しているような気がします。
双眼鏡を出して、上の方の羊歯が密集しているあたりを良く眺めてみます。








フガクスズムシソウがいますね。

丁度、花も見頃な感じです。










周辺の樹々も上の方を見てみると、何ヶ所が着生していました。











目線に近い所にも・・・・




















撮影できたのは、この一時だけでした。

また、出直すことにしようかな・・・・・

綺麗なフガクスズムシソウに出会えただけでも良かったです。

滅多に出会えない、ヒナチドリ フジチドリ ・・・・・ きっとまだ何処か深い山の中で
生き残っているのではと思っています。

喘ぎながら山を登っている時、大きな古木に出会い見上げて見ると
羊歯の隙間に、かすかなピンク色が見えてくる・・・・・

そんな光景に出会うことを想像しながら、また違う山を探索してみることにします。



7月12日
















コメント (4)
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