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本気のあきらめる

2023年10月28日 | エッセー
 人生、本気で諦めきって、神さまなのかなんなのかは知らないけれど、身を任せようと開き直った時から、好転しそうな気がしてきた。
 委ねる・・・。
 窮地に陥った時、何とかならないだろうかともがいてもがいて、あれやこれやと問題解決をせんがために、西へ東へ奔走し、へとへとになって、そのことを考えると夜も眠れなくなって、悶々と暗闇のなかで、解決策を堂々巡りに思案し続けて、でも、やっぱり、よい解決策が見つからないから、胸がドキドキしてきて、ますます、眠れなくなって・・・。
 人は、その人の器以上の難題に出逢ってしまうと、しかも、それが、逃れられない難題だと、不安ホルモンが増幅して、胸がドキドキしてくる。
 何とか、その胸の高鳴りを鎮めんと、策をねる。
 でも、策も尽き果てて、トホホな状態になってしまったら・・・。
 私は、不安な状態で日々をずっと生きていくことなんてできない。
 早く、この不安な気持ちから、脱出せんとその不安な気持ちから逃れるための策を練る。
 でも、世の中には、そんな状態になっても平気な人もいる。
 羨ましい。
 現実逃避するのがうまい人か、どうにかなるさって本気で思える能天気な人か。
 あ~~あ。能天気な人になりたい。

 私の人生は、足掻いて足掻いてどうにかしてきた人生だった。
 12年前、私ががんになった時、神さまはもうこれ以上、私に試練なんてお与えにならないだろうと思った。なのに、その後も、最愛の息子たちが、私の癌体験以上の苦しみを与えられ、さらなる足掻きに磨きをかけて生きてきた。わざわざ、遊園地にジェットコースターに乗りに行かなくても、毎日、おうちがジェットコースターのようなものだった。
 つまり、自分にも他人にも振り回される人生だった。
 ジェットコースターから降りたいという、つまり、逃げたいという気持ちでいるから、ダメなのかもしれない。
 ジェットコースターを楽しもうというスタンスで入れたら、見える景色も変わっていくのかもしれない。
 つまり、いろんな問題がのしかかってきても、のしかかってくるから避難しようという発想ではなく、足掻くのでもなく、何とかすること=もがくことをすっかり諦めて、本気で『なるようになるさ』と時の流れに身をまかせ、『すべてはうまくいっている』と大船に乗った気持ちで身を委ねる。
 そんな能天気な道に辿り着くまで、あと一歩か。
 神さまは、その境地に達するまで、難題や思いどおりに行かない出来事を用意してくださっている・・・のだろう。
 私が、起こる出来事にいちいち振り回されないような意識、つまり、どうにか解決しようともがく足掻く気持ちがすっかり底をつき、もうどうでもいいや、なるようになるさという新境地に達するまで。
 私は、ジェットコースターが大の苦手。あんな怖い体験を喜ぶ人もたくさんいて、人それぞれだなっていつも思っている私。
 本当は、遊園地のジェットコースターなだけなのに、そのジェットコースターを怖くないように、カーブを緩くしたり、急降下をなくそうとしたりしていた。
 みな、人生というジェットコースターに乗って、オンギャーと生まれて来るのに。
 ジェットコースターを楽しむ体質にしておかないと人生、損だ。
 ジェットコースターを列車の線路にせんと足掻く人には、神さまがとことん試練を与えて、もういいやとどうにかすることをすっかり諦めて、身を委ねてみた時に、初めてジェットコースターを楽しめるようになる・・・法則みたいなものがあるのかなぁ。

 足掻くことを本気で諦めきれるまで、あと一息だとうっすら思う。
 でも、もう、これ以上の試練はこりごりだから、早く、すっかり諦めきれるココロをゲットしたい。

 で、思った。
 子育て論、諸説いろいろありますが、こども時代は夢と希望だけを与えよう。ジェットコースターを楽しんでいる親を見て育った子どもは、人生何が起きても、楽しんで生きていけるはず。
 親が、子どもの前で、うじうじしているって、最悪の子育てかもしれない。
 肝っ玉母さんになれなかったけれど、なりたかったなぁ。
 
 
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