進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

浅田真央の涙

2010-02-26 19:35:10 | TV・書籍
神の配剤の続き。

浅田選手の演技直後のインタビューは言葉を絶するものがあった。

スポーツのショービジネス化によって見えなくなっていた競技者の生の姿。

一瞬目を背けたくなった。

私は彼女の背負ってきたものも、向き合ってきたものも、彼女の背景を知らない。

だけど、言葉で表現できない、なにかすごいもの伝わってきた。

こんなインパクトの強い涙をいまだかつて見たことがあっただろうか。

メディアがこれまで向き合ってこなかった本物がTV画面から伝わってきた気がする。

私にとって間違いなくバンクーバーオリンピックのハイライトである。

たぶん、バンクーバーオリンピックは残らないが、浅田のあの姿をずっと忘れないだろう。

スポーツと国家 Part2

2010-02-26 15:25:35 | 社会
なんだか今日は数を稼ぐために質を無視しているような感じだ・・
前回のエントリ(スポーツと国家)で、私が「スポーツを擁護している」と誤解されている方がいるようなので補足する。
どうやら「税金によるスポーツに対する投資」に批判的な人が結構いるようだ。
費用対効果の観点からみて、ナンセンスかもしれないと。
そう考える人は「投資」について視野を広げると、私の言うことも理解できるだろう。

私にはエンターテイメントを楽しみたい欲求はあるが、「子供達に夢を。」なんて文化論を振りかざすつもりは毛頭ないし、「国威発揚」なんてものを考えるのも馬鹿げていると思っている。
ただ、単純にスポーツを「投資」として見たときの社会的価値を考えれば「スポーツにもっと投資すべきだ。ただし額は要検討。」ということを言っている。

スポーツにどのような投資効果があるか考える。
他に思いつくものあったらどんどん教えてください。

スポーツ用品ビジネス
スポーツ観戦ビジネス
スポーツ施設ビジネス
スポーツ育成ビジネス
スポーツ観光ビジネス
広告キャラクター効果による他ビジネス支援効果
体力の健全的消費による犯罪率の低下
社会性の教育効果
職の多様性の宣伝効果
家族親交効果
地域コミュニティ親交効果
組織親交効果
健康促進効果による医療費削減効果と消費活発化効果
通信・映像機器への消費活発化効果
etc...

1人スーパースターが生まれれば、その周りに大きな経済圏ができるし、スポーツ振興による経済の活発化もあるだろう。
全部合わせれば、投入している税金を遥かに超える効果が得られるのではないか。

日本には「投資」という発想が根本的に欠けているし、「投資対効果」の「効果」の部分が狭すぎる。
なぜかといえば、武士道が「合理」を嫌うからである。
日本の美徳は利益を嫌う。
「投資」は「効果」を期待する野暮なものなのだ。
だが、その「効果」をどう定義するかによって、日本人はこの壁を乗越えることができるだろう。
「効果」=「利益」が金銭的なものだけとは限らない。
(結果的に金銭的なものになるかもしれないが)

神の配剤

2010-02-26 15:07:50 | スピリチュアル
にしても、残念なのは結果よりも、浅田選手が満足する演技ができなかったことだ。
悔しさが滲み出ていた。
キムヨナ、ロシェットの2人が明るい笑顔だったのに対し、浅田だけが暗かった。

彼女はその1点に向かって人生の全てをかけてきた。
オリンピックで金メダルがとれるのは4年に1人しかいないから、皆が目指したとしても限られた人しか目的を達することができない。
それでも彼女は金メダルを目指した。
金メダルをとれる位置にいたからだ。
しかし、獲得できるはずだった、そう思った金メダルを手に入れることはできなかった。
相手は自分よりも前にいた。
本当は自分が前にいるはずだったのに。
何が間違っていたのか、どこでボタンを付け間違ったのか。
それが自分の実力なのか、それとも何かが悪かったのか。
その答えは彼女にはわからない。
彼女はやれることをやってきたからだ。
彼女は何も悪くない。
相手が自分よりも早く走っただけだ。
しかし、彼女は自分を責めるだろう。

オリンピックは終わったが、人生はこれからも続く。
我々は今を生きることしかできないが、だが人生には今しかないわけではない。
今は過去になり、未来は今になる。
このプロセスの中で今だった過去は、過去になっても今を支えてくれる。
これから今になる未来は、我々に新しい今をもたらしてくれる。
我々がいるのは常に今だが、我々とともに過去もあり、また未来もあるのだ。
人生は常に過去・現在・未来とともにある。
時間によって人生のある側面を切り出せば、ある瞬間の出来事は結果になるが、過去・現在・未来とともにあれば、因果は人生に溶け込む。

我々には、いつでも新しい今を生きるチャンスがある。
どういう時間軸で人生を考えるかだけだ。

私は少しも悲観していない。

組織論的に考えれば、案外納得いく話

2010-02-26 11:38:10 | ビジネス
トヨタ自動車がはまった本当の罠(宋文洲)
http://www.soubunshu.com/article/141926469.html

いつも宋文洲氏はいいこというな~。
いい意味で視点がジャパナイズされていないというかなんというか。
("中国人的な"というと語弊があるので言い方を変えて)
非日本人的な空気読まない感が、いい味を出していて、いつも傾聴に値する意見が多い。

日本的な「空気を読む」というのは、ちょっと意地悪な言い方をすると「推測で結論を先回りする」ということだ。
メリットとしては、議論を要せず場の雰囲気で結論が出せる。
無駄な抵抗に合わずに済むし、無駄な決まり事も定める必要がないので、キャッチアップが必要なスピードが求められる場面では強い。

その代わり、結論が正しいかどうかは、たいして検証されないため、誤った方向へ進む可能性がある。
議論しなくても答えがわかるような問題への対応は得意だが、答えのない問題への対処には向かない。
太平洋戦争に見られたように、トンデモな方向へ進んでも、それを止めることは難しい。

非日本的な人は、日本的な人がいちいち取り合わない点について問題視することが多い。
「場違い」や「空気が読めない」と批難されることもあるが、実は日本的な人にとって非常に有用である。
ろくな議論もせずに「既に答えが出ている」ものと思って思考停止している部分について、はっと気づかされるからである。
その代わり、既存のうまく回っている仕組みにまで、いちいち指摘される煩わしさがついて回る。

ありきたりで、かつ言うだけなら簡単だが、日本的組織は、ある一定の割合の非日本的なものを取り入れることが重要である。
組織論的にいえば、組織は環境へ適応し切ってしまうと、環境変化への適応能力を失うと同意なので、一定の割合の非適応領域を作っておくことが大変に重要なのである。

今回のリコールの件で、コーポレートガバナンスの観点から、トヨタは取締役会に社外取締役や非日本的人を入れろと注文を付けられているが、組織論的な文脈で読めば、案外トヨタのためにも納得のいく話なのである。

専門家Blogが熱くなってきた

2010-02-26 10:06:10 | 経済
最近「インフレ目標」議論が盛り上がっていたが、東大の岩本康志氏が熱い。
菅直人氏の動きに危機感を感じたのか、連日Blogが更新されている。
ここ1年間ぐらいで日本でも専門家のBlogが注目されるようになってきた。
これは市民にとって非常に有益な傾向だ。

「インフレ目標」をめぐるネット議論の陥穽
http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/32325439.html

【感想】『日本経済復活 一番かんたんな方法』
http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/32335301.html

「将来のインフレにコミットできるか」についての学界の見方
http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/32344744.html

「インフレ目標」は中央銀行のコミュニケーション手段
http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/32366843.html

私の印象としても、高橋洋一氏はもっと論理的に突っ込んでくると思ったのに、案外さらっとしていて驚いた。
あれほどバーナンキ(現FRB議長)仕込の世界標準のインフレ目標を声高に叫んでおいて、ちょっと引き気味なのが謎だが、何事も否定はしやすいが肯定はし難いということなのだろう。

(全然話が変わるが)
そういう意味では、今の政治と官僚の住み分けのままで、官僚に結果責任を求めたらやってられなくなるんじゃないのか。
政策の実行結果の評価はすべきだが、その結果責任を官僚側でとれとするから、官僚組織に無謬性を確保するための無責任体制が構築されるのだ。

インテリジェンスは官僚機構にあるべきだが、意思決定は政治の世界でやるようにして、責任分担を明確にしないとリスクをとる政策は実行されない。
これはいつもいう小沢改革の一つなのであるが、この理念は今もって理解されていないようだ。