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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

タムコー問題について

2010-02-09 13:35:53 | 政治
タムコーが民主党に入った。
多分、自民から民主への鞍替えは強く非難されるであろう。
だが、彼自身そんなことわかりきった上でのことだから、選挙で選挙民に判断していただくしかない。

私個人としては、こう思う。
アメリカナイズされた経済通(失礼!)な彼だが自民党にいても活躍の場がなかった。
そういう意味では民主党と経済政策に関する方向性が違ってもたいした問題ではない。
むしろ、民主党に入って経済政策議論に加わった方が日本にとってずっとプラスである。
民主党の弱い部分だからね。

民主党入党について(田村耕太郎)
http://kotarotamura.net/b/blog/?itemid=5397


日本の経済成長や財政再建のためのポイント・オブ・ノーリターン(復活可能な残存限界時間)は二年くらいとみます。二年以内に成長戦略や財政再建を急速に強力に取りまとめないと、日本は衰退の一途をたどることになります。衆議院を3年以上も支配する大政党の経済政策を軌道修正できる可能性は、中に入って頑張るしかないと思います。幸いこのたび「田村君の経済財政分野特に成長戦略について、政府や党での取り組みを高く評価する。大きくわれわれと政策が違うのを前提に、中でしっかり議論してよりよい方向に導いてくれ」と与党幹事長に言ってもらっています。政治家同士ですから、いろんな意図やリスクは想定し承知の上での判断です。
「私は経済政策について考えが違いますよ」と小沢幹事長にもお伝えした。「違うからいいんじゃないか?違うなんて当たり前だろ。だったら中に入って議論していい方向へ変えてくれよ」と言われた。


おそらく、この小沢発言について方々から「参院の椅子欲しさからの建前」と言われるだろうが、私はこれが小沢の本音だと思う。
小沢自身、自分のいう政策が正しいなんて確信していない。
いろんな意見があっていい。
その意見が党のものと違っても、有識者が加わって、その主張がある一定の水準に達していれば党にも影響を及ぼすはずだ。
と考えているだろう。
別に何もする必要はない。

当然、心情的な部分からの反感は買うだろう。
特に自民党関係者から。
民主党内部でも、彼だけ厚遇するのはおかしいという意見が出るだろうと思うかもしれないが、上に述べた理由から小沢は何もしない。
だから問題は起きない。

なぜ自民党は変われないのか

2010-02-09 10:28:15 | 政治
よかった。河野太郎が見識のある人で。

谷垣総裁、これは絶対におかしい(河野太郎)
http://www.taro.org/2010/02/post-713.php


予算委員会、なんせ当選以来初めてだから、いろいろと準備したり、なんやかんやと忙しくしていた。

へぇーっと思ったのは、質問は要旨対応です、ということ。

他の委員会は質問を通告し、答弁の準備をきちんとさせる。予算委員会は要旨だけ前日に通告し、数字等が必要なものは別途通告する。
さすが予算委員会、他の委員会とは違うなあ、大臣もこれだけで答弁しているんだと感心していた。

[中略]

で、厚木の県央経営者会で六時半から講演。終わったところで古川元久副大臣から電話が入る。「おーい、明日答弁頼むね」と電話に出ると、「たろうちゃん、助けてよ」。
「どうしたの」とたずねると、「質問が要旨しか来なくて、霞ヶ関が大変だ」「あったりまえだろそんなの」どうも話がかみ合わない。

どうやら予算委員会は要旨対応というのは、自民党国対が勝手に決めたことで、そんなルールにはなっていないらしい!

「他の党はみんな質問通告してくるけれど、自民党だけは箇条書きで三行とか書いてあるだけで、みんな霞ヶ関がそれ見ながら想定問答を考えて...」「えっ、そうなんだ。今厚木だから、小田急ですぐ戻る」

僕は、外務委員長の時に、質問通告が遅い委員は与野党関係なく、部屋にまで文句を言いに行ったり、もう一度やったら本会議の委員長報告に名前出すぞと脅したり、通告を早くして霞ヶ関の残業を減らす努力を国会もしろと旗を振ってた。

[中略]

自民党、他の議員はどうなっているのというと、みんな下向いて苦笑いする。

谷垣総裁、これはぜったいにおかしい。野党になったからといって、こんなくだらないことをしていたら、国民の支持を得ることはできない。
こんなことで霞ヶ関をいじめてどうするの。

相手が民主党ならば民主党に議論を挑もうよ。


要するにさ、自民党は民主党の実力を侮っているわけです。
ここまで見てると鳩山首相のキャラクターもあってか民主党のやることは滅茶苦茶に見えるし。

自分達よりレベルが低い」と思っちゃってるわけよ。

だから、自民党は先の衆院選での敗北にも反省しないわけです。
だって、相手は自分よりレベルが低いと思っているから、攻め続ければ勝てると思えてくるわけ。
勝てると思い込んでいるのに反省する人はなかなかいないね。

想像してみてよ。
戦争でもスポーツでもいいんだけど、戦争だとあれなのでサッカーで考えてみる。
ちょっと論点が変わっているかもしれないけれど、ここでの主眼は「将来への期待が現在に与える影響」という観点でお願いします。

前回の試合で大差で負けました。
選手の能力も、チーム戦術もこちらが一段レベル高かったのに。
でも、環境が悪かったと。
アウェーで食事も水も馴染まなかったし、レフリーは相手ビイキだし会場では敵の応援がすごかった。
自分達の実力は全く出し切れなかった、むしろ最悪であった。
だが、次は自分達も慣れている第3国で試合がある。
いつも通り実力を出せば勝てると。

そんな時、前回の試合の敗北要因を念入りにチェックしますか?
相手が強いから負けたんじゃなくて、自分達が実力出せなかったから負けたと思い込んでる時に、次回勝利するための最も合理的な戦略は「実力を出し切る。」「無駄なミスをしない。」などじゃないですか?
「実力を出せなかった自分達が悪い」とは考えても「実力が足りない」とは考えないものです。
相手より自分達の方がレベルが上だと思っているからね。
自民党から見た民主党というのは、ヨーロッパ諸国から見たアジアみたいなものです。

しかし!

前回の試合で大差で負けた要因が、環境のせいのみだったのかはわからないじゃないですか。
本当は実力は均衡していたのに、環境のせいで大敗したかもしれないのです。
過去に明らかに実力に差がある場合、「こいつらより俺らの方が格上だぜ。」と思い込んでしまうものです。
でも、時代とともに変わるものですよね。
今ではアジアの国がヨーロッパの国々に勝つこともあります。
その場合、二つの可能性があるはずです。
自分達の実力は変わっていないのに、相手が強くなった。
もう一つは、相手の強さはさほど変わっていないのだが、自分達の実力が思った以上に落ちている。

今、たぶん自民党は後者。
自分達の実力が思ったより落ちていることに気づいておらず、普通に戦えば民主党に勝てると思っている
だから、抜本的な改革なんて行われない。
だって、相手が弱いから改革する必要性感じてないんだもの。
「反省するべきは反省し」みたいな言葉で終わっちゃうわけです。

よって、次の参院選で負けて初めて自民党は「あっ、自分達の実力ってこんなものなのだ。」って理解できるわけです。
その時には、ダメージが大きくなって手戻りが大変だと思いますが。
でも「負けることを理解する」というのは困難なのです。
「負けたくない」という心理的バイアスがかかるので冷静には見れない。

さてさて、この間にも小沢一郎は自民党の兵站破壊に執念を燃やして動いていますよ。
自民党は現在地をよく確認して、攻撃の仕方を変えることです。
自分達の実力は、自分達が思っている以上に低い。」この認識が重要です。
そうすると、
自分達の実力を上げなければならない。」という発想が出てきます。
このまま選挙に突入すると、民主党への不支持による消極的支持しか取り込めず、どちらに転ぶかわからないギャンブルのようなものです。


衆院選後に当Blogでは「まだ自民党は負けていない」と主張した。
それは「自民党は自分達が負けたと思っていない。」という意味である。

※一応両論併記しておく。
予算委の質問を終えて(石破茂)
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-29dc.html