トヨタ自動車がはまった本当の罠(宋文洲)
http://www.soubunshu.com/article/141926469.html
いつも宋文洲氏はいいこというな~。
いい意味で視点がジャパナイズされていないというかなんというか。
("中国人的な"というと語弊があるので言い方を変えて)
非日本人的な空気読まない感が、いい味を出していて、いつも傾聴に値する意見が多い。
日本的な「空気を読む」というのは、ちょっと意地悪な言い方をすると「推測で結論を先回りする」ということだ。
メリットとしては、議論を要せず場の雰囲気で結論が出せる。
無駄な抵抗に合わずに済むし、無駄な決まり事も定める必要がないので、キャッチアップが必要なスピードが求められる場面では強い。
その代わり、結論が正しいかどうかは、たいして検証されないため、誤った方向へ進む可能性がある。
議論しなくても答えがわかるような問題への対応は得意だが、答えのない問題への対処には向かない。
太平洋戦争に見られたように、トンデモな方向へ進んでも、それを止めることは難しい。
非日本的な人は、日本的な人がいちいち取り合わない点について問題視することが多い。
「場違い」や「空気が読めない」と批難されることもあるが、実は日本的な人にとって非常に有用である。
ろくな議論もせずに「既に答えが出ている」ものと思って思考停止している部分について、はっと気づかされるからである。
その代わり、既存のうまく回っている仕組みにまで、いちいち指摘される煩わしさがついて回る。
ありきたりで、かつ言うだけなら簡単だが、日本的組織は、ある一定の割合の非日本的なものを取り入れることが重要である。
組織論的にいえば、組織は環境へ適応し切ってしまうと、環境変化への適応能力を失うと同意なので、一定の割合の非適応領域を作っておくことが大変に重要なのである。
今回のリコールの件で、コーポレートガバナンスの観点から、トヨタは取締役会に社外取締役や非日本的人を入れろと注文を付けられているが、組織論的な文脈で読めば、案外トヨタのためにも納得のいく話なのである。
http://www.soubunshu.com/article/141926469.html
いつも宋文洲氏はいいこというな~。
いい意味で視点がジャパナイズされていないというかなんというか。
("中国人的な"というと語弊があるので言い方を変えて)
非日本人的な空気読まない感が、いい味を出していて、いつも傾聴に値する意見が多い。
日本的な「空気を読む」というのは、ちょっと意地悪な言い方をすると「推測で結論を先回りする」ということだ。
メリットとしては、議論を要せず場の雰囲気で結論が出せる。
無駄な抵抗に合わずに済むし、無駄な決まり事も定める必要がないので、キャッチアップが必要なスピードが求められる場面では強い。
その代わり、結論が正しいかどうかは、たいして検証されないため、誤った方向へ進む可能性がある。
議論しなくても答えがわかるような問題への対応は得意だが、答えのない問題への対処には向かない。
太平洋戦争に見られたように、トンデモな方向へ進んでも、それを止めることは難しい。
非日本的な人は、日本的な人がいちいち取り合わない点について問題視することが多い。
「場違い」や「空気が読めない」と批難されることもあるが、実は日本的な人にとって非常に有用である。
ろくな議論もせずに「既に答えが出ている」ものと思って思考停止している部分について、はっと気づかされるからである。
その代わり、既存のうまく回っている仕組みにまで、いちいち指摘される煩わしさがついて回る。
ありきたりで、かつ言うだけなら簡単だが、日本的組織は、ある一定の割合の非日本的なものを取り入れることが重要である。
組織論的にいえば、組織は環境へ適応し切ってしまうと、環境変化への適応能力を失うと同意なので、一定の割合の非適応領域を作っておくことが大変に重要なのである。
今回のリコールの件で、コーポレートガバナンスの観点から、トヨタは取締役会に社外取締役や非日本的人を入れろと注文を付けられているが、組織論的な文脈で読めば、案外トヨタのためにも納得のいく話なのである。
恥ずかしくて人にも聞けないので教えてください。(笑)
advanced_futureさんは組織論的にトヨタは今後どうすべきとお考えですか?
今回の事件は日本が読み取るべきどんなシグナルと見ますか?
コメントありがとうございます。
返信が遅くなりまして申し訳ありません。
しかしながら、「トヨタはすべきか」なんて大それた問題を私に聞くのは愚問です(笑)
私のコメントはアゴラに書いたものが全ててございます。
http://agora-web.jp/archives/911785.html
11. advanced_future 2010年02月05日 20:53
まず、トヨタの大規模なリコールは、日本でもアメリカでも起きています。今回がこれまでと違う点は、その注目度が以前とは異なるということです。日本のマスコミによく見られる横並び現象で、なぜこういうことが起きるかといえば、日本国内では広告業界の最大スポンサーであるトヨタに逆らうのは合理的でないからです。今回の報道はアメリカを発端とするので、マスコミがネタに乗りやすかったということでしょう。海外の報道をキッカケに堰が切ったように国内報道が加熱するのはこれまでも多々見られたことです。
また、事態が悪化した原因はトヨタのリスク管理能力の問題だと言われてしまうでしょう。技術的に問題があったのか、言いがかりなのかは別として、目をつけられる可能性が高い中で、隠蔽ととられてしまうような対応はすべきではなかった。トヨタの経営陣は理不尽な想いを抱いているでしょう。しかしながら、日系企業イジメが政治的に利用されるのは貿易摩擦が激しかった頃もよくありました。結局、いつものキレイごとはご都合であって、どこまでいってもアメリカはアメリカン・スタンダードな国なのでしょう。弱いですね。
ただ、「トヨタはどうすべきか」などの話は非常に個別事案で、それはトヨタにカスタマイズされた回答にならざるを得ないし、それは関係者でなければわからない代物です。
よって私としては一般的な話としてしか論ずることはできないので、前コメントのように述べました。
考えを述べるとしても、それは一般的なお話程度にしかなりません。
それは「日本はどうすべきか」議論でも同じではないか?と言われるとその通りなのですよ・・。