あるアーティストの休養宣言。

突然の、活動休止宣言。
少なからず、ショックだったよ・・・。
１２月のライブは、このメンバーで一緒に出来るって思って
楽しみにしてたのに。

でも、悩んでのことだと思うし

このバンドはアナタのもの。
思い通りにしてほしいと思った。


いつも、こういう場面に出くわすたび
とても落ち込むくせに、表面上は
笑って手を振る私でいたいと思う。


来るもの拒まず、去るもの追わず・・・・。

情が薄いようだけど、相手にとっては
それが一番、良い選択だと思えてしまうから・・・。


「悪いけど、これで終わりにするから。じゃ！」と、私も
軽く手を振るだけで全部投げ出せたらどんなに良いか、と
今まで何度も思ったことがある。

でも、出来ないの。
自分が始めたことだから（笑）
だからせめて、去っていくメンバーには
足かせなく、自由に飛ばせてあげたい。

ぽっかり空いたくぼみには、いつのまにか
知らないうちにいろんなモノが流れ込んで

気がついたら、元の形に修復されていたり、

ひょんなことから、思いがけない出会いがあったりして
より強力に成長できたりする。



・・・新しいものを持ちたいと思ったら
両手に持った何かを捨てないと！だな（笑）

また、“何も持っていないということは、
これからなんだって持てるってこと”とも言う（笑）


今の私は、欲張りにもいろいろ持ち過ぎていて
どれもテキトーになっちゃってるから

ここいらあたりで少し、荷物を減らせと
神様がおっしゃってる気もする。



またすぐ、やりたくなるだろうって
本人も周りも言うけど

「その後」のことは考えず、
とりあえず少し休んでみるだけ、って
思えばいいのかな。



・・・とは言え、声楽をやめた私。

出来れば、続けたかったな。
いや、でも、「優先順位」で人は生きてるから
ホントにやりたいことなら、
何を捨ててもやるだろう。
きっと、それだけの価値を感じなかっただけ。


歌わなかったら、錆びていくよ～と言いながら
「声楽をやめた自分」を、思い出してた。
そして、寂しく思ってた。



夜、二週間休んでしまった混声練習へ。
ポピュラーを一日歌って来たカラダに
クラシカルな声の響きを同期させる。
ストレートに、素直に、力むことなく、全体の調和を意識して・・・・
細く、高く、遠くに、ポーーーンと声が伝っていく。
声楽で使う声とは違って、心地よい。

ああ・・・楽しいな。
容赦なくしごかれる感、も良い。
ココにいなかったら、
「こういう声」を使う私は、日常にはいない。



いろんなことが好きで、いろんな歌が好きで。
どれか一つ、に決められなくて
どれもやろうとしてるなんて（笑）。

でも自分に「合った」音楽、というのは、確かにある。
それが好きかどうかは別として・・・・。



「歌うかやめるかなんて、アナタは自分で決められないの。
それだけ歌える才能は、神様からのギフトなんだから。
人は与えられた仕事を、しなくちゃいけないんだよ。
オリンピック選手が競技をやめられないように」・・・と

半ば羨望を込めて、言ってしまったけれど（笑）


それはきっと、才能のない私が、
叶うなら、人から言われたい言葉だったかも。



自分が望むか否かに関わらず
「続けなくてはいけない」ことの苦しさを思う。

好きなことは苦しいんだよ、と
思わず、声になってしまった。


誰にも頼まれたワケじゃないのにね～と自虐する
「好きなこと」に費やす、時間と労力。
それは、いつやめてもいいし、続けてもいい。
でも、やめない！



カラダもココロも休めて、元気になったら・・・

また戻ってきてね。


そして、時々でいいから
一緒に歌わせて。
ずっと、なんて言わないから（笑）