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aCappella好き♪

歌うこと、作ること。思いついたこと。好きなものを好きなだけ。

あっけなく。

2025-04-28 12:06:00 | 介護の記録
娘の嫁ぎ先のご両親が、遠く奈良から
安産祈願にいらっしゃることになり、
二泊三日のショートステイをお願いした。

あちこちを案内して
ご両親を空港に送ったその翌日、

ショートステイから帰ってくるはずの
お昼前に、訪問診療の医師から電話。

義母の容体が急変し、施設から連絡が来たが
遠くにいるため、
救急車で搬送するよう指示したと。


お昼前に、椅子に座ったまま少し嘔吐し
覗き込むとすでに息はなく
心肺蘇生に手を尽くして下さったが
そのままあっけなく逝ってしまった…。

嘔吐が原因ではなく、急性心臓死との診断。
かかりつけ医が看取れば、老衰となっただろう。

おばあちゃん、がんばって生きたね。
数え年96歳。
見事なまでの最期だったよ。

今日、二七日。
まだ信じられないような気持ち。

眠ってるように穏やかな、変わらない表情に
みんな驚いていた。


どうか、安らかに。
長い間お疲れ様でした…。

不思議な力。

2025-04-12 10:26:00 | 介護の記録
この頃の義母は、寝たり起きたり。
食事の時間は起こしてリビングへ。

一人ではなーにもしなくなり、
スプーンを近づけると、ただ
あーんと口を開いて受け入れる。

おおかた、目をつぶっているか
テレビを眺めながら。

口に入れてあげると、
顔をしかめることも多く

美味しくないのかな?
もしくは、飲み込みにくいのか?

それでも、あげただけ食べるので
食欲は旺盛。
なんなら、ひとりで食べていた時より
ご飯の量は多いかな。

そして
すごい便秘なので
ウンを全くしない。

今日、とうとう下剤を3滴、飲ませてみた。

出ないなら出ないでいいんじゃないのー?と
素人考えで甘くみているが

訪問看護の方が
三日出なかったら飲ませてください、と。

ウンのお世話がないのは
私としてはラクで良いんだけど…笑


夜中。
ゴソゴソ音がするので部屋に行ってみたら

ベットの上の掛け布団と毛布と
2枚敷いているシーツの一枚、が
全部ベッドの外に落ちていて

義母は、入り口近くに正座していた。

一体どうやって動いたのか?
サイドテーブルの上の
ティッシュ箱やメガネやストローや
その他あらゆるものが床に落とされていて
布団が落ちないように止めていた布団バサミが
4個とも外されている。

やってもらわなければ何もできない、体の義母の
どこにこんな力があるのか。

…そんな感じで、
呼び出しブザーは一切押せなくなってしまい
たまに見に行くと、
ほとんどこんな状態の部屋の中に
義母が立っていたり、床に座っていたり、
なんならソファにいたり

トイレに行く時に介助すると
フラフラして歩行器でもまともに歩けず
義母を抱えるのが必死ならくらいなのに

…動けるじゃん!!!

せめてパンツを上げる間だけでも
自分で立っていて欲しい。
ヨタヨタしてて、自立できない。

…甘えてんじゃねーの??

笑えるくらい、二人でよろけながら、
ヤケクソで義母を叱るヨメ。

…やれやれ〜


…そんな日々です。

爪切りケアサービス

2025-03-29 15:37:00 | 介護の記録
NHKのローカルニュースで
高齢者向けの爪切りケアがあることを知った。

ずっと気になっていた、義母の足の爪。
小さく、分厚く、捻じ曲がっていて
切ってあげるのが怖い…。

すぐにインスタで連絡したが、
医師の意見書を取ること、
出張費を含む料金、など
二の足を踏んでいるうちに

まあいいか、切ってみようかな、 
デイサービスで切ってもらえないかな、
などと思い始めたが

いよいよ、靴下を履かせるたびに引っ掛かり、
再度連絡を取ったところ… 
なんと、ほぼ一年が過ぎていた!


この度、ようやく実現。
うちは田舎なので、出張料金も倍だったし
義母の爪が変形していたため
基本料金よりワンランク上の処置となったけど

これで安心〜


介護ベッドに寝た状態で
いろんな器具を使って
切ると言うより、やする、磨くという感じ。

うとうとしながら処置を受けていた義母、
時々足を引っ込めたり顔をしかめたりするのは
歯の掃除ように、少しは痛いのかも。

…ちょっとかわいそうかな。

このところ、いろんな人の手を借りて
家にいながら義母のケアが出来ている。

次は髪の毛。
私、結構切るの上手いんだよ(笑)
やってみようかなあー!!
それともプロに来てもらおうか。

悩み中。



訪問看護師

2025-03-25 10:04:00 | 介護の記録
飛び出しベルを預けてはいるが、
滅多に押さない義母。

たびたび鳴るけれど、それは
うっかり触ってしまった場合が多く

慌てて飛んでいくと
「え、なに?押してしまった?」と
本人全く気づいていない。


前日の夜、何かご機嫌斜めで
食事をほとんど摂らずに休んだので
昨日の朝はちゃんと起こして、
みんなと一緒に朝ごはんを食べた。

自分で食べてくださいよ〜、と
茶碗とフォークを持たせて
おかずは茶碗の中に入れてあげた。

…やや、いつもより
ご飯を多めによそったかな?と思ったが

ゆっくり、時間をかけて、
なんと完食!!!

休むと言うので、ベッドに寝かせると
10時ごろ、ブザーが鳴った。

義母はベッドから出て
柵に手をかけ、立っていたので、
誤操作かな?と思いながらも
「どうしました?」と聞いたが返事なし。

「トイレ行く?」と言うとうなづいたので
歩行器を使って誘導するが
途中でよろけて危なく倒れそうになる。

便座に座らせ、様子を見ていると
歩行器に頭を埋めて
ううー、ううー、と唸っている。

ん、どうした?と覗き込むと
ほっぺを膨らませ、吐きそうな表情。

ちょっと待って!と洗面器を取りに走る。
…間に合った!
ケポ、と少量戻す。

座っている体力無さそうなので、
部屋に行きましょう、と
リハビリパンツを上げようとすると…

ぎゃっ!
ウンしてるじゃないか!

軟便。
量は多くないが、私にとって
義母のウンの始末は初体験。

とにかく、ベッドへ。


寝かせて、リハビリパンツを破いて脱がせると
結構ベロベロに汚れてるじゃーん!

「痛いー!!痛いっ!!」と騒ぐ義母。

「痛くないわ!レントゲン撮っただろ!」と
毒づく夫。

介護元年。
初めてのウンの始末はわからないことだらけ。
ウエッティは冷たかろう。
紙で拭いたら熱めのお湯でタオルを絞り、
お肉のひだをかき分けて綺麗に拭く。

えっ!
まだ肛門にウンが詰まってるじゃーん(汗)

素人が掻き出しちゃーダメだよね、
一旦しまおう(笑)

さて、新しいオムツを履かせようにも
お尻がガンとして動かない。
夫を呼んで、二人がかり。

ちょっとは自分で動いてよーーー!!


午後から、訪問看護の契約で
看護師さんが来てくれることになっていたので
相談しようっと。

この日来るのは男性看護師って言ってたなあ。
初日からこんなお世話をお願いするのも気の毒だし
義母の羞恥心は大丈夫か?

、、、なんて思ったのは素人だった。

契約の後、話をすると
的確な指示で必要なものを用意して
「やりましょう」と、即座に処置に入る。

レンタルしたばかりの介護ベッド、
役に立ったなあ。
あんなに上まで動かして使うのか。

摘便、洗浄。
おむつの交換も、何の文句も言わせずに
手際よく完了。

ものすごい量の、ウンが出たらしい。

それにしても。
…さっきの、私たちの、
悪戦苦闘はなんだったのか。

プロってすごい。

ほんとにすごい。

ああいう仕事の人がいて、
世の中みんなが助かっているんだなあ、と
しみじみ夫が言う。

声を荒げることもなく、
やさしく、やわらかく。
本当にいい人だ。


私の言うことは絶対に聞かない義母。
痛い!とか寒い!とか
文句ばかり言うから
こっちだってつい、大きな声を出したくなる。

そりゃあさ、慣れてないから
下手くそで痛いこともあるだろうけど〜
ありがとうとかすまないねとか、
何が言っても良くないですか?


訪問看護。
契約を決めた時には
そんなに必要ないかも、くらいに思っていたが

お願いしてよかった。

ケアマネさん、ありがとう。



そして、
後日談、あります。


介護タクシー

2025-03-21 13:21:00 | 介護の記録
両手を引いてあげれば、
トイレにも歩いて行ける。

お世話する方もされる方も慣れてきて、
パンツの交換もスムーズになった。

そもそも認知が進んで
羞恥心というものが邪魔をしなくなった、
ということか。

食欲もなく、力無くベッドに横たわっている時に
特養に勤める娘が来て


毎日こういう年寄りは何人も見ているが、
この状態だと施設では看取り体勢になる、と
聞かされて

栄養補助食品を買ってきて飲ませてくれた。


実母を送っていかなくちゃだし
お彼岸のお墓参りもあるし

デイサービスへ行っても
椅子で過ごせる状態ではないので
ケアマネさんに相談したら、

いつものショートステイなら契約変更なく
預かってもらえるとのことだったが
飛び飛びにしか空きがないそう。

今後、老健など他の施設も使うとすると
痛みがある今の状態では
一度病院を受診してから、と勧められて

介護タクシーを手配してもらい、
ベッドからストレッチャーに移動して
そのまま整形外科へ運んでもらった。

レントゲンの結果、
特に目立った新しい骨折などはなく
圧迫骨折の古傷らしいものが数箇所あって
痛みの原因か?とのこと。

一泊だけでも、とショートステイにお願いして

米沢の母を実家に送り、
その足で鳴子にお墓参りに行き、
350キロを夫が運転してくれて
私はすっと助手席で寝ていた。

そよぎの杜でお風呂に入り
館内のレストランで食事をして
家で二次会。

義母のいない夜。
あーーー!!!
なんて気分が楽なんだろう。

もっと遊びたかったけど、
疲れてバタンキュー。

ぐっすり眠った。