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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁9 航海目!

2007年09月13日 | モバイル

凄い大群でした!

盛漁期に入ったサンマ漁、道東厚岸沖約30哩が操業海区、

ロシアの領海内からサンマの群れは次第に大きくなりながら、

日本の領海内に回遊してきています。

11日11時に釧路港出港、14時に漁場着漂泊、

16時のスタンバイと同時に漁労長は航走を始め、水温調査!

17時を過ぎた頃から微速航走とストップを繰り返し、

日暮れ前には大群に船を乗せており、

18時前から氷を甲板上に一杯に揚げ、

暗くなるのを待って操業開始!

21時には満船となりました。

魚群探知器のモニターに見える反応は画面全てが真っ赤で

水深50メートル以上までサンマがいます!!

かなりの大群!!

最後の揚網で赤灯に切り替わると、

網の外にいる(網の下)サンマが網を持ち上げる程でした。

残念ながら画像に写す事が出来ませんでしたが…

満船後、僚船2隻(小型船と大型船)が来て群れを預け、

その群れで、どちらも満船になったとの事です!

女川港に向けての帰途航走は

時間的に余裕がありま すので経済速力で!!

12日15時頃から次々と北上して行くサンマ大型船とすれ違いました。

21時~三陸沿岸からずっと小型イカ釣り漁船の漁り火が続き、

広範囲でイカが釣れているようです。

南三陸沿岸では友達(正進丸)が漁をしているはず、

応援団さんの船は金華山沖でしょうか?

南下航走中に見る漁り火に、お互いの健闘を祈りながら

13日朝4時女川港入港予定!


集中水揚げ!

2007年09月12日 | モバイル

「小型船の水揚げ後の24時間休漁」

「1週間に4回の水揚げ」と生産調整が変わりました!

これにより道東各港には時化の日以外は

小型船の水揚げが続く事になります。

全さんま所属の大型船と小型船との

生産調整の内容にくい違いがあるようです!

台風9号が去り、

避難していた各港から出港したサンマ魚船ですが、

北海道の道東各港から夕刻に出港した船が

日本の領海内、道東沖で操業し、纏まった漁獲があり

大型船は本州に運んだ船が多かった!

9日が日曜日だった事もあり

避難していた本州各港から出港した船と小型船は

道東各港への水揚げになり、

10日は道東各港にも本州各港にも水揚げが集中し、

それに伴い魚価も下落してしまいました。

11日にも水揚げ船が多く、

12日と13日とは集中水揚げの谷間で

本州への水揚げ船が少なくなる事を予想して

釧路港に入港した漁労長は

13日の女川入港に照準を合わせているようです。


秋刀魚漁8 航海目!

2007年09月10日 | モバイル

今シーズンの全国のサンマ水揚げ、

(8月分速報値)は「30400トン」という事です!

ちなみに第ニ源榮丸の8月水揚げは、

昨年より解禁日が早かった割には漁獲制限で

(本州48:道内32トン)  「192.4トン」

5航海、平均魚価 1kg/165.8円

Fo(燃料油)積み込みが72.6kl、消費量59.51klでした。

時化休み後8日5時に気仙沼港を出港、

三陸沿岸沿いに北上し襟裳岬の南側に向け針路を変えました。

襟裳沖の低水温域と高水温域(13℃台~17℃台)の潮目を

漁労長と当直者で黙視調査しながら北上!

(サンマは数匹程度でライトの光に跳ねるが

操業できるような群れには当たらず)

台風一過で陽が沈んでも海上は暑く南洋を航海中のようでした!

(南西の風で船尾側からの追い風)

夜明け前に ライトを消灯、通常の当直で北東側へ!

10時漁場着漂泊、

道東各港に避難していた各船が昨夜操業し

纏まった漁獲だった海区(厚 岸沖約40哩)です。

14時から漁労長による水温調査航走、

スタンバイは16時、17時に航走ストップ、

船の下には群れがあり魚群探知器のモニターには

水深15メートルまでの反応がありました。

18時30分から操業開始!

しかし潮が悪く網の足(錘に鉛が付いた網の一番底)

がスムーズに落ちて行かず、サンマの入りが悪い!

21時まで連続操業6回約55トンの漁獲

その後西へ3時間航走し、大きな群れに当たり、

そこで2回操業

(魚探には水深25メートルまでの反応)し満船!

2時終わり!!釧路向け、

5時釧路港に入港するも水揚げする小型船が多く

接岸場所がないため順番待ち中です。