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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁8 航海目!

2007年09月10日 | モバイル

今シーズンの全国のサンマ水揚げ、

(8月分速報値)は「30400トン」という事です!

ちなみに第ニ源榮丸の8月水揚げは、

昨年より解禁日が早かった割には漁獲制限で

(本州48:道内32トン)  「192.4トン」

5航海、平均魚価 1kg/165.8円

Fo(燃料油)積み込みが72.6kl、消費量59.51klでした。

時化休み後8日5時に気仙沼港を出港、

三陸沿岸沿いに北上し襟裳岬の南側に向け針路を変えました。

襟裳沖の低水温域と高水温域(13℃台~17℃台)の潮目を

漁労長と当直者で黙視調査しながら北上!

(サンマは数匹程度でライトの光に跳ねるが

操業できるような群れには当たらず)

台風一過で陽が沈んでも海上は暑く南洋を航海中のようでした!

(南西の風で船尾側からの追い風)

夜明け前に ライトを消灯、通常の当直で北東側へ!

10時漁場着漂泊、

道東各港に避難していた各船が昨夜操業し

纏まった漁獲だった海区(厚 岸沖約40哩)です。

14時から漁労長による水温調査航走、

スタンバイは16時、17時に航走ストップ、

船の下には群れがあり魚群探知器のモニターには

水深15メートルまでの反応がありました。

18時30分から操業開始!

しかし潮が悪く網の足(錘に鉛が付いた網の一番底)

がスムーズに落ちて行かず、サンマの入りが悪い!

21時まで連続操業6回約55トンの漁獲

その後西へ3時間航走し、大きな群れに当たり、

そこで2回操業

(魚探には水深25メートルまでの反応)し満船!

2時終わり!!釧路向け、

5時釧路港に入港するも水揚げする小型船が多く

接岸場所がないため順番待ち中です。