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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁9 航海目!

2006年09月12日 | モバイル

秋刀魚漁9<br />  航海目!

釧路での24時間休漁で束の間のリラックスした時間を過ごし、

10日7時出港!

岸壁を離れてすぐに、入港して来た大きな船、

18_016_1 客船「飛鳥Ⅱ」!

いつか、あんな

客船でのんびりと船旅もいいなぁ。

とかみんなで言いながら船は漁場向け!

夕方のスタンバイ時間も日暮れに合わせて早まり16時。

濃霧の中、17時30分~夜明けまで操業、

この夜は水色が前航海までの濁水系ではなく、

透明系で水温も高くサンマの足が速かった、

サーチライトの光にも敏感に反応し、

群れに船を乗せ集魚灯を全灯させた時の暴れ方が激しく、

外敵のネズミ鮫も多くいた為?

網を入れ、揚網体勢に入るといなくなる、

難しいサンマ獲りで、入れ網~揚網までの作業を

いつも以上にスピーディーに行う必要があった。

「秋刀魚船漁師達はこういうサンマを

(灯付きの悪いサンマ)といいます」

夜明けより南下帰途、女川港向け。10時入港予定!


24時間休漁in 釧路!

2006年09月10日 | モバイル

9時に釧路港に入港し、水揚げを終え、

休漁を利用して網修理を2時半まで!

弟も入港しており、船に顔を出した。その後

一緒に乗船している親戚と釧路健康センターで入浴、仮眠!

21時から弟と親戚と三人で釧路の夜の街へ、

途中船の仲間が集まり、漁労長も参加して大いに盛り上がり、

24時間休漁in釧路の夜は更け、明日からの漁に挑みます!


秋刀魚漁8 航海目!

2006年09月09日 | モバイル

7日の夜は低気圧の影響で凪が悪く、漁模様も悪かった為、

釧路港には入港船が少なかった!

偶然弟が初船頭での初航海で釧路に入港していましたが、

水揚げ後エンジントラブルで作業中だったようです。

会社の方針で一時は

今年の秋刀魚漁には出漁しないとの事でしたが、

予定が変わり出漁する事になりました。

ですがロシアの200海里内には入漁しない為、

大型船の解禁から遅れ9月5日に

石巻港から出港しての初航海!

釧路入港、初水揚げでした。

魚価が下がってからのスタートに、

早速のエンジントラブルと、前途多難のようです。

それでも何とか頑張ってほしいものですが!!!

我々は10時30分、釧路港を出港し漁場向け!

時化の中の向かい風を全速力での航走だったので

夕方のスタンバイを遅らせ、20時、漁場着と同時に

船をスローにして行っていましたが、

その最中に群れにあたり、大急ぎで操業開始!

雨、風、うねり、と時化の中での操業。

01時に止めて帰途、釧路向け、9時入港予定!


豊漁貧乏か?

2006年09月08日 | モバイル

豊漁貧乏か?

今年も秋刀魚漁は豊漁貧乏か?

北海道、道東主要各港には6日、7日に

多数の小型船と大型船数隻による

集中した水揚げがあり相場が崩れました!

現在の主漁場が

日露境界線付近を跨いでいる冷海水域からの

南西に張り出した低水温域の分枝に形成されており

日本の領海内で活発な漁獲が展開しています。

大型船によるまとまった水揚げが内地にも集中すると、

更に相場が崩れる可能性があります!

日毎に秋刀魚が南下回遊し、漁場~市場間が近くなると、

より可能性が高くなります。

生鮮用大型秋刀魚の過剰供給による値崩れの原因とされ、

イワシ分離機を撤廃して加工用の中、小型秋刀魚を

漁獲制限無しで市場に運んでは魚価は安定しません!

漁が切れない限り、生産調整を早期に見直し、

魚価を回復、安定させないと

2年連続の秋刀魚漁、豊漁貧乏となりそうです!