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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁12 航海目!

2006年09月22日 | モバイル

秋刀魚漁12<br />  航海目!

48時間休漁の生産調整で女川港には入港船が少なく、

久々に好相場での水揚げで

時化の中を南下して来た甲斐がありました。

20日、女川での水揚げ後、9時30分、出港!

久慈沖にできた低水温域は、

今回の時化で縮小してしまいました。

台風崩れの低気圧が北海道を抜け、かわせの風

(西風)が強い為、調査せずに

道東沿岸の主漁場に向けて北上、

21日夕方漁場に到着した頃には良い凪になり、

夕陽を見ながら調査が始まり、

19時から操業開始!22時終わり!

大きな群で操業5回、3時間の漁でした。

後かたずけを終え甲板の明かりが消えると

右舷側に連なる漁り火が目に付き、

遠くなる漁り火を見ながら、微速で南下帰途航走、

22日23時、久慈入港!


秋刀魚漁11 航海目!

2006年09月20日 | モバイル

秋刀魚漁11<br />  航海目!

48時間休漁を自宅で過ごし、

17日朝6時、女川出港!コース、60°

道東沿岸の漁場には時間的に今夜は間に合わない為、

岩手県の久慈港東沖合約160哩付近に

新たにできた低水温域から張り出した分枝域

(N40°03"~14"、E145°07"~40"付近の潮境、水温17°~18℃)

に向けて行き22時から調査開始!

サンマはポツポツ見えていますが、まだ群れておらず、

操業できるような状態ではありませんでした。

今後、この分枝域の張り出しがどのように進むか(

襟裳岬側に張り出すか、三陸沿岸側に張り出すか)

でサンマの回遊と形成される漁場が変わってきます。

02時で調査を止め、コース、0°北上、道東沿岸の漁場向け!

18日、17時30分から操業開始、

21時、操業終わり荒天準備の後、南下帰途女川向け!

台風13号の影響で前線が活発化しており、

海は時化て、東よりの風にうねりが高く、

左舷側から波が呑み込み、船は大きくローリング

(横揺れ) を繰り返す!

日本海を北上中の台風13号の影響を踏まえ

沖よりのコースを通っての南下帰途航走。

19日夕方からは海も落ち着きました。

20日朝、6時30分女川入港予定!


48時間休漁①!

2006年09月16日 | ブログ

女川港に入港し、自宅で過ごす48時間休漁!

帰宅後、船上で撮りためた画像の整理やら

パソコンのメンテナンスに時間を費やし、

今日は少年野球の応援!

仕事から離れ、束の間の開放感を感じながら。

秋刀魚漁船に乗り組む野球少年の父親達も

数人いて、時々顔を合わせますが

今回、同じ日に水揚げし休漁中の後輩と

応援の席で各船の近況を語り合いました。

まだまだこれからも漁は続きますので

頑張ろうとエールを送りあいながら!

台風13号が接近中なので

明日の出港後は台風の今後の進路や

状況によっては北海道に避難も有り得ます。

先程、友達と弟から電話がありました!

14日の夜、弟と友達は並んで操業したらしく

帰港中は結構うねりもあったとの事、

友達は本日、女川入港、弟は宮古港に

入港し水揚げ、今日からの休漁です。

さあまた明日から船!

気を引き締めて頑張ります!


秋刀魚漁10 航海目!

2006年09月15日 | モバイル

秋刀魚漁10<br />  航海目!

12日、女川港での水揚げを終え、

13時出港北上、漁場向け!

13日の朝、襟裳沖で内地に向け

南下して行く数隻の船とすれ違いました。

道東沿岸の漁場でもまとまった漁模様になり、

秋刀魚漁はいよいよ盛漁期です!

道東主要各港に水揚げ船が集中しての

極端な値崩れを避ける為、

大型船は内地に向けて行く船が多くなりました。

しかし、漁場↓内地の市場↑漁場では

消費燃料油や操業日数のロスがあり

魚価が低かった場合のリスクもあります。

この見極めも漁労長のスキルで、

各船の漁獲量や行動、気象予報、等色んな要素を含めて考え、

入港地や向かう漁場を判断し、船を操ります!

向かった漁場は他船が多く漂泊していた

道東沿岸の漁場ではなくロシア漁業取締り船が

常泊しているチェックポイントの南西側で

19時30分から操業開始!

濃い濁水系で水温13℃台の低水温分枝域での操業は、

サンマが深くサーチライトではあまり反応しなかったが

灯付きが良好で魚群探知機には

大きな反応が続く群が多かった。

00時10分に終わり南下帰途、女川向け!

1 5日、7時入港予定!水揚げ後は48時間休漁です。