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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

浜の一大事!

2007年02月20日 | 水産関連

2月14日に行われた今期2度目の「わかめ」の

入札では南三陸、歌津産の「抜き1等品」が

10キロあたり 8550円と、高値で取引されました!

「わかめ」の入札価格が上昇して、浜の方々の

士気が高騰していた最中、一大事です!

南三陸の外洋に面した海域に養殖施設(棚)を

設置している方々の施設が大きな被害にあいました!

広範囲に渡る施設の損壊は

台風や大時化による被害ではなく

外部からの損傷です。

現在、海上保安部が調査中ですが、引きちぎられた

ロープには船の船底塗料が付着しており

コースを誤って養殖施設内に航行船が入ったらしい

ブログ「漁師.net」 

カテゴリ伊達若芽さんの記事に詳細!

付近の施設内に設置されていた

「みやぎ伊達な若芽生産者の会」 伊達若芽さん

養殖棚も、かなり大きな被害を受けました。

関係者の懸命な復旧作業も空しく、大半の

「わかめ」、「ホタテ」が出荷できない状態になり

入札価格の高騰で沸いていた浜に大打撃です。

刈り取りが始まり、出荷に向け製品化する暇が無い程

浜は、にわかに一大事の様相です!

被害状況が広範囲ですので大型船によるものと

推測していますが、航行ミスとしては

かたずけられない程の被害で浜が揺れています。

死活問題だ!と語る程、数台の棚が壊滅した方もおり、

浜では大きな問題となっています!

鹿児島沖での鮪船当て逃げといい、シーマンシップや

モラルの無い当直者が多くなっているように思えます。

人員削減で人員不足のまま航海している船が

多いというが、それによって事故や漁業被害を

起こしてしまったら人件費より大きな保障に

なると思うのですが・・・

考えようによると、

「加害船は養殖施設に入り込まなければ

海岸線に乗り上げ、座礁したかも知れない」

という事をふまえ、早期に航行ミスを認め、

名乗り出るべきです!

海で働いている者ならば!!!