誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

誘われて、大船山

2012-11-08 20:20:12 | 山歩き

誘われて、大船山

コース: 男池登山口(7:10)~隠し水(7:30)~ソババッケ(7:50)~大戸越(8:45)~北大船山(9:50)~
大船山(10:05)~御池~段原(10:45)~風穴(11:45)~奥ゼリ(12:05)~ソババッケ(12:20)~
男池(13:00)~駐車場(13:20)
 遅かった、紅葉めぐりの山歩き
黒岳の男池~隠し水~ソババッケの、贅沢な紅葉めぐりを計画したのだった。
結論から言いましょう (^V^)
モミジさんもカエデさんも、待ち侘びて疲れ果てて、地面に眠ってしまっていました。
モミジさんに聞くと、木の葉となって赤く染まっているより、落ち葉の方が”楽よう~”だって

 7:05-紅葉めぐりを諦めて、男池からソババッケへ向かう事にした。

澄み切った流れを見ながら林の中へ入ると、シーンと静まりかえった中に落ち葉を踏む足音だけが響く

時間が停まって欲しいと思わずにいられない、魅力に溢れる男池周辺の散策路である
7:30-筧から澄み切った水が流れ落ちる”隠し水”に着く、山人がペットボトルいっぱいに水汲していた

疎らなコバノマユミの紅とマンサクやブナの黄葉が、申し訳程度に癒しをくれた。
 7:55-ソババッケに着くと、丸太を切った飛び石が綺麗に並べられ、雨露時期の水対策がされていた。

嬉しい配慮ですね~ 倒木を上手く使って登山者を温かく迎えてくださってる。
登山口入り口の、協力金の賜物か?皆さん協力しましょうね。

 ソババッケを過ぎると、風穴黒岳と大戸越(ウトンコシ)に道が分かれる。
風穴から黒岳にお尻を向けて、急登を大船山に登るより大戸越~北大船山~段原を目指す。
ソババッケから大戸越までの大石小石の登りは楽ではないが、山歩きの気分には浸れる。

昨夜の祝い酒の名残を額から流し、フウフウ言いながら登って、8:50-大戸越に着く
6月のミヤマキリシマでは、座る場所もないほどいた登山者が、今日はだぁ~れもいない
峠を越える風がやけに冷たく感じて、峠の草原から小藪に駆け込み、北大船山への登りにつく

 大戸越から北大船山の登山道、最初に歩いたのが、8年前の『苦汁20座ハント』の時で
荒れ放題で、木の枝が張り出して足元が見えず、相棒さんが泣く思いをいたものだった
滅茶苦茶な急登はないが登りが続くので、時々振り向くと平治岳や湧蓋山が綺麗に見える
半分ほど登ると展望の開ける場所があり、遥か向うに由布岳や鶴見岳が雲海に浮かんで見えた。

 9:50-北大船山に到着、額に汗して登って見る久住の山々は素晴しい
足元を見下ろすと、坊がつるのキャンプ地に、いくつものテントの花が咲いていた。

段原に着くと今まで静かだった山が一変し、大勢の登山者と行き交うこととなった。
どうぞ~すみません!、ありがとう~♪ 口を閉じる暇もなく、10:05-大船山の山頂に着く
証拠写真をと思って、顔を上げると大船山の標柱の向うは全く見えなくなっていた。
なんと言うことだ!オレは何も悪いことしてないぞオ~
大船山の御池に映る紅葉が見たくて、遠路車を飛ばし額に汗して登って来たのに~(泣;)

 周りの皆さんは、紅葉は終わっているし、ガスの御池を見たってと、下り支度 を始めてた。
意地じゃ負けないのが取り得? 決めたことは実行? 兎に角、御池に下ってみる事にする。
ほ~ら、見てごらんよ、このガスが漂う美しい、大船山の御池の素晴しいこと
御池滞在5分で、来た道を山頂まで戻り、そのまま段原へと下った。

 段原から米窪を半周して、風穴へ下る。
あ~あ、この下りも10日早く来ていたら、紅葉のトンネルだったに違いないなぁ~
時折見える黒岳、紅葉の真っ盛りは『山が燃えている』と山人を唸らせるのだが
所々に点々と赤や黄色に色づいたものが見えるだけの寂しい景観だった。

 おっと、山が悪いんじゃない、最盛期に来なかったの悪い!
反省するのが遅かったのか、落ち葉に覆われた黒土に足元を掬われてあわや尻餅!
再び山歩きに徹して、今水・岳麓寺/風穴・黒岳の登山道に合流する。

 11:45-とうとう風穴まで降りてきちゃいましたよ~
黒岳に登って見るウ~?
午後から雨って言っていたよ~と、右足さんと左足さんが声を揃えて仰るじゃないですか!
天気には逆らっちゃいけませんねと、素直なyamahiroはさっさと”奥ぜり”向かって歩き出す。

  ”奥ぜり”までのコースも厄介で、あまり好きにはなれない
ただ、雨の後は苔むした岩が緑に映えて美しく、ガスが漂うと霊厳な雰囲気をつくる。
奥ぜりから更に自然林(本当に手付かず)を下って、大戸越分岐をへてソババッケに戻る。
12:20-助かったよ~、出発時点では、風穴辺りから雨具着用を覚悟していたが天気持ってくれた。
安堵の序に、お預けになっていたお昼を戴く事にする。

 お誂え向きの竈に鍋を掛け、山食定番メニューのご馳走をつくって食べる。
ご飯が進まない、食べ残しちゃ申し訳なく、ラーメン汁を鍋に戻しご飯を入れて煮込む
山親父の得意な即席料理 『オジヤ?おやじ?』を作って食べた(オジヤ=猫メシに似てるねッ ^。-)
傍らを通り過ぎる山人が、『美味しそうですね~』のお世辞を真に受けて、喜ぶyamahiroもいた

 食事を済ませると、ソババッケから男池まで下るだけの楽々ルーチが残るだけ
途中の”隠し水”で、山の憑き物を落とし、大自然に感謝しながら男池へ
ちょっと回り道だが、男池の名物、麒麟の木や石の上に乗ったケヤキの巨木に逢いに行く

湧き水の”男池”には、水汲みの人や観光に訪れた人がたくさんいて、並んで水を汲む
この湧き水、美味いんだな~

 この後、”名水の滝”に回ろうかと思いつつも、何故か足は駐車場に向かっていた
13:20-駐車場到着、朝方はパラパラだった駐車場だが、殆ど空がないくらいに埋まっていた。
お気に入りのケトルでお湯を沸かしながら荷解きし、熱々のコーヒーを飲み黒岳を後にした。

コメント
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