このタイトルで友達を何人か失うだろうが
書くことにしました
(私のブログには真実は何も書かれていません全て私の妄想です)
オーディオ創成期から70年代までは、スピーカーや音響機器は
その音響機器の本質の「音楽を奏で楽しみを伝えてきた」
ユーザーの共感や喜びと共に、スピーカーも進化を続けて来たが
80年代に入り、諸悪の根源デジタルの出現により
オーディオは大きく変わっていった気がする
天然素材調味料のアナログから
化学調味料のデジタルになり、振動伝達から数値伝達へかわった
その後は様々な機器が「メーカーの技術力の理論重視の製品」が主流となり
製品は小型で簡素化されていった
誰でも気軽に使えるようにするには、低コストで小型化は
やむを得ない事だったのかもしれませんが
オーディオ機器本来の、「楽しく音を聴く楽しみから」の追求から
メーカーの特性を重視理論からか「特性の優れた製品の音が良い音」との風潮となってきて
良い音とは、正しい数値で音を表すスピーカー「乱れない音、余分な音がしない、正しい音」が
優れたオーディオ機器だと位置づけられ
音そのものの、楽しさ、美しさ、明るさ、気持ちよさよりも
フラットな周波数特性やS/N比などの、音色とは何ら関係ない
数値の特性が重要視された時代となって来た
アンプの技術の進歩で簡単に大出力を得られるようになったので
スピーカーは余分な音を奏でないように、乱れの音が出ないように
コストを掛けず数値を良くするために、音の良い反応の良い素材は使われなくなり
特性が良く出る「重く・鈍い素材」を使い、その鈍い音の粗隠しするため
反応を鈍くして、能率もどんどん下がっていった
(801Fでは50W以上のアンプ推奨と書かれていた、これ以下だと重い振動板が動かない)
こうして見せかけの特性重視のデーター信号変換機器の象徴として
低能率スピーカーが誕生したと思う、
低能率スピーは良く言えば大吟醸スピーカー、余分なものを削り落として消し去り
音の芯だけを残し、大パワーアンプで補う
低コストで作った素材で大音量を奏でると粗がモロに出るが、この方式であれば粗が出ない
ただ、当然ながらそぎ落とされて消された情報の音は、どんなに大音量にしても、もう音には出ない
要らない情報と言えばそれまでだが、感性の中では大切なニアンスとも云える大事なものを失ってしまう
古来の素晴らしい心に響くような音楽を奏でるユニットは
微細な信号でも鋭く反応できるように「軽く早く動く」ように造られていた
高度な技術と、職人技で作られた、手の込んだスピーカーだったが
繊細な音を奏でるユニットは造りが悪いと、余分な音も盛大に奏でるので
それが出ないように鈍い素材で、ドンドンと重く鈍い素材が使われるようになった
それを大パワーアンプが補うという図式が出来上がっていった
デジタルの信号の情報を拡大するには、これが一番簡単だったのだと思う
この風潮に私も乗って
時代の流れで80年代以降は90db以下のスピーカーをたくさん使って来たが
その低脳率スピーカーを聞いて、「良い音で満足を得ら」れたが
今思えば音楽が楽しいと思った事は、今ほどなかった気がする
楽しくなくなったから
あの時、金がかかるHIFIと云われるオーディオを辞めてしまったのだと思う
90dbを下回る低脳率はスピーカーは、その名の通り音楽を再生する能力が低く
次から次へと、果てしなく鈍い新素材の新製品が出てきたが
どれも今思えば似たような音で、チョットだけ音色を変えてどんどん高額化していき
聴く人から聴く喜びを奪い、オーディオマニアから感性や財産を失わせたとのだと思っている
聞き手の感性を失わせ、喜びも無く、財産も無くなった結果
オーディオ産業は今の衰退となってしまったと思っている
それと低脳率スピーカーの正体は、科学的な音の添加物まみれ
まやかしの優れた特性のスピーカーが多かった
メーカーのローコストで利益を出すために作り出した「良い音の理論」で感心し
素晴らしい、良い音だと満足していたがそこには
感性が震えるような「音楽を聴いた感動」は無かったのだと思う
やはり、オーディ機器にとって最も大切なテーマは、性能や特性ではなく
「音を聴く喜び」に主をおくべきだったと思っている
低脳率のスピーカーのもっともよくない点は音の沸点が低すぎる
大音量にすればするほどボロが出る
まあ、小音量で質の良い音楽が、品があって大人のオーディオだよ
大音量は邪道だよ!
と言われ方には分かって頂けない話だ
低脳率スピーカーで打楽器を聴くと、とんでもない酷い音を奏でる
生演奏では絶対に聴くことが出来ない、「鈍く重く濁った」まさに低能率な低音が出てくる
これを、きめ細やかな低音とか
お品の高い低音とか
滑らかな低音とかいってごまかしているが
私にはちょっと気持ち悪くなる低音にしか聞こえない、
音を支える大切な低音が「明るく楽しく弾まなければ音は楽しくない」
まさに「暗い低音は好きじゃない!」と云われる大先輩がいらっしゃるが
まさにその通りだと思う
楽器が奏でる低音は、どれもキレがあって
躍動感がある低音しか存在しない
たとえそれがパイプオルガンでもです
低能率スピーカーで大音量を奏でると
ユニットは触ると突き指するくらい大きく動いているが
それが全く音にならない、空気を上手く動かす能力が無いからです
まさに空気を動かす能力の無い
低能力スピーカー
上手く空気を動かすユニットは殆ど肉眼では確認できない程度の動きですが
多くの空気を信号の通りに乱れなく動かし、音楽信号を素晴らしい空気振動に替えます
勿論大出力の余分な回路を使わず、小出力の純度の高い信号で十分ですので
意味なく余分に動くことも有りません、大パワーアンプは余分な音も送ってきます
そして低脳力なスピーカーは
空気を上手く動かす力が無いから、打楽器が全く鳴らないのだと思います
ボリュームを上げれば、空気を上手く動かせないから、
音になる前に歪む
それと低脳率は他のアンプやレコード、カートリッジ、トランス、ケーブルの持つ
魅力的な「微細な音色の違い」を奏でられない
いやすみません、奏でるのが難しい
何故そんな低能率が主流になったのか、ユーザーの使用環境なのか
メーカーの利益主義なのか、時代の流れなのか、私には答えは出せませんが
オーディオの歴史で様々なモノが進化してきましたが
逆に
100年ものスピーカーの歴史で最も退化したのが、肝心要な
「能率」だと思います
スピーカーの能率とは、
信号を音に変化する変換率の「効率」の良さと比例します
能率のいいスピーカーは、「音の変換効率」がいいのです
変換効率がいいスピーカーは当然ながらロスが少なく
上手に空気を効率よく動かすので
「結果として音が良い」のです
だから高能率なスピーカーなんです
電気信号を空気振動に変換する、そのロスは大きく最もロスが少ないのが
ヘッドフォンやイヤフォンです、動かす空気の量が少ないですからあたりまえ
良い音は、より多くの空気を乱れなく、沸騰せず振動させることだと思います
その変換ロスの少なさを表した基準が
「能率」だと思って良いと思います
私のスピーカーは測っていませんが、多分、希望的観測だと110db以上はあると思います
当時のオリジナルWEは115dbと聞いています、私のはなんちゃってだから110dbぐらいとしても
我がWE 91Bアンプは300Bシングルで出力七ワットですが、とんでもない大音量が楽しめます
90~80年ほど前はこのシステムで500人程度の劇様を、音で満たしたと聞いています
10W未満の出力のアンプは回路がシンプルですし増幅素子が少なく音の純度が高いので
余分な音を増幅しないので、結果として小出力アンプは音が良いのです
仮に90dbのスピーカーでこの大音量を出すのには、換算すると800W程度のアンプが必要になると思います
まあ高能率スピーカーを作るより、
大出力アンプを作る方が簡単で安上がりですが出てくる音は比較になりません
難点と言えば高能率スピーカーは、粗を隠せません
作りが悪いとボロが出て、それがすぐ音に出てしまいます
手抜きの粗悪なスピーカーで高能率これが一番音が悪いのも事実です
といか現代の高能率スピーカは殆ど・・・・・
時々あんな手抜きの高能率スピーカーの音が良いわけないだろう
と私も思いますが、確かにそんな製品が多いのも事実です
だからそんな粗悪なスピーカーを聴いて
高能率スピーカーを誤解している方も多いと思います
確かにかなり努力も必要で、能率スピーカーを上手く使うにはかなりの時間がかかりました
私も多くの方々からアドバイスを頂いて作り上げました
マルチユニットで奏でる場合は、ネットワークかチャンネルディバイダ―でマルチにするしかありませんが
私はネットワーク方式を選んでいます
このネットワークもほんとに苦労します、私は音圧を奪う抵抗は殆ど使っていません
微細な信号をロス無くスピーカーに伝えてスピーカーも乱れなくそれを空気振動に変換する
その為には様々な工夫が必要ですが
それをクリアーした本当の高能率スピーカーは
「結果として音が素晴らし」のです
本物の100dbを超える高性能な高能率スピーカーが奏でるサウンドは
聴き手の心を揺さ振り、心にそのサウンドを刻みます
良い音を聞く満足感と
良い音楽を聴いて感動する楽しみ
低脳率と高能率の奏でる音の違い
もっと早く気が付くべきでしたが気が付いてほんとによかった
今は毎日楽しく音楽を聴いています
コメントありがとうございます、まだまだオーディオは捨てたもんじゃありません。これから新たなメーカーが出てくれることを信じています。
^_^
このブログは本質が書いてあり感心しました。
最大出力1W程度のアンプ+設備用のレフレックスホーンスピーカでジャズを鳴らして、出て来た音に鳥肌が立ってしまいましたw。ハイレゾどころか、ハイファイからも遠くナローレンジな再生帯域なのにね。
オーディオって奥が深いと申しますか、オーディオセット一式を一つの楽器として見立ててあげると、音楽を楽しむという本質が見えて来るような気がいたします。
その喜びがあるから、オーディオってほんとに楽しいと思います^_^