本屋で何気なくオーディオ関係の本を眺めていたら
やけに気になるタイトルの本が目に入った
お~
瀬川冬樹著書
懐かし~
うれしいな~こんな本が出ていて
即購入、何年ぶりだろうSTEREO SOUND紙を買うのは
確か120号までぐらいは買っていたと思うのだが
私の世代はステレオサウンド紙はオーディオバイブルであった
高校生くらいの時であろうかこの本を読み始めたのは
FMレコパルから一気にジャンプアップした高級雑誌だった
何号から読み始めたのか、多分40号の後半からだと思うが
ショップに置いてあるステレオサウンド誌を借りて、
その教科書の数十倍の説得力のある内容に、かなり遡って一気に読んだ思い出がある
オーディオ評論家にあこがれ、オーディオにさらに興味を増す
そんな青春時代だった
評論家と言っても、当時はまだ本業を持っていたのかな?
趣味のオーディオそれがどんどんエスカレートして行って、
マニア発の評論家だから表現が楽しい
自分を語り、自分の軌跡や経過を語り、製品への思いを語り、評論を語る
今はそんな強烈な個性を持った評論家は、なかなかいない気がする
デザイナーとしての美、それに加えた自分の価値観と共に
真剣に製品について語った、強烈なオーディオ理論は、
私達の世代のオーディオの原点でもあり到達点でもあった
多くの著書の中でも特にJBL#4343研究はのめり込んだ、
当時とんでもない金額の夢のアンプを駆使し#4343を究極まで追い込んだ
最初の人であろう
夢の機材ML-2Lをなんと6台マルチチャンネルで低域をBTLで4台
プリアンプもML-6 &、ヘッドアンプのjc1も2台
完全なモノラル使用の当時としては超高級品での構成
当時まさに夢のシステムであった
このとき瀬川氏は「モニタースピーカは大音量で鳴らす」
こんなテーマで、しかも曇りなく歪みなくクリアーな大音量
このシステムに憧れたオーディオマニアの方は多かったのではないだろうか
もちろん私もその一人であったことは言うまでもない
時が過ぎ
私も若かった頃だったが、
夢叶え手に入れ、そして長年連れ添ったJBL#4343
と別れようと決断した時が来た
あれは今から20年くらい前
当時アンプはMLAS-JC2、チェロのアンコール、パレット、パフォーマンスがメインアンプであった
スピーカーは長らく憧れの#4343を愛用してきたが、
次第にマーチンローガンの音の速さ、広帯域フルレンジによるまとまりの良さや
アポジーのオールリボンによる新しい素材による、驚異のリアルさに惹きつけられ
ダイナミックスピーカーでは
B&Wシバーシグネチア のまったり、ねっとりとしながらも ピントの合った表現力豊かな音に興味を持ち始め、
何だか、ドン臭く、時代遅れに感じた
JBL4343は次第に聞かなくなってしまっていた為だ
当時の最新型のスピーカーを聞いて
時代は変った、
これからは新しい素材の、新しいスピーカーの時代になって行く、
残念だがJBL#4343の時代はもう終わった
そう感じていて、
いざ
JBL#4343との別れの決断をしたとき
俺は、本当にあれほど惚れ込んだJBL#4343の、
本当の実力の音を聞いたのだろうか?
そんな想いが襲ってきた、
無論、自分なりにかなりのレベルで鳴ったいたことは確かだと思うのだが・・
よし!
最後に瀬川氏が行った究極のJBL#4343の鳴らし込みをやろう
そして長年の夢を叶えよう!
でも手持ちのアンプはチェロしかない、
が、
やっぱりあれはレビンソンでなくちゃいけない
うーん、俺は持ってないけど周りにはML2Lを愛用している知人は多い
よし、
あの方とあの人、あいつとそれから彼に頼めばなんとかなる!
てなわけで
「あの~、頼みがあるんだけどML2L貸してくんない?」
この頼みを繰り返し集まったML2Lはなんと8台!
やったー、瀬川氏でもやらなかった8台のBTLマルチができる~
だが、問題は空間と電力だ!
このML2Lは25Wしか出力が無いのに消費電力は1台何と400Wの大食いアンプ
400Wが8台!ひえー!、それもピークではない常時400w
俺のところでは当然無理!ブレーカーが落ちちゃう
困ったときの神頼みはいつもあの人、仲人のS氏、いつも迷惑かけてすみませんが
「あの~アンプ借りついでに部屋も貸して下さい」
返答:え?
大丈夫ですよ、4343は俺が運び込みますから
返事は聞かなかった気がするが、よしこれで準備は整った
写真は1994年6月11日、19年前の写真があったが、色がセピア色になっているのが残念、写っているみんなも若い!髪も黒い!生えてる・・
昔に戻る
まずは集まったML2Lを一列に並べてみる
お~すげー!かっこイ~
皆もやっぱりこの姿を見たかったようだ、やっぱりオーディオマニアにとっては至福の光景だ
あまりの数のML2Lに返すとき間違わないように
誰かがパネルにシールで持ち主の名前を書いたのを覚えている
よく集まったものだ
JC1DCにかえてベンデッタリサーチSCP2、これは作者は同じジョンカールで、新旧ヘッドアンプ
しっかりモノラル使用だ
ML6Lももちろん用意した、これもモノラル
ML6L用にコッターMk2もMONO使用で二台揃えて気がするが、写真はなぜか1台しか写っていない
もう一台はEMT用の基盤配線で変更がめんどくさかったからだったような気がする
デバイダーのLNCは残念ながらクロスがあったものが見つけられなかった
瀬川氏の時代には無かったパレットを入れてさらなる音の追い込みを狙ったが、
やはり拘ってモノラルで使うには2台必要!
頑張ってこれも揃えた
この時代にパレットをMONOで2台使用!これはなかなかいないぞ!カッコいい~
ついでにスイートも借りてきたが、つなげたっけな?
まあ例のあの写真にも使われていないML2Lが写っていたし、
音が出なくても存在感があり何かいいかも
総額いくらになるんだろう、
当時の最高のアンプを並べたはいいが、その配線はとんでもなく大変!
オーディオショップには声をかけなかったので、集まった全員が素人!
ここはレモ-レモ、ここもレモこっちはRCA、ここはレモとフィッシャー、
なに!レモとフィッシャーのコードそんなものねーよ
何で用意しなかったんだ!
そんな言葉が飛び交いながらの作業、みんなで本当に頑張った!
だがこの配線作業は本当に大変で、この作業でほとんどのエネルギーを使ってしまった気がした
悪戦苦闘の末
やった~壮大なシステムが完成した!
これで多分、音が出るはずだ
祈るような気持ちで、
感動と緊張で胸が張り裂けそうだったが、一台一台慎重に2Lの電源を入れた
あのときのML2Lのブレーカースイッチの感触は今も残っている
8台のML2Lに火が灯った
感無量
さすがマニアのオーディオルーム、ブレーカーが落ちない
聴いた音楽は、当然あの写真にも写っていた、コリンデイヴィスの春の祭典
を聞いたはずだが、何故か音は記憶に残っていない
どんな音だったっけ?
まだ髪が黒々していたKさん
覚えています?
なんかフツーの音だったような気が・・・
震える手で8台のアンプに灯を入れた感触は残っているが音の記憶がない
唯一残っているのは高域はBTLにしないほうが音がよかったような・・・
まあ音なんかこの際どうでもいい
こんな馬鹿ができる仲間に囲まれた環境で、オーディオができたことが私の最大の幸せだった
20年前はちゃんとお礼できなかったので、あらためて
大切なアンプをお借りした皆様
ほんとうに
「ありがとうございました」
感謝!感謝!感謝!
やけに気になるタイトルの本が目に入った
お~
瀬川冬樹著書
懐かし~
うれしいな~こんな本が出ていて
即購入、何年ぶりだろうSTEREO SOUND紙を買うのは
確か120号までぐらいは買っていたと思うのだが
私の世代はステレオサウンド紙はオーディオバイブルであった
高校生くらいの時であろうかこの本を読み始めたのは
FMレコパルから一気にジャンプアップした高級雑誌だった
何号から読み始めたのか、多分40号の後半からだと思うが
ショップに置いてあるステレオサウンド誌を借りて、
その教科書の数十倍の説得力のある内容に、かなり遡って一気に読んだ思い出がある
オーディオ評論家にあこがれ、オーディオにさらに興味を増す
そんな青春時代だった
評論家と言っても、当時はまだ本業を持っていたのかな?
趣味のオーディオそれがどんどんエスカレートして行って、
マニア発の評論家だから表現が楽しい
自分を語り、自分の軌跡や経過を語り、製品への思いを語り、評論を語る
今はそんな強烈な個性を持った評論家は、なかなかいない気がする
デザイナーとしての美、それに加えた自分の価値観と共に
真剣に製品について語った、強烈なオーディオ理論は、
私達の世代のオーディオの原点でもあり到達点でもあった
多くの著書の中でも特にJBL#4343研究はのめり込んだ、
当時とんでもない金額の夢のアンプを駆使し#4343を究極まで追い込んだ
最初の人であろう
夢の機材ML-2Lをなんと6台マルチチャンネルで低域をBTLで4台
プリアンプもML-6 &、ヘッドアンプのjc1も2台
完全なモノラル使用の当時としては超高級品での構成
当時まさに夢のシステムであった
このとき瀬川氏は「モニタースピーカは大音量で鳴らす」
こんなテーマで、しかも曇りなく歪みなくクリアーな大音量
このシステムに憧れたオーディオマニアの方は多かったのではないだろうか
もちろん私もその一人であったことは言うまでもない
時が過ぎ
私も若かった頃だったが、
夢叶え手に入れ、そして長年連れ添ったJBL#4343
と別れようと決断した時が来た
あれは今から20年くらい前
当時アンプはMLAS-JC2、チェロのアンコール、パレット、パフォーマンスがメインアンプであった
スピーカーは長らく憧れの#4343を愛用してきたが、
次第にマーチンローガンの音の速さ、広帯域フルレンジによるまとまりの良さや
アポジーのオールリボンによる新しい素材による、驚異のリアルさに惹きつけられ
ダイナミックスピーカーでは
B&Wシバーシグネチア のまったり、ねっとりとしながらも ピントの合った表現力豊かな音に興味を持ち始め、
何だか、ドン臭く、時代遅れに感じた
JBL4343は次第に聞かなくなってしまっていた為だ
当時の最新型のスピーカーを聞いて
時代は変った、
これからは新しい素材の、新しいスピーカーの時代になって行く、
残念だがJBL#4343の時代はもう終わった
そう感じていて、
いざ
JBL#4343との別れの決断をしたとき
俺は、本当にあれほど惚れ込んだJBL#4343の、
本当の実力の音を聞いたのだろうか?
そんな想いが襲ってきた、
無論、自分なりにかなりのレベルで鳴ったいたことは確かだと思うのだが・・
よし!
最後に瀬川氏が行った究極のJBL#4343の鳴らし込みをやろう
そして長年の夢を叶えよう!
でも手持ちのアンプはチェロしかない、
が、
やっぱりあれはレビンソンでなくちゃいけない
うーん、俺は持ってないけど周りにはML2Lを愛用している知人は多い
よし、
あの方とあの人、あいつとそれから彼に頼めばなんとかなる!
てなわけで
「あの~、頼みがあるんだけどML2L貸してくんない?」
この頼みを繰り返し集まったML2Lはなんと8台!
やったー、瀬川氏でもやらなかった8台のBTLマルチができる~
だが、問題は空間と電力だ!
このML2Lは25Wしか出力が無いのに消費電力は1台何と400Wの大食いアンプ
400Wが8台!ひえー!、それもピークではない常時400w
俺のところでは当然無理!ブレーカーが落ちちゃう
困ったときの神頼みはいつもあの人、仲人のS氏、いつも迷惑かけてすみませんが
「あの~アンプ借りついでに部屋も貸して下さい」
返答:え?
大丈夫ですよ、4343は俺が運び込みますから
返事は聞かなかった気がするが、よしこれで準備は整った
写真は1994年6月11日、19年前の写真があったが、色がセピア色になっているのが残念、写っているみんなも若い!髪も黒い!生えてる・・
昔に戻る
まずは集まったML2Lを一列に並べてみる
お~すげー!かっこイ~
皆もやっぱりこの姿を見たかったようだ、やっぱりオーディオマニアにとっては至福の光景だ
あまりの数のML2Lに返すとき間違わないように
誰かがパネルにシールで持ち主の名前を書いたのを覚えている
よく集まったものだ
JC1DCにかえてベンデッタリサーチSCP2、これは作者は同じジョンカールで、新旧ヘッドアンプ
しっかりモノラル使用だ
ML6Lももちろん用意した、これもモノラル
ML6L用にコッターMk2もMONO使用で二台揃えて気がするが、写真はなぜか1台しか写っていない
もう一台はEMT用の基盤配線で変更がめんどくさかったからだったような気がする
デバイダーのLNCは残念ながらクロスがあったものが見つけられなかった
瀬川氏の時代には無かったパレットを入れてさらなる音の追い込みを狙ったが、
やはり拘ってモノラルで使うには2台必要!
頑張ってこれも揃えた
この時代にパレットをMONOで2台使用!これはなかなかいないぞ!カッコいい~
ついでにスイートも借りてきたが、つなげたっけな?
まあ例のあの写真にも使われていないML2Lが写っていたし、
音が出なくても存在感があり何かいいかも
総額いくらになるんだろう、
当時の最高のアンプを並べたはいいが、その配線はとんでもなく大変!
オーディオショップには声をかけなかったので、集まった全員が素人!
ここはレモ-レモ、ここもレモこっちはRCA、ここはレモとフィッシャー、
なに!レモとフィッシャーのコードそんなものねーよ
何で用意しなかったんだ!
そんな言葉が飛び交いながらの作業、みんなで本当に頑張った!
だがこの配線作業は本当に大変で、この作業でほとんどのエネルギーを使ってしまった気がした
悪戦苦闘の末
やった~壮大なシステムが完成した!
これで多分、音が出るはずだ
祈るような気持ちで、
感動と緊張で胸が張り裂けそうだったが、一台一台慎重に2Lの電源を入れた
あのときのML2Lのブレーカースイッチの感触は今も残っている
8台のML2Lに火が灯った
感無量
さすがマニアのオーディオルーム、ブレーカーが落ちない
聴いた音楽は、当然あの写真にも写っていた、コリンデイヴィスの春の祭典
を聞いたはずだが、何故か音は記憶に残っていない
どんな音だったっけ?
まだ髪が黒々していたKさん
覚えています?
なんかフツーの音だったような気が・・・
震える手で8台のアンプに灯を入れた感触は残っているが音の記憶がない
唯一残っているのは高域はBTLにしないほうが音がよかったような・・・
まあ音なんかこの際どうでもいい
こんな馬鹿ができる仲間に囲まれた環境で、オーディオができたことが私の最大の幸せだった
20年前はちゃんとお礼できなかったので、あらためて
大切なアンプをお借りした皆様
ほんとうに
「ありがとうございました」
感謝!感謝!感謝!
JBL4343なんてクズスピーカーに懸ける並々ならぬ努力に感服しました。
使いこなせなくてクズと吐き捨てる方はいらっしゃる様ですが