さあいよいよ594Eの音出しです
今までもそうでしたたが、音響機器を入れ替えて、音の進化?強化?を行うと
必ず”何か失うもの”が伴いましたが、
その違いをまずしっかり把握していないと、折角「進化のための機種変更」が
何のために替えたのか、または意味の無いものになってしまう恐れがあるので・・
まずは、今回は何を失ったのか、それを聞き比べながら音出しをはじめました
音を出してまずは、その「圧倒的な音圧に驚きました」
厚み、深み、重み、音質、力強く優雅で
どれをとっても、今までに無い音に圧倒されました
音のよさ、そのモノは比較にならないほどの違いです
低域は、ウーハーとの繋がりを考えてカットオフを低めに設計した
その効果もあったのか、ウーハー其の物を交換したかのような量と厚みが増えました
高域は、今まで鳴っていた597ツイーターの音が聴こえないほど594は伸びている
594E恐るべし
そうだ、浮かれる前に、失うものをチェックしなければ
今までの、エネルギッシュで過激、すこし尖ったところもあった288Fc
その尖った処も魅力的で、情熱的な力強いサウンドを奏でていましたが
今思うと22 Aホーンと288は、バランスが上手く噛み合ったサウンドというよりも
お互いの魅力をぶつけ合った魅力的なサウンドと感じます
分りずらいかな?、スピーカーは
乱れ無く「整ったバランスの良い」良い音も、もちろん楽しいですが
その音にチョット、「個性とも云えるアンバランス的な”魅力的”要素」を加えて
ウキウキ・ワクワクな「音の楽しさを」演出するのも、大きな楽しみの一つでした
そういった所謂、バランスよく、よりも、より魅力的に、と云った組み合わせで
今までの力強くエネルギッシュな音を作り上げてきましたが
594Eでは、そのういったものは「無駄な努力の小技」、と思えるような
ホーンとの調和を伴った「バランスの良さ」の風格が感じられました
そんな小技の積み重ねで22+288では、高域のキツさとも云える音の暴れも手伝って
若々しく荒々しくも奏でていた「力強いエネルギッシュサウンド」は
影を潜めました
何だか寂しい気もしますが、これが「進化」でもあると思います
人も同じだと思いますが、何かを知識や、情報、人脈、等々を歳と共に得れば
失う、若さや情熱、無謀、挑戦欲、様々な物を失いながら、
進化して、落ち着いて大人になって行くのだとお思います
(笑)先日Tオーディオでいつもの強者達(60歳代以上の先輩方)の会話を楽しんでいましたが
:「この店もオーディオ機器が山のように置いてあるけど、俺、先日おふくろに、少しはこの機械片付けなさいよ、”全く子供の頃から何も変わってなわいね!”、って怒られちゃってさ〜」
:「俺もだよ、子供の頃からさらに拍車がかかったとか、まだあの頃は小さなもので済んでいたけれど・・、確かに金が使えるようになれば拍車はかかるよね、やってる事は、あの頃と確かに何も変わってないよね」
:店にいた強者全員同じだと大笑い
子供がそのまま大人になったTオーディオ強者達の会話でした
まあ、それはおいておいて
通常の人達は、何かを失いながら進化して行くのだと思います
今回失ったものは、荒々しいとも云える「情熱サウンド」、
それとフレッシュな「音の若さ」
いままで、我が情熱的で若々しいサウンドを聴きに来るなら、
「耳栓と・胃薬は」持参して下さいと言っていましたが
これからは”要りません”(笑)
288FCも魅力的でしたが、失ったモノを差し引いても、
594の魅力が圧倒的に勝りました
これで気が済みました、
注、
V8ミッドシップこそがフェラーリの魅力
と思っていましたが
フロントV12モデルは、また別な魅力なのだね~
となった想いです
大いなる魅力も十分に感じましたが
反面手強そうなサウンドも随所に聴かれます
さてさて、ゆっくりと落ち着いて、たのしみながら
594Eの魅力を引き出していこうと思います~
落ち着いたらまた聴かせて下さい。
落ち着いたらまた是非いらっしゃってください、お待ち申し上げております