WE22Aホーンの後ろにある
我がスピーカーシステムの特徴でもある「TA-7396型バッフル」
恥ずかしながら当初、私はこのバッフルを全く理解せずコピーして製作しました
使ってみて、このバッフルについて誤りがあったことが分かりましたので
誤りを書いた過去のブログを訂正するべきでしょうが
キリが無いのですみません、そのままです
訂正を含めて改めて書かせて頂きます
いちばんの誤りだったのは
このTA-7396を、「フロント・ロードホーン」だと勘違いしたことでした
このバッフルが作られた背景は
当時映画音響では圧倒的なシェアを誇った、
WEのワイドレンジシリーズを破り
Lanshingらが作り上げた、
シャラーホーンシステムが映画アカデミー賞を受賞し
映画音楽業界の最高のシステムを作り上げたからです
シャラーホーンの成功により
絶対的王座から転落したWEは
その、翌年に王座奪還の命を受けて発表されたのが
TA-7396buffle等を使ったミラフォニック・サウンドシステムでした
このTA-7396はてっきりシャラ―ホーンに対抗した
フロントロードホーンシステムだと思っていましたが
ホーン効果による(拡声)とは全く違ったものでした
バッフル(Baffle)とはその名の通り「邪魔板」であり
「撹拌」を行うモノであり、更に
ディフェーザーと言われる障害物を使った「拡散」を行う音響システム
音を「撹拌」し、「拡散」し、音の流れを作る
反射板システムがTA-7396だと今は思っています
ミラフォニック・サウンドシステムの正体は、単に音を大きくするのではなく
音(空気)を正しく「撹拌」し「拡散」する
「雑味除去システム」なんですが
そもそもの間違いは・・・・・、
某雑誌で紹介されているシャラーホーンのフォールデッド(折り曲げ)ホーンと
ダイフォニックシステム(ツーウエイの意味だと思った)のストレートホーン
と比較として書かれているが
これは大きな間違いだと思っています
ここに書かれている「音道」も、フォールデッドホーンではこれに近いとおもいますが
ダイフォニック、(ミラフォニック)の「音道と書かれたものは」
間違いで、音はこのように通らないと思います
真ん中の四角いディフェーザーが無ければ、
確かにフロントストレートホーンでしょうが
TA-7396はこの「ディフェーザーとバッフルの反射音」で音を奏でます
何度かブログで天邪鬼な音の特性で書いてきましたが
このシステムでは音を「押し出し続けて共振で拡声」するホーンではなく
反射を使って音の雑味を除去しているのだと思います
※一度ボロボロのオリジナルTA-7396バッフルの後ろで、知人の話し声を聞いた事が有りますが、生声よりも綺麗な声で驚きました。
その後、自分で作って組み上げた直後に自分の声を人に聴いてもらったら、あまり変わらないとの事で、自作じゃダメかとがっかりしましたが、数年たってスピーカーユニット交換時にバッフル後方で声を発したところ「あれ?いい声になるね~」と言われ、ホッとしました
私は、音の「雑味除去」がこのバッフルシステムの目的だと思っています
ついでに、ミラフォニックも、「鏡のように音を写し出す」のではなく
反射板で音を作る、ミラーフォニックシステムなのかもしれない
と、勝手に思っています(笑)
それと、これは偶然の産物でもありますが
音の反射、更にその効果を上げているのが
サブボードによる、「圧縮された音」によるものだと思っています
中高域のコンプレッションドライバーの音圧に合わせる為に
サブボードでウーハーの低域も圧縮したのですが
勢いの付いた音が、ディフェーザーとバッフルの反射効果で
「音の雑味」を取り除き「響きを加え」て
バランスの良いサウンドを奏でています
作った当初はその効果を知りませんでしたが
使い続けて、手を加え続けて、やっとその正体が掴めてきました
Lanshing415と287ユニットを使い
WEのミラフォニックシステムを使って奏でるサウンドは
鏡のように音を写し出しながら、Lanshingの魅力たっぷりに奏でる
人呼んで
WE乱心愚システム(笑)
なかなかのステムだと勝手に思っていま~す
過去の発展途上で書いたブログはあまり参考にならないかもしれませんが
訂正は致しませんのでご了承下さいね