これは、漫画家はた万次郎画伯が犬と暮らす為だけに北海道に移住した、その過程を描いた顛末記です。1993年からビジネスジャンプ上で連載されていて2003年に文庫化もされましたから、ご存知の方も多いと思います。今流行りの田舎暮らし本の先駆けという事も出来ますが、洒落たアウトドア的な感じではなく、あくまでも淡々とした氏の日々の日常が綴られていきます。
ある日突然北海道の田舎に移住しようと決めた作者が、家賃3,500円の取り壊し寸前の一軒家を借りて犬や猫とともに田舎暮らしを始めます。普通、都市に暮らす人が田舎暮らしを始める場合には、いろいろな決心をしたり目的があったり、人生の計画というものがつき物だと思うのですが、作者の中には見事なまでにそんなものが見つかりません。強いて言えば、人ごみが嫌いで人にわずらわされるような生活があまり好きではない作者が、田舎で犬と自分の好きなように暮らしたいということが、そういう生活を始める唯一の理由の様でもあります。
もちろん漫画家という特殊な職業で、ことの顛末を漫画に出来るという事情はあるのでしょうが、普通の人にはなかなかここまで思い切った生活を送ることは難しいでしょう。犬や猫との関り方も独特で、ペットという感じではなくかといってパートナーという感じでもないなんだか同居人みたいな感じで描かれています。
バブル真っ盛りの頃の80年代後半から、バブル崩壊後の90年代前半のある種独特な、緊迫しているようで実はのんびりとしたような空気もよく伝わってくると思います。(北の国からというドラマもありましたね)。田舎暮らししてみたいと思う人にも、犬や猫を買っている人にも楽しめると思います。
ある日突然北海道の田舎に移住しようと決めた作者が、家賃3,500円の取り壊し寸前の一軒家を借りて犬や猫とともに田舎暮らしを始めます。普通、都市に暮らす人が田舎暮らしを始める場合には、いろいろな決心をしたり目的があったり、人生の計画というものがつき物だと思うのですが、作者の中には見事なまでにそんなものが見つかりません。強いて言えば、人ごみが嫌いで人にわずらわされるような生活があまり好きではない作者が、田舎で犬と自分の好きなように暮らしたいということが、そういう生活を始める唯一の理由の様でもあります。
もちろん漫画家という特殊な職業で、ことの顛末を漫画に出来るという事情はあるのでしょうが、普通の人にはなかなかここまで思い切った生活を送ることは難しいでしょう。犬や猫との関り方も独特で、ペットという感じではなくかといってパートナーという感じでもないなんだか同居人みたいな感じで描かれています。
バブル真っ盛りの頃の80年代後半から、バブル崩壊後の90年代前半のある種独特な、緊迫しているようで実はのんびりとしたような空気もよく伝わってくると思います。(北の国からというドラマもありましたね)。田舎暮らししてみたいと思う人にも、犬や猫を買っている人にも楽しめると思います。