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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

負け組ハード列伝 ホビーパソコン編/家庭用ゲーム機編・前田尋之/オークラ出版

2018-11-09 21:42:47 | 書籍・漫画

 こちらは2017年1月に出版された負け組ハード列伝 ホビーパソコン編と家庭用ゲーム機編。著者は近年レトロゲーム関連の本を出版しまくっている、元コナミの前田尋之氏。氏は、これまでレトロハードの歴史について扱ったホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史、家庭用ゲーム機興亡史を出版されていますが、それを補完するようなマイナーハードに特化した内容になっている。今、任天堂ファミコンミニやスーパーファミコンミニの影響からか、レトロゲーム本の出版ブームでラッシュと言えるほど出ていますが、こちらは中でも個人的に優先度の高かった一冊。


 一般の人にもより親しみやすいと思われるのが、負け組ハード列伝の家庭用ゲーム機編。18機種の負け組み(と言われるマイナーハード)が紹介されている。


 レトロゲーム本にしては珍しく、らしくないイラストが表紙となっている。団地内の部屋を想像させるところがどこかノスタルジーをくすぐる。団地に住んだことはありませんが、どうしてなんでしょう。


 紹介されているゲームは、インテレビジョン、アルカディア、アタリ2800、アタリリンクス、高速船、3DO、バーチャルボーイ、プレイディア、ピピン@アットマークなどと有名どころ。ある程度ゲームに親しんできた人ならば、大体知っているのではというラインナップが紹介されている。そのため、超マニアックというわけでもない。個人的にも18台中、10台を所有していたりする。ある意味、今では負け組どころかお宝ハードばかり。


 こちらは、よりマニアックな負け組ハード列伝 ホビーパソコン編。ナイコンさんとか言われて、家庭にパソコンが入ってくる日を待ち焦がれていた人でないとわからないハードが並ぶ。


 この表紙に、ゲーム機やパソコンのハードという内容に関連性の薄いイラストを使用したことについては賛否あるようですが、個人的には綺麗な絵柄で良いと思います。


 ナショナルのJR-100・200、富士通のFM-8、東芝のパソピア、日立のS1、ソニーのSMC-777、ソードのM5、トミーのぴゅう太など負けハードだけれども有名どころが並ぶ。変わったところではファミリーベーシックがホビーパソコンの負けハードとして取り上げられている。負けハード=知名度が低い、マイナーというわけでもない模様。最後には、IBM PCにメガドライブが入ったテラドライブで終わっている。この本にはないけれど、シャープX1にPCエンジンがはいったX1 Twinとか、最後にはホビーパソコン自体がゲーム機に負けて飲み込まれてしまった。これらのハードも欲しい人には欲しくてたまらないお宝ばかり。


 このような負け組みなどという刺激的なタイトルが付いた場合、面白おかしく揶揄して終わりという安易な企画ものも多い。これはさすが前田氏の著作だけあってそうはなっていない。負け組みハードとは言っても、当時は話題となったり、熱烈に恋焦がれたりして輝きを放っていた。あらためてスポットを当てることにより、その頃の輝きをもう一度再現しようとしているようにも感じる。表紙の団地の窓から見える青い空に何か強烈なノスタルジーを感じるのは、それを表しているのかもしれません。ということで、この本のタイトル、この表紙に何かを感じる人にお勧め。

参考:負け組ハード列伝 ホビーパソコン編/家庭用ゲーム機編・前田尋之/オークラ出版

べーしっ君 完全版・荒井清和/立東舎

2018-11-03 22:28:36 | 書籍・漫画

 べーしっ君 完全版は、80年代~90年代にかけてアスキーの雑誌に連載されていた荒井清和氏の4コマ漫画を、完全版として一冊にまとめたもの。2016年に立東舎より発売されました。べーしっ君自体は、リアルタイムにはアスキーより全4巻でコミック化されている。


 べーしっ君の始まりは、元々は当時ゲームよりだったアスキーのパソコン誌ログインに連載されたのが最初。完全版では、年代別に分けて収録されている。84年の7月より掲載されているのだが、月刊誌ログインのみということで84年には6本しかない。1986年6月6日にはファミコン通信がログイン内の一コーナーより独立して創刊。同じ頃にはMSXマガジンにも登場している。1988年7月15日号からログインが月2回刊化、1991年7月12日にはファミ通が週間化しており、それにともなって加速度的に作品数も増えている。連載終了は1997年と長きにわたってアスキーの雑誌を代表するマスコット的なキャラでもあったため、完全版も結構な厚さになっている。


 完全版と銘打ってはいるが、単行本などに収録されていた短編が入っていないなど惜しい点もあるみたい。定価が1,700円と漫画としては結構高めなため、なかなか購入に踏み切れなかった。ただし、収められた内容の濃さはそれ以上のものがあると思います。


 もともとパソコン誌に連載されていたので、初期のべーしっ君はパソコンネタが中心。時折、アイドルなどの時事ネタや、ゼビウスなどのアーケードネタが挟み込まれている。


 ファミコンがブームの兆しを見せ始め、ファミ通が創刊されてからはいっきにファミコンネタが中心となる。


 個人的には、MSXユーザーだったのでMSXネタが一番刺さる。


 その後もコンシューマーの進歩に合わせてゲームボーイ、メガドライブ、PCーエンジン、スーパーファミコン、プレイステーション、セガサターンとべーしっ君の世界は広がっていく。


 ときめもやバーチャファイターなどその時々の流行のゲームが取り上げられている。初期のパソコン少年だったマニアックなべーしっ君しか知らない身としては、結構新鮮な感じがする。読む前は、べーしっ君って懐かしいけど、今さら4コマ漫画をそんなにたくさん読めないなあという感想だったのだが、実際に読んでみると8ビットパソコンからファミコン、16ビットのパソコンやコンシューマー、32ビット機やポリゴンの全盛時代と、日本のコンピュータ史、コンシューマ史、ゲーム史を貫く大河ドラマとして読めてしまうことに気付いた。ああ、あの頃、こんなだったなという再発見に満ちている。少なくともこのようなゲーム漫画は他にはない。


 連載終了後の2003年には、たのみこむの企画で受注生産が決定してべーしっ君をOVA化した四コマアニメのべーしっ君 DVD①が発売された。


 このOVAの一番の売りは、べーしっ君に古谷徹氏、べーしっ君の父に加藤精三氏と、巨人の星親子コンビを起用している点。べーしっ君は巨人の星のパロディという側面をもっているので、これが実現しなかったら、このOVAの価値が半減していたかも。古谷氏がよく引き受けてくれたなという感じもしますが、古谷氏はパソコン誌のインタビューにて、MSXユーザーだったことを明かしており、PCマニアでもあるため特に抵抗感はなかったのかも。すぽーんとかすぽぽぽーんなど、べーしっ君独特の擬音も、古谷氏がセリフで再現してくれています。声優の加藤精三氏がお亡くなりになった今となっては、二度と実現しない企画なので、そういった意味でこちらのDVDも永久保存版となっている。


 ということで、近年買ったレトロゲーム本としては、これがNO.1という感想でした。ログインやファミ通、MSXマガジンの読者だった方だけでなく、80年代~90年代のゲームで育ったすべてのゲーム好きの本棚に。

参考:べーしっ君 完全版・荒井清和/立東舎、べーしっ君 四コマアニメDVD・アスキー/ネオプレックス・エンジン、Wiki べーしっ君、アスキー、ログイン、ファミコン通信の項、蘇るPC-98伝説 永久保存版

チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム・山下章/電波新聞社

2018-11-01 03:11:19 | 書籍・漫画

 こちらは、80年代当時のパソコンゲームを攻略・紹介した、攻略本の走りとも言えるチャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム。発行は1985年で1987年あたりに版を縮小した再販版も発売されており、2003年にもリクエストにより復刻されている。チャレアベはどれも高いのだけれども、中でもこの最初の号はプレミア価格が付いている。


 チャレアベは、次号よりRPGが加わってチャレンジパソコンAVG&RPGとなり~AVG&RPGⅢまで持っているのだけれど、どれも版の小さな再販版か2003年の復刻版だった。で、これはなんと1985年の発行の初版。別にオリジナルにこだわりはなくて、綺麗な2003年の復刻版が欲しかったのだけれど、手に入っただけでも良しとしたい。


 再販版ではないので、裏表紙にはデゼニワールドの広告が。


 画面写真が並べられ、その横に解説が付いている。チャレアベらしいレイアウト。それ以降の攻略本と異なり、読み物としても楽しかったのが最大の特徴だと思う。この当時、ナイコンさんも多かったので、読むだけで遊んだ気になれるこの本は貴重だった。


 ハドソンのサラダの国のトマト姫。後にファミコンにも移植されていました。初期ハドソンはまずパソコンゲームでゲームメーカーとしての知名度、認知度を獲得した。


 T&Eソフトのスターアーサーシリーズ。T&Eソフトもパソコンゲームの世界では、中心的なソフトハウスだった。


 チャレンジアドベンチャーゲームなのだけれど、このころからRPGがヒットの兆しを見せていたためRPGも代表的なものが少しだけ紹介されている。80年代のパソコンRPGといえば、外すことのできないハイドライド。


 後にテトリスで有名になったヘンクロジャース氏が作った日本初の本格的なRPG、ザ・ブラックオニキス。


 再販版や復刻版ではないので、綺麗なものではあるのだけれど、紙質が変色して黄色くなっていたのは仕方ない。ただ、初版ならではのメリットとして、当時ものの広告もそのまま掲載されていた。これはフィギュアと模型を使ったデーモンクリスタルの広告。元ネタのドルアーガの塔やザナドゥでもフィギュアやジオラマを広告に使用していた。これがまたかっこよかった。


 エニックス、T&Eソフトの広告。これ以外にも電波新聞社の自社製ソフトや出版物(オールアバウトナムコなど)の広告が。


 1985年発行ということで、1985年に発売されたMSX2対応のソフト、レイドックの広告が掲載されている。この作品のコピーは“魅せてあげよう、1ドットのエクスタシー”。MSX2のハードスクロール機能を最大限に生かしており、デパートの家電売り場でその滑らかさに目を見張ったものでした。


 チャレンジ!!パソコンAVG&RPG 2は、電波新聞社より1987年に発売されたチャレンジ!!パソコンAVG&RPGの第二段。著者は、私に解けないAVGはないの言葉で有名になった山下章氏。最初にチャレンジ!!パソコンAVGという書籍が発売されて、その後にRPGが人気となったためチャレンジ!!パソコンAVG&RPGとタイトルが改められた。


 2003年に復刊されていますが、こちらは1987年の当時もの。さすがに紙質は変色してくすんでいるけれど約30年前のものとしてはなかなか綺麗なものでした。


 第二弾となる今号では、ザナドゥシナリオⅡ、ロマンシア、メルヘンベールⅡ、太陽の神殿、覇邪の封印、ウィングマン2、ブラスティ、アルファ、カサブランカに愛を、ウルティマⅢと10作が収録されている。号を追うたび攻略が詳しくなって、収録されるゲームの本数が減少するという傾向が見られる。


 第一作、第二作目くらいまでは、わりと自力や読者からのハガキなどからゲームのヒントを出すという感じだったが、この辺りからゲームメーカーの協力が入って、設定集や資料などが豊富に収録されるようになってくる。この当時としては、そもそもゲームの攻略本というもの自体が希少で、チャレアベ第一弾の頃はゲームメーカーも攻略本が宣伝になるとはまだ気付いていなかった。ある意味この書籍がその道筋を付けたといっても過言ではないでしょう。


 近年だとレトロゲーム本が大流行ですが、なんといっても当時ものそのままなので、収められた情報量や熱量が全然異なる。今となってもパソコンゲームの資料本としては、これに変わるものがない。


 当時のパソコン誌もオークションやショップなどで高値を付けて売られている。当時の記事そのものもですが、広告なんかが絶妙に懐かしいんですね。このチャレアベもなかなか安く買うことは難しい。最近では、当時のパソコン関連のものはなんでも高騰しています。


 もうひとつのトピックとして、今号は表紙がファンタジーのメタルフィギュアになっている。こういうのを見て、メタルフィギュアが欲しくなったものでした。この時期、RPGという言葉が一般的になってきた頃だったため、RPGっぽいものとかファンタジーっぽいものに凄く興味を引かれた。


 ということで、とっても懐かしい山下章氏のマイコンBASICマガジン別冊 チャレンジパソコンアドベンチャーでした。欲しいという需要は強いと思いますので、ぜひまた再販して欲しい一冊だと思います。


参考:チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム、チャレンジ!!パソコンAVG&RPG 2・山下章/電波新聞社、株式会社スタジオベントスタッフ公式HP

ファミコン通信創刊号・カドカワ/エンターブレイン&蘇るファミコン必勝本(TJMOOK)・宝島社

2018-10-23 05:46:34 | 書籍・漫画

 ファミコン通信創刊号は、カドカワ/エンターブレインより、2016年に発売された雑誌。いわゆるペーパーバックと呼ばれる種類の本で、オンデマインドという形式で発売された。オンデマインドとは、注文を受けてから印刷するという形式の出版方法。在庫を持たなくても良いということから、通常の出版という形より出版社側にリスクが少なくてすみ、いろんな要望に答えやすいということみたい。この本は、そのオンデマインド方式を使って出版されたファミコン通信の創刊号ということになる。


 次に紹介するファミコン必勝本は復刻版ということで、当時の記事を抜粋して編集されていたが、こちらは当時の創刊号をそのまま出版している。ファミ通創刊号は、以前雑誌の付録として縮小版が出されたことがあった。こちらは、それを付録ではなく新しい本としてフルサイズで出版されたという違いがある。付録の復刻版ももっていたはずだが、見当たらない。本棚に保存するという意味では、ミニサイズではないこの本の方が向いているでしょう。


 Amazonのレビューで紙質がとか印刷の質が・・・と書かれていて、評価も星★★☆~と微妙だったため、なかなか手が出なかった。ただ当時の記事そのままのものを手に入れることができる機会とは限られているため、売っているうちに入手しておこうということで手に入れた。個人的には、紙質も印刷の質も気にならない綺麗なものだと感じた。


 もうひとつ評価が低い理由として、権利関係の問題からか当時の広告が削除されていること。広告のあった場所には白抜きでファミ通の文字が入れられおり、これはちょっと気分を損なう。広告こそが懐かしいと思うのだけれど、そこが一番の惜しい点。同じ理由からか、芸能人のインタビュー記事も白抜きにされていて、肖像権などの問題もあるのだろうけど中途半端だとは思った。


 とはいえ、それ以外の記事は綺麗に復刻されており、読んでいて不満はなかった。こちらは当時のPCで話題となっていたザナドゥの記事。ファミコン誌とはいえ、ファミ通創刊時だとまだまたPCゲームの存在感は健在で、無視はできなかったのか。


 ファミ通でおなじみゆるい読者欄も再現されている。当時は、ゲーム雑誌もそんなに何冊もは買えなかったので、ゲーム記事を読んだ後、だらだらと読者欄を読み四コマ漫画を読んで、最後まで味わいつくすのが楽しみだった。後、ファミ通といえば、お馴染みのガバスも創刊号より登場している。


 以上のように復刻版とはいえ、幾つかの欠点は存在しています。とはいえ、当時の創刊号そのままを復刻してくれる企画と言うのは、貴重だと思いますので応援したい。オンデマインドという形式をもっと活用して、より様々な復刻企画が出てくることを願います。


 蘇るファミコン必勝本は、2017年4月に宝島社より発売されたファミコンムック本。1984年~1998年にJICC出版局(宝島社)より発行されていたファミコン必勝本の復刻企画本になります。ここ数年ほどファミコン本バブルで、次々にファミコン本、レトロゲーム本が発売されていますが、どうせ買うならば当時の熱気を再現したものが良いということでこちらを購入した。


 さまざまな復刻本が出ていますが、この本の特徴としては当時の記事をサイズもそのままに掲載している点。個人的には、当時ファミ通は読んでいたけれど、ファミコン必勝本はあまり読んではいなかった。そのため、懐かしさもそれなりなのですが、やはり当時の記事そのままというのは、便乗して企画された下手なレトロ本には太刀打ちできない臨場感があると思います。


 堀井雄二氏のインタビュー記事や、ウィザードリィに力を入れていた必勝本らしく、ウィザードリィ関連の記事も掲載されている。欠点としてはもともとあまり厚い本ではないということもあって、当時と同じのサイズの記事をそのまま載せているため、復刻された記事の量は少なめ。後半部分では、当時の広告や攻略本、紙面に登場したゲストなどを紹介する企画になっている。


 モノクロのページでは、読者欄や当時連載されていたエッセイなどの紹介も。ポケモンで有名になった田尻智氏のパックランドでつかまえても、この本だったんですね。サブカルに強かった宝島社らしい特徴と言えるかも。


 ベニー松山氏のウィザードリィ小説、隣り合わせの灰と青春、風よ。龍に届いているかもこの本から。ファミコン誌が数多く発行されていたなか、各社それぞれ工夫をして紙面に特徴を出していて楽しかった。


 宝島社は、ファミコン必勝本の前に3冊のファミコン攻略のムック本を発行していた。これが好評だったことから、ファミコン必勝本が生まれた。この頃は、ファミコン関連の本だったら何でも売れた、出版社にとってもゲーム会社にとっても夢のような時間だったんでしょう。


 ファミコン必勝本発の数々の攻略本も紹介している。かなりの数に見覚えがある。


 と言うことで、ファミコン必勝本の読者だった方、読者でなくても当時の臨場感を味わって見たい方にお勧め。レトロゲームブームに便乗して発売された下手な企画本よりも、当時ものそのものはやはり込められた熱量が違います。


日本懐かし夏休み大全・辰巳出版

2017-07-22 04:16:53 | 書籍・漫画

  日本懐かし夏休み大全は、日本懐かし大全シリーズが好調な辰巳出版より、昨年2016年に発売されたムック本。この懐かし大全は、(仮)の状態で予告されてから発売まで数ヶ月はかかるのですが、こちらはかなりのスピードで発売されました。夏休みという時期をねらった企画だったと思います。季節的にちょうどよいので紹介します。


 これまでの懐かし大全では、レトロ食品自販機だとか10円ゲームだとか、カセットテープ、アイス、インスタント麺など、ニッチな隙間を狙って企画されたシリーズでしたが、こちらは夏休みということで、より広い層にアピールする一冊になっています。特別編ということなのか他のシリーズ違って版が大型で、ページ数も100ページ足らずと少なめ。価格も780円とかなり安い。書店の店頭に置いてあったら、懐かし大全シリーズを知らない人でも思わず手にとってしまいそうな一般性があります。


 内容は、70年代~80年代あたりの小学生位の年代の夏休みを広く扱っている。海水浴、プール、山、キャンプ、夏祭り・・・。夏休みの風景というものは、いつの時代も変わらないと思いますが、風物詩のひとつとして登場してくる商品郡が、そのあたりの年代に焦点を絞っている。


 夏休みの友。毎日少しずつ進めていく形式でした。毎日の天気なんかも書かなければならなかったため、溜めてしまうと後で困った。自由研究やら工作などもやりました。


 夏の定番、風物詩ともいえる商品郡。CMがいかにも夏という感じがして印象的でした。金鳥の蚊取り線香などは、現在でもほぼ同じものが売られているのですけどね。


 冷蔵庫に麦茶などを冷やしてあったアイスポット。家にあったのは、真ん中のオレンジのやつ。今はペットボトルでしょうが、この当時はこれとカルピスが定番だった。


 当時のアイスから、家庭で作るシャービック、ゼリーエース、フルーチェ。雪印の宝石箱は、掲示板の懐かしい話題では必ずといってよいほど貼られる定番。それだけインパクトがあったのでしょう。


 ビン入りのジュース、スターウォーズ、スーパーカーなどのコーラの王冠。王冠の裏がめくれるようになっていて、そこにイラストが書かれていて、集める楽しさがあった。


 朝の6時半には、近所の広場や学校に集まってラジオ体操。自宅に帰ってから朝の子供劇場でアニメを見た。


 カブトムシの飼育セットと、今は珍しい昆虫採集セット。今では、安全面から売られることのない玩具のひとつ。やはり今と比べると、おおらかな時代だったんでしょう。


 薄い本なので、掲載されている商品数が少なかったり、夏休みに関する思い出やエッセイなどの記事も少なかったりと、喰い足りない部分はあります。しかし、リーズナブルな価格ですし、このようなワンテーマに沿って懐かしものを集めてくれたムックは、それほど多くないと思いますので、この表紙やタイトルにビビットくる人にはお勧め。

参考:日本懐かし夏休み大全・辰巳出版