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こちらは、1997年に日本放送出版協会より出版されたNHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防。1995~96年にNHKで放送されたNHKスペシャル 新・電子立国の書籍版になります。ゲーム関連の本が出版される際に、それは「ポン」から始まったに次いで参考文献として多く使われている一冊になると思います。
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ちなみに放送された新・電子立国自体は、さがせば動画サイト等で見ることもできます。その書籍版であるこれはブックオフなんかの100円コーナーなんかにおいてあることも多いのですが、狙って探せるものでもないということで入手して置きたかった。
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バブル崩壊後の長期不況で、日本の産業が曲がり角になって、次に来るのはコンピュータや半導体関連だという機運が高まっていた頃に放送されたシリーズで、全6巻出版されている。その中でも特にビデオゲームに焦点を当てた巻が、第4巻ビデオゲーム・巨万の攻防ということになる。
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テレビ放映されたものの書籍版なので、専門書のように詳しいというわけではない。おそらくテレビ栄えするように脚色も加えられていると思います。でも、詳しくない人にも基本から順にテレビゲームビジネスの成り立ちについて解説をしてくれている。
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電子立国のDVDも欲しいけれど、ばら売りはしてない模様。6巻セットだと結構な金額となる。
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それでも公共放送という信用と機動力を生かして、アタリ社のノーラン・ブッシュネル氏、任天堂USAのハワード・リンカーン氏、スペースインベーダーの西角友宏氏、任天堂の宮本茂氏など、そうそうたるメンバーが登場し、ゲームの偉人たちのインタビューが納められていますので、やっぱり資料としても一級品であるし超貴重。
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この当時としては、ビジネス書の一種として読まれたのでしょうけれど、今となってはコンピュータ史、ゲーム史をより詳しく知るために必携と言える一冊なっているでしょう。ゲーム好きなら資料として抑えておきたい一冊。
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パーソナルコンピュータ博物史/京都コンピュータ学院KCG資料館(コンピュータミュージアム)は、70年代から90年代にかけての日本のコンピュータ史を簡単に紹介したハンドブック。京都コンピュータ学院のKCG資料館に保存されている実機の写真を元に、名機と呼ばれる数々のコンピュータがカラーの写真とともに紹介されている。
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京都コンピュータ学院KCG資料館や京都情報大学院大学が著者、監修ということからもわかるように技術寄りのお堅い本であり、コンピュータを学ぶ学生が、コンピュータの歴史を知るために書かれた教科書(ハンドブック)のような作りになっている。よって、懐古成分は薄め。まさに今これからコンピュータを学ぼうとする、今の学生に向けたような内容になっている。
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レトロパソコン資料館として、京都コンピュータ学院のKCG資料館に保存されている実機の数々がカラー写真で紹介されており、レトロパソコン情報館として、8ビットの代表的な機種が取り上げられている。それだけではなく、周辺機器や発展の歴史、代表的なCPUまでが取り上げられ紹介されている。
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学生のためのハンドブックと書きましたが、それほど理系の学生でないとわからないような専門的なことが書かれているわけではない。ごく初歩的な、コンピュータに最初に触れる学生のための入り口みたいな感じで、素人にもわかりやすい。
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マイナーハードなどを集めた書籍とは異なりますので、それほどマニアックな内容というわけではない。ただ、教科書のような作りということで、懐古本とは切り口が異なっていて面白い。まさに今これからコンピュータを学ぼうとするひとのための、さわやかな青春の書というような感じがします。
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さりげなくMZ-1500なんかが掲載されており、これはファミコンのディスクシステムと同じクイックディスクを使用して販売価格を下げていた名機でした。ああこれも歴史のひとつとなったのだななんて思わされます。
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日本が電子立国なんて呼ばれていた時代の遺産が残されている。
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ということで、懐古本ではないレトロコンピュータの書籍ということでコンピュータの歴史、成り立ちを知りたいという方にお勧め。価格も手ごろですし、レトロや懐古趣味というフィルターを外して見ると、また違ったものが見えてくるような気がします。
参考:NHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防・日本放送出版協会、パーソナルコンピュータ博物史/京都コンピュータ学院KCG資料館(コンピュータミュージアム)、京都情報大学院大学(監修)・講談社