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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

熱血コロコロ伝説Vol.3・小学館

2007-08-29 23:48:52 | 書籍・漫画

 こちらは、 コロコロ30周年を記念して現在刊行されている、大人のコロコロコミック第5弾の熱血!!コロコロ伝説Vol.3


 今回は、1981年-82年版となっています。藤子不二雄A氏『怪物くん』と、のむらしんぼ氏の『とどろけ!一番』のミニ・コミックが別冊付録として付いています。ホビー史的には、FC前夜で“G&W”や“FLゲーム”などのLSIゲームと、ガンプラが流行っていた時期になります。


 今回の目玉は、表紙や別冊にも登場している『怪物くん』、『忍者ハットリくん』などの藤子不二雄A氏の作品と、受験漫画『とどろけ!!一番』になっています。


 怪物くんやハットリくん自体は、オリジナルは1960年代に発表されTVアニメ化もされていた古い作品なのですが、ちょうどこの頃(80-82)にリバイバルされて、それにあわせて新たにTVアニメ化もされていました(ハットリくんの新アニメは81-87)。この時期は、パーマン、21エモン、エスパー麻美などもあわせて、藤子作品が次々とリバイバルされていた頃でもありました。『ドラえもん』初の長編映画“のび太の恐竜”(80)のヒットにあわせて、藤子不二雄人気が盛り上がっていた時期だったのだと思います。この後ドラえもんの長編映画は、シリーズ化され毎年恒例のものになりました。また、ドラえもんにFCが登場することはありませんでしたが、TVゲームやG&W、ガンプラ、ラジコンなど、子供向けのホビーが当時の流行にあわせて作品によく取り上げられていました。それ以外にも『まんが道』(77-82)や、『ハムサラダくん』(79-80)といった、2人の自伝的な作品も発表されていました。


 当時のものをそのまま縮小したミニコミック付き。


 それ以外の作品としては、超人キンタマン(立石佳太)、ロボッ太くん(とりいかずよし)、花の菊千代(赤塚不二夫)、ムツゴロウが征く(川崎のぼる)、釣りバカ大将(桜田吾作)など、今から考えると随分豪華な執筆陣の作品群が並んでいます。この中でも特に印象深いのは、なんといっても『つるピカハゲ丸』ののむらしんぼ氏による『とどろけ!一番』でしょうか。これは多分にゲームセンターあらしの影響を受けて登場してきた作品で、主人公“轟一番”が挑戦、攻略する題材をゲームやミニ四駆ではなく、なんと“受験勉強”に選んだ異色作です。書いても磨り減らない幻の『四菱ハイユニ』を武器に、特訓を積んで同時に2枚の答案を解答したり、手が見えなくなるほどの速度で答案用紙に書き込むなどの、(とんでもない)必殺技を駆使して受験勝負に挑んでいきます。終いには『四菱ハイユニ・マグナムショット』と叫んで、相手に鉛筆を投げつけたりしてます。受験の攻略といっても、暗記だの勉強法だのといったものはなく、ゲームセンターあらしが必殺技を駆使してゲームを攻略していたのを、ちょうど勉強(受験)に置き換えたような感じになっています。とんでもない漫画ではあるのですが、とてつもないインパクトで、ある意味『東大一直線、快進撃』とならんで勉強・受験漫画の金字塔的な作品だといえるでしょう。またこの頃は、ちょうど受験競争の過熱による子供の塾通いが、話題になりはじめた時期だったのかもしれませんね。


 ということで、残念ながら付録に『四菱ハイユニ』は付いていませんでした。またFC前の時期ということもあって、(ガンプラは『コミック・ボンボン』の独壇場でしたから)流行したホビーの特集記事がなかったのも、ちょっともの足りなかったかも。ただこの頃はゲームセンターあらしの絶頂期でもありますし、『怪物くん』、『ハットリくん』、『ドラえもん』、『21エモン』と4本の藤子作品も収録されていますので、この頃のコロコロコミックの勢いは十分に感じることができます。この頃は、ちょうど団塊Jr世代が小学生くらいにあたりますので、子供が非常に多い時期でもありました。そんな時代の熱気は封じ込められているように思います。



別冊宝島・僕たちの好きなTVゲーム・宝島社

2007-08-05 15:57:08 | 書籍・漫画
 これは、宝島社より2003年に出版された別冊宝島『僕たちの好きなTVゲーム』シリーズです。主にFCなどの8ビット機を中心とした“80年代懐かしゲーム編”、SFC、PSなど次世代機を中心とした“90年代懐かしゲーム編”、ウィズやドラクエなど定番のRPGをメインにした“熱中RPG編”となっています。これ以外にも懐かしのアーケードをメインにしたものも出ていました。この2003年という年は、83年にFCが発売されたことから生誕20周年にあたり、様々な展示会やイベント、FCソフトをコンプリートした書籍の出版などレトロゲーム人気が盛り上がっていました。ということで、これもそんな時期に出版されたもののひとつですね。

 構成としては、年代別に代表的なヒット作を1ページごとに取り上げてゆくつくりになっています。“80年代懐かしゲーム編”では、巻頭カラーで周辺機器なども取り上げられていて、80年代当時に起こったFCブームという現象を大まかに俯瞰できるようになっています。ゲーム専門誌ではなく別冊宝島という一般誌ですから、それほどマニアックな記述はなく、あくまでもゲームを通して時代を振り返るという趣向でしょうか。ドンキーコングから始まって、マリオ、パックマン、ゼビウス・・と定番を年代順に抑えてあり、それ以外にも高橋名人、TVゲームの噂、FC以外のハードのネタなど、当時の世相がわかるようになっています。最近出版された『80年代こども大全』では、それほどTVゲームに関してページが割かれていませんでしたが、逆に言うとTVゲームに関しては特集本が3冊も出版できるほど(大きなブームで)、別格であったともいえるのでしょう。レトロゲームに興味が深い層は、あの当時FCソフトをコンプリートした豪華本を買ったでしょうから、こちらはあくまでも一般の人(ライトな層)が、懐かしさのあまり手に取ることを狙ったものだと思います。

 芸が細かいなと感心するのは、“80年代懐かしゲーム編”では表紙がFCとFCソフト、“90年代懐かしゲーム編”ではSFCとSFCソフトになっているのですが、FCの方は畳敷きの上に置かれており、SFCの方はフローリングの床の上に置かれています。FCの頃は居間においてあるTVに繋いで、親の目を遠慮しながら遊ぶといった感じでしたが、SFC、PSの頃になると、(バブル期ということもあり)クーラーの効いた部屋で個人所有のTVに繋いでいたというイメージでしょうか。ほんの10年ほどの間に、結構な変化があったということに思い当たり、こんなところからも世相がわかって面白い気がします。またFCブームは、ある意味RPGブームでもあったわけで、ドルアーガより始まって、ドラクエ、ファイナルファンタジー、メガテン、ウィズ、ゼルダと、それだけで1冊特集が組めてしまうほどブームであったということも、あらためてわかります。FCソフトは今でも普通に売っていますし、レゲー関連の書籍も普通に売っていますので、情報としては(懐かしいというより)食傷気味な部分もありますが、当時の世相を振り返るという意味では、まだまだ有効なのかもしれませんね。

 ということで2003年に出版されたシリーズなのですが、これ現在でも再販されているようで“80年代懐かしゲーム編”などは書店においてあります。『80年代こども大全』と一緒に手に入れれば、より当時の世相がわかりやすくなるかもしれません。たまには、こういう一般向けのライトなものも、わるくはないと思います。

コロコロ伝説Vol.7&80年代こども大全・小学館/宝島社

2007-08-02 21:14:02 | 書籍・漫画
 現在小学館より発売中の『熱血!!コロコロコミック伝説VOL.7』と、宝島社の別冊宝島『80年代こども大全』です。今回の『コロコロ伝説VOL.7』は、1989~90年度版になっていて、のむらしんぼ氏の『つるピカハゲ丸』と、徳田ザウルス氏の『ダッシュ四駆郎』がミニコミック別冊として付属しています。

 今回の売りは、表紙にもなっているダッシュ四駆郎とミニ四駆のようです。個人的に知っているのは、ダッシュ四駆郎、つるピカハゲ丸、ドラえもん、ビリ犬なんでも商会、救世主ラッキョウくらいでしょうか。巻頭のカラーページは、当時のミニ四駆の大会や改造の記事復刻となっていて、この頃はとにかくミニ四駆が流行っていたということを実感させてくれます。それ以外には、ラジコン漫画、トイレの花子さん、キョンシーなどが時代を感じさせてくれるでしょうか。『つるピカハゲ丸』は、かなりのヒット作だったようで1985~95年まで連載が続いており、1988年に『つるピカハゲ丸くん』のタイトルでアニメ化もされています。個人的には、のむらしんぼ氏と言えば“四菱ハイユニ”の『とどろけ!一番』ですが。おそらくゲームセンターあらしの次VOL.3の目玉は、『とどろけ!一番』だと思いますので、付録としてぜひ“四菱ハイユニ”が付いてくることを期待したいと思います。小林よしのり氏の『救世主ラッキョウ』は、初め月刊ジャンプ誌に連載されていたものですが、大ヒットした『おぼっちゃまくん』の勢いでコロコロの方に移ったのでしょうか?私がこの当時読んでいたのは、週刊ヤングサンデーに連載されていた『厳格に訊け!』の方でしたね。

 別冊宝島『80年代こども大全』の方は、子供の間で80年代に流行した玩具を追うことで、一つの時代を浮かび上がらせる趣向になっています。特集されているものから、年代順に(1980~)ルービックキューブ、ゲームウォッチ、ガンプラ、チョロQ、(85~)キン消し、ゾイド、ビックリマン、トランスフォーマー、SDガンダム、(86~)ミニ四駆、聖闘士星矢、(87~)オマケシール、(88~)カードダスとなっています。この手の本にはありがちですが、ゲームウォッチは取り上げてFLゲームなどは一切取り上げてないなど、一般向けに広く浅く紹介するという形になっています。そのため、記述に少し物足りない面もあります。また別冊宝島では、すでにファミコンやTVゲームを扱ったもの(『僕たちの好きなTVゲーム』)が発売されているため、TVゲームにも簡単にしか触れられていません。巻頭記事としては、『タミヤの前ちゃん』と『メカニックマン』のインタビューが掲載されています。ミニ四駆ブームのながれとしては、前段階としてラジコンのブームがあり、(それらは高価だったため)本体とモーターのみの安価な玩具として、ミニ四駆を売り出したところ大ブームとなったようです。また高橋名人をヒントにして、ミニ四駆世界の“ヒーロー”や、全国大会、キャラバンなどが仕掛けられていったようです。

 個人的には、電子ゲーム&ガンプラ→FC&MSX(PCゲーム)というながれで80年代を過ごしましたので、ミニ四駆やゾイド、トランスフォーマーで遊ぶことはありませんでした。(このミニ四駆世代は、今の20代後半~位になるのでしょうか?)ということで『熱血!!コロコロコミック伝説VOL.7』の方は、ミニ四駆に熱中していた世代向け、別冊宝島『80年代こども大全』の方は、80年代にこどもだった全ての世代向けにという感じでしょうか。特に『80年代こども大全』の方は、現在書店に並んでいると思いますので、パラパラと立ち読みするだけでもお勧めしておきたいと思います。

超合金大百科・ジャンボマシンダー大百科/(斉藤和典コレクション)・誠文堂新光社

2007-07-14 21:45:19 | 書籍・漫画
 これは誠文堂新光社より発行された、斉藤和典コレクション①超合金大百科と、③ジャンボマシンダー大百科です。著者の斉藤和典氏とは、『UFO仮面ヤキソバン』などを手がけられた電通のCMプランナーにして、有名な玩具のコレクターさんだそうで、これ以外にも②ポピニカ大百科や、④変身サイボーグ大百科、⑤~⑦ウルトラソフビ大百科1-3などを出版されているようです。写真右側は、SFC版のゲームソフト『UFO仮面ヤキソバン』

 初版の日付は1996年になっていますので、『なんでも鑑定団』等の影響でブリキの玩具、ソフビや超合金など、古い玩具がプレミア価格で取引されているのが一般にも知られ始めた頃ですね。90年代の後半からは、超合金からは『超合金魂』という新たな新シリーズが生まれたり、古いソフビが復刻されたり、FCソフトにプレ値が付いて売られ始めるなど、“復刻・レトロブーム”とでもいうべき現象が起こりました。『ミクロマン』などの古いシリーズも続々と復活し、対象年齢15歳以上という玩具が発売されて、大人が玩具を買っても不思議ではないという流れが生まれました。この書籍は、それらの初期に発売されて、古い玩具ブームや復刻ブームに火を付ける役割を果たしたもののうちの一冊と言えるでしょう。それにしても90年代以降、少子化の影響もあってか、レトロ物だけでなくフィギュアなど大人向けの玩具や雑誌が、あっという間に市民権を得てしまったような感じですね。

 この本は基本的に氏のコレクションが発売順に収められているのですが、超合金のほうは、わりとおなじみで見覚えがある物が多いです。『マジンガーZ』、『グレート』から始まって、『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』、『ライディーン』、『仮面ライダーアマゾン、ストロンガー』と有名どころが並びます。中期以降は大型のDX版とスタンダード版、(5体で一組)戦隊もの、合体する大型のものなど、子供番組の進歩、超合金の進化が見れる様になっています。個人的に新鮮だったのは、どちらかというとジャンボマシンダー大百科の方でした。ジャンボマシンダーといえば、有名な『マジンガーZ』、『グレートマジンガー』のイメージばかりがつよいですが、それ以後も『グレンダイザー』、『ゲッターロボ』、『ウルトラマン』、『レオパルドン』や『ダイデンジン』、『ゴライオン』、『ゴッドマーズ』など、ずっと発売が続いていたことがわかります。(正確にはジャンボマシンダーではないのでしょうが、ダンバインまである)。それにしても、私はプレ値でソフビや超合金を買うことはないのですが、今これらの値段の総額ってどれらいになるのでしょうね。

 これらの本に限らず書店や図書館にゆくと、古い怪獣ソフビやブリキのロボットなどの写真集が置いてあります。もうそれらは、単なる玩具ではなく骨董品や美術品のような扱いを受けているようです。博物館や、図書館のような静かな場所で、こういうものをのんびりと眺めてみるのも、たまにはよいかもしれませんね。※講談社サイトの超合金・ジャンボマシンダーの開発者・村上克司氏のインタビュー記事

熱血コロコロ伝説Vol.2・小学館

2007-06-26 22:24:37 | 書籍・漫画

 こちらは、コロコロコミックの30周年を記念して小学館より発刊された熱血コロコロ伝説Vol.2


 熱血コロコロ伝説は、1978-1998年までの20年間分のコロコロコミックを、2年毎に全10巻で復刻してゆこうという企画です。今回発売されたのは、1979-1980年度版。目玉はやっぱりゲームセンターあらし。今回掲載されている主な作品は、ドラえもん、新オバQ、パーマンなどのコロコロの顔とも言える藤子作品のほかに、ゲームセンターあらし、あさりちゃん、おじゃまユーレイくん、名探偵カゲマン、アカンベーなど。


 ミニ単行本として、ゲームセンターあらしと金メダルマンが付いています。創刊号についていた、ミニキーホールダーは今回は無し。


 こちらが金メダルマン。当時人気があったのでしょうか。よくわかりません。
 

 今回めくってた驚いたのは、昔コロコロで紹介されていた電子ゲームの記事が、巻頭カラーで復刻されていたこと。玩具メーカーと組んで、子供向けのブームを生み出してきた事もコロコロの特徴の一つでしたので、この企画はアリだと思います。この後もミニ4駆、ガンプラ、FC、ラジコンなどを取り上げていただきたいですね。※ただし電子ゲームの記事は3ページ足らずですので、これを目当てに買うのは止めたほうがよいと思います。


 1979年といえば、ポスト・インベーダーの座を狙って、ナムコより『ギャラクシアン』が発売された年にあたります(それ以外には、アストロファイター、ギャラクシーウォーズ、オズマウォーズ、シェリフなど)。翌80年には、パックマン、ラリーX、ムーンクレスタ、クレージークライマー、バルーンボンバー、平安京エイリアン、ミサイルコマンドなどが発表されていますので、ここでいっきにゲームの多様化が進み、ゲーム文化が花開いた年だといえるかもしれませんね。インベーダー、ギャラクシアン、パックマン風の電子ゲームが次々と発売されて、あの『ゲーム&ウォッチ』が発売されたのもこの年でした。ゲームセンターあらしは、この時代の波に乗って大ブームになりました。この当時、小中学校はゲームセンター出入り禁止ですし、攻略本なども存在しませんので、新しいゲームの情報はあらしより仕入れていました(あらしには詳細な攻略記事があるわけではなく、たいてい必殺技で100万点を出してしまうので、あまり参考にはなりませんでしたが)。コタツの中でどの電子ゲームをお年玉で買おうかと、何度も繰り返しコロコロを読んでた事を思い出します。


 それと『おじゃまユーレイくん』も、『まいっちんぐマチコ先生』(80)と並んで当時の子供にとっては、忘れがたい漫画でした。巻末には口裂け女の漫画が掲載されていて、当時の時代背景をしのばせてくれます。