DVDで洋画の「エル・シド」を観ました。チャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレン共演の史劇ものなんですが、
封切り当時の新鮮さを感じさせられました。
ソフィア・ローレンって大造りな目鼻立ちにデカイいバストにヒップ、日本人の男なんかは後ずさりって迫力です。
大画面に映えて「そのために生まれてきたんでしょうね」綺麗としか云いようがない女優さんやね。
今の人は馴染みがないのかして借りたDVDの盤面も綺麗な状態のままでした。そういえば最近は史劇ものの映画は少なくなりましたね。
ベン・ハーや十戒、ローマ帝国の滅亡、クレオパトラ等など、独特の重みを感じさせるこの手の映画は、
当時の自分としては「あまり好きじゃなかった」けれど、封切り映画館の前で大掛かりな油絵的大看板から伝わる迫力に「凄いなぁ」って
感嘆していたのを思い出します。「好き」になれなかったのは「怖かった」のです。
陰謀渦巻く権力争い、裏切り、嫉妬、横恋慕、皆殺し、火あぶり、野蛮なんてのが盛り沢山で主役やヒロインを心配してると疲れるんですよ。
だから当時は全盛の西部劇や戦争映画に傾いていましたね。絶対死なないジョン・ウェインなんか安心して観れましたね。
ちょっと古いですがアパッチ砦、黄色いリボン、リオ・グランデの砦、そして騎兵隊、アラモ、リオ・ブラボー、西部開拓史等など、挙げればきりがない。
「男の中の男、朴訥で実直で優しくて強くて格好いい」ジョン・ウェインは永遠ですね。
DVDで観たのですが「捜索者」のラストが良かったですね。インディアンに兄夫婦?を惨殺され浚われた姪を永い年月探し歩いた末に廻り合う。
しかし、インディアンを憎むジョン・ウェインが、長年インディアンと生活してきた姪に銃を向ける。
なんて下手な粗筋もよいとこなんですが、走って必死に逃げる姪を馬で追うジョン・ウェイン。急な坂を駆け下りたところで転び追いつかれる。
駆け寄った彼が怯える姪を軽々と抱き上げるシーンが情愛に満ちて「よかったねぇ」姪役はナタリー・ウッドだったかなぁ?
芝居で云う見せ場なんでしょうね。此れが極まると全てに良しとなるほどの重要なシーンってありますね。そしてずっと観た者の脳裏に生き続けるんですね。