ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

梅雨入りとか

2010-06-16 10:38:14 | Weblog
 画は歌川広重(1797年)~(1858年)

 (安藤広重)号は一立齋(いちりゅうさい)

       &

 歌川國貞(三代豊國)(1786年)~(1864年)

 号は、香蝶楼・一雄斎・五渡亭など  作


 「雙筆五十三次 箱根」です。


*箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)

浄瑠璃。時代物。12段。司馬芝叟(しばしそう)作。享和元年(1801)初演。
足が不自由になった勝五郎が、兄の敵討ちをする物語。
11段目の「阿弥陀寺」が有名。通称「躄勝五郎」「躄の仇討」。

「ここら辺りは山家ゆえ 紅葉のあるに雪が降る」
http://tamatamanikki.blog90.fc2.com/blog-entry-655.html  ご参照を。


☆雨。 蝦夷に梅雨なしですが、グズつく日、割と多し。

さて、入院の顛末を少し、

病名は「低カリウム症による四肢麻痺」でした。

まさに「躄いざり」状態、両手も麻痺、

*http://health.goo.ne.jp/medical/search/10L30700.html
◎低カリウム血症   より、

症状の現れ方

カリウムの低下で障害を受けやすいのは、筋肉(骨格筋や心筋)、
消化管、腎臓です。実際に現れる症状としては、
軽症であれば脱力感や筋力低下など骨格筋の症状、悪心(おしん)、嘔吐、
便秘など消化管の症状、そして多尿、多飲など腎臓の症状が主体ですが、

重症の場合は四肢麻痺(ししまひ)、呼吸筋麻痺、不整脈、
腸閉塞(ちょうへいそく)などに至ります。


手前はまさに、重症でした。

予兆は思い返せば結構前から少しづつ出ていたかと思いますが、

いっきに悪化しましたね。立ち上がれなくなりました。

便座に座ることができぬし、足萎えで這って移動するしかなし。

こりゃぁダメだと思い、言語明瞭・意思清明wなんで、

自分で救急車を御願いしました。

搬送されたのが約120床の脳外科病院でした。

脳、首、脊髄のMRI検査、筋の反射検査の結果、「異常なし」。

血液検査の結果が上がり、救急救命医(主治医)が一発で見抜きました。

カリウムが半分しかない! こりゃぁアレ、低カリウム血症だな。

*通常、血液中のカリウム濃度は3・5~5・0mEq/l
という狭い範囲内で維持されていますが、
3・5mEq/l以下に低下した状態を低カリウム血症といいます。


手前の値は2でした。

当然入院で、5日連続のカリウムの大量点滴の開始です。

最初の3日間が辛かったですねえ。

足はモチロンのこと腕も手も動かない、まさに棒状態。

生まれて初めて「紙オムツ」の世話になりましたし、

メシも食えないので、看護師さんとかに食わせてもらいました。

4日目ぐらいから手が伸びだしてなんとか自分で食事可能となり、

8日目あたりから歩行器につかまりトイレに、

自力でいけるようになりました、リハビリの開始です。

最初はヨレヨレで足が痛くてなかなか厳しかったですねぇ。

以降ずーっとリハビリ訓練をうけましたが右太腿は完治せずです。

じっくり半年なり、まめに散歩したりして治すしかないようです。

主治医曰く、

「あんたのような重症の低カリウム血症はめずらしいね、

軽めの患者は何人か見てるけど、教科書にある重症は初めてだよw

筋肉が破壊されたデータも出てるよ、原因はわからない。

通院している循環器の先生に相談しなさい、手紙は書いたから」


運がよかったかと思いますよ。

一発で症例を見抜いてくれたわけで、ありがたきかぎりです。

思いもかけぬ病ですが皆様の参考になれば誠に幸甚です。

こんなこともあるんだなぁと。   この件、また折りにふれ。

Unknown (憂国のトリツキー)さん、コメント感謝です。


さて話し代わり、権力の攻防の凄まじさよなぁ、

◆http://electronic-journal.seesaa.net/
2010年06月15日
◎「予想できなかった鳩山の裏切り」(EJ第2834号)

すべては小沢氏のシナリオ通りに動いたのです。
ただ、ひとつの計算外のことを除いてです。

小沢氏のシナリオでは、6月4日に鳩山首相と小沢幹事長が
辞任して、その日のうちに新首相で組閣し、
翌日5日に認証式を終える──すなわち、
挙党態勢で電撃的に新体制に移行するというシナリオです。
しかし、5日は土曜日であり、天皇陛下の健康状態も含めて、
スケジュール的に可能であるかまで調べているのです。
5月28日のことです。
ここで大切なのは挙党態勢ということです。
代表選をやると政治空白ができ、猟官運動がはじまって、
誰が代表になるにしてもグループ間に亀裂が起きる──
選挙前にそういうことを起こしたくないと小沢氏が考ええたのです。

5月31日に、鳩山首相は小沢幹事長と輿石参院幹事長に
面会を求められたのです。このとき、
小沢氏はシナリオを首相に打ち明け、首相にこう話しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 鳩山さん、新体制になれば、起死回生になる。僕も退くから、
 鳩山さんも退いてくれないか。──『週刊文春』6/17より
―――――――――――――――――――――――――――――
しかし、いきなり退陣要求を突き付けられた鳩山首相は、
煮え切らない態度を取り続けたのです。しかし、
輿石幹事長から「参院議員の命を預かる代表ではないか!」と
一喝されると鳩山首相は、
「しばらく考えさせて欲しい。その方向で考えますから」
といったので、小沢氏と輿石氏は引き揚げたのです。
もちろん、小沢氏が鳩山首相にこのことは誰にも喋るな
と念を押したことはいうまでもないことです。

そして次の6月1日、2度目の3者会談が行われ、
鳩山首相は辞任を了承したのです。
ここまではシナリオ通りだったのです。

しかし、小沢氏の想定外の事態が起こったのです。それは、
前夜の3者会談の内容をすべて菅氏に喋っていたのです。

「あとは菅さんがやってくれるか」と鳩山氏がいったところ、
菅氏は「条件がある。非小沢でやりたい」と鳩山氏に提案した
というのです。ここで、小沢シナリオは一気に崩れ、
代表選の流れができてしまったわけです。
小沢氏は裏切られたのです。

その怒りは相当のものであったといわれます。
その証拠に小沢氏の関係者は、鳩山氏側にわざわざ
次のように通告しているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢が怒っていることは2つある。約束を違えて喋ったこと、
 菅への根回しは小沢がやるつもりだった。次に小沢外しを陰で
 画策していること。     ──『週刊文春』6/17より
―――――――――――――――――――――――――――――
これは何を意味するのでしょうか。
これは完全に小沢氏に喧嘩を売っています。
小沢氏としては菅首相を中心とする反小沢グループに加えて、
鳩山氏も許せないでしょう。しかし、
これは政治の世界というものなのでしょう。
小沢氏は党内の権力抗争を避けようとしたのですが、
結果としては民主党の首脳陣が小沢氏に喧嘩を売り、
権力抗争になってしまうことは確実です。

6月4日の代表選の朝のことです。
衆議院第一議員会館の会議室に一年生議員が続々と集まってきたのです。
その数は約60人ほどです。
菅支持グループが前日からFAXやメールで
一年生議員に連絡を回したのです。
菅氏を支持する総決起大会への誘いなのです。
彼らは小沢チルドレンの切り崩しを画策したのです。

会議室に入ると、数人がマイクを手に自分の思いを喋り始めたのです。
「今までは自由な政治活動ができなかった」とか、
「暗い気持ちで過ごした」とか話し始め、
それは小沢批判集会そのものになったのです。

6月7日の両院議員総会のあった日のことですが、
奇妙な情報が党内を駆け巡ったのです。
それは民主党本部の金庫を開けたら空っぽだった
というウワサであり、間もなくそれは根も葉もない
ガセネタとわかったそうです。
しかし、この一件は、今回の執行部人事で、
日頃小沢氏に批判的な発言を繰り返す
小宮山洋子議員が財務委員長に就任したことに関係があります。
小沢氏のカネの使い方を調査し、
公表するぞとの牽制であるとの見方もあります。
次元の低い話です。

しかし、民主党の前途は多難なのです。
せっかく小沢氏が選挙前に党内にそういう波風を起こさないように
自らの身を捨てて選挙に勝利するよう考えたプランを踏みにじり、
逆に党内を反小沢で結束させるなど最悪の選択といえます。

一体誰のお陰で万年野党の民主党が政権がとれたと思っているのでしょうか。
そこに小沢氏に対する少しは感謝の念はないのでしょうか。

ところで、支持率が回復した民主党ですが、
果たして参院選は勝てるのでしょうか。
目標は3つあるのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
     1.単独過半数 ・・・・・・ 60議席
     2.改選数維持 ・・・・・・ 54議席
     3.改選第一党 ・・・ 自民党を上回る
―――――――――――――――――――――――――――――
現時点の分析ではっきりしていることは、「単独過半数」は
難しいということです。社民党が連立離脱をしなければ、
現在の支持率があれば単独過半数も可能だったのですが、
今となってはよほどのことがない限り、困難です。
菅政権は「改選数維持」を目標としていますが、
選挙戦が最もうまくいってこのレベルです。しかし、
これもギリギリの目標であり、ハードルは高いといえます。
結局達成できそうなのは、3の「改選第一党」です。
自民党が獲得できそうな議席は最大で46議席であり、
これ以上は伸びないと考えられます。
民主党は少なくともこれを上回ることは可能であるといえます。
               ──[ジャーナリズム論/38]


2010年06月16日
◎「小沢を斬った菅政権に明日はあるか」(EJ第2835号)

<略>

民主党にとって幸いなのは、小沢幹事長の選挙の布陣が
ほとんど完成した時点での幹事長辞任であり、
鳩山首相と幹事長のダブル辞任の効果によって、
支持率が急上昇しているので、
なんとか改選数54議席の維持ができるところまできているのです。
しかし、仮にそれが達成されても、
どこかと連立を組まない限り、
安定した政権運営はできない状態なのです。

既に社民党は連立を解消し、国民新党と連立を組んではいるものの、
郵政法案の次の臨時国会への先送りによって
亀井大臣は辞任しており、臨時国会での郵政法案の成立いかん
によっては国民新党の離脱もあり得るのです。
というのは、民主党の選挙の勝ち方いかんによっては、
民主党は国民新党との約束を反古にし、
郵政法案を修正をする可能性も十分あり得るのです。

というのは、菅総理としては、民主党の枝野幹事長をはじめと
する幹部が、みんなの党の江田議員と親しいことから、
同党との連立を模索する動きがあるからです。しかし、
みんなの党は郵政法案に反対しており、
そういうときは国民新党との約束を破ることだって
政治の世界ではあり得るのです。
亀井大臣が責任をとって辞めたのは民主党に
プレッシャーをかけたのです。

しかし、民主党がもっと負けて、改選第一党になった場合には
公明党あたりと組まないと、参議院は「ねじれ」状態になり、
しかも社民党が離脱した衆議院は
再議決に必要な3分の2がない状態になっているのです。
こうなると、一本の法案も通らなくなってしまうのです。
しかも、公明党の幹部との強いパイプを持って
いる民主党は小沢氏しかいないのです。
民主党政権の一番の問題点は、何といっても閣僚や幹部スタッフが
経験不足で、実行力や決断力が十分ではなく、
政治主導を掲げながら、自民党時代のとき以上に官僚に
取り込まれてしまっているのに本人たちにその自覚がないことです。

その典型的な存在が今回再任された前原誠司国土交通相です。
前原大臣は民主党の中ではもっとも国民から期待の大きな
大臣ですが、その手腕には大きな疑問符が付けられています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 八ッ場ダム、JAL、高速料金など、最初は威勢のいいことを
 言うが、何ら打開策を見出せていない。大臣のせいで馬淵澄夫
 副大臣が尻拭いに追われている。小沢氏への伝達役をしたり、
 省外の調整役を押し付けられ、さすがに嫌気がさしているそう
 です。今回の代表選で支持してもらった手前、菅首相も再任せ
 ざるをえなかったのでしょう。(国交省関係者)
               ──『週刊文春』6/17より
―――――――――――――――――――――――――――――
前原氏と同様に年金制度改革の国民的期待を担って就任した
長妻厚労相については、
最近はさっぱりメディアに登場しませんが
厚労省関係者は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 官僚には、「始業時間を守れ、残業はするな」というくせに、
 自分は平気で会議に遅れる。大臣が十、二十分遅れると、一番
 下の若手官僚では計一時間ものロスが出てくるんです。それで
 いて、一言も謝罪することはないんだから、もはや軽蔑されて
 いる。(厚労省関係者)   ──『週刊文春』6/17より
―――――――――――――――――――――――――――――
鳩山内閣のほとんどの閣僚を居抜きした菅内閣ですが、
中身が変わっていないことと、小沢氏の重しがとれたことで、
早晩行き詰まる可能性は高いと思われます。

「しばらく静かにしていてくれ」といわれた小沢前幹事長、
名前は「静香」なのに静かでない
亀井前大臣は既にいないのです。

おそらく小沢氏は、9月の民主党代表選までは動かない
と思います。一体彼は何を考え、
いつどういう行動を起こすのか。注目が集まるところです。
それは小沢氏の赤坂の個人事務所に掲げられている
第26代米大統領セオドア・ルーズベルトの次の言葉が暗
示していると思います。
―――――――――――――――――――――――――――――
 重要なのは、批評する者ではありません。強い男のつまずきを
 指摘したり、りっばな仕事をした者にケチをつけたりする人間
 でもありません。真に称賛しなければならないのは、泥と汗と
 血で顔を汚し、実際に戦いの場に立って勇敢に努力する男。努
 力に付きものの過ちや失敗を繰り返す男です。しかし彼は実際
 に物事を成し遂げるために全力を尽くします。偉大な情熱と献
 身を知っています。価値ある大義のために全力を傾け、最後に
 は赫々たる勝利を収めます。たとえ敗れる時であっても敢然と
 して戦いつつ敗れます。だからそういう男を、勝利も敗北も経
 験しない無感動で臆病な連中と断じて同列に並べるべきではあ
 りません。          ──セオドア・ルーズベルト
――――――――――――――──[ジャーナリズム論/39]


民主党は参院選に勝たなくてはなりません。

売国傀儡・自民党をすり潰す事、これ肝要です。

清和会別働隊=みんなの党の伸張をゆるしてはなりません。

どうやら負けはせぬが大勝はなさそうですね。

9月からが見ものになりそうです。

小沢が座視し続けるわけも無し、「政界大再編」の幕が開くでしょうな。